人間誰しも苦手なものがあります。

それは成長し大人になってもなかなか克服できない厄介なものです。

 

中でも閉所恐怖症は場合によっては生活や仕事に支障をきたすレベルのものもあります。

とても厄介ですが、そもそもどんな症状を閉所恐怖症と呼ぶのかご存じですか。

 

この記事ではそんな閉所恐怖症の定義や症状など原因について解説します。

そして原因に応じた克服方法をご紹介します。

 

セルフチェックの方法も解説しますので、自分に当てはまらないかどうかチェックしてみて下さい。

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目次

様々なものに恐怖症は存在する

 

恐怖症とは特定のあるものに対して恐怖を異常なほどに感じてしまう症状全般を指します。

 

どのような対象物に恐怖を感じてしまうのでしょうか。

 

恐怖を感じる対象は人によってそれぞれ違う

「怖いものはなにか」という話題でひとしきり盛り上がれることからも分かるように、「何に恐怖を感じるのか」という対象は人によって異なります。

 

虫が怖い、犬が怖い、人付き合いが怖いといった実在のものから、雷や水といった自然現象、時には幽霊やお化けといった想像上のものが怖いという人もいます。

 

とはいえ多くの人は、「怖い」とは感じながらもそれなりに自分の中で怖いものに対して折り合いをつけて生活しています。

 

ところが中には、過度な恐怖を感じるあまり、行動や心理に多大な影響を受けてしまう人もいます。

 

症状の程度によっては恐怖が極まりパニックのような症状を示すこともあります。

 

多くの場合、一度対象となるものによって恐怖を感じたことにより、その後に多様な環境や状況、物に対して「怖いことが起きるかもしれない」という予期不安が呼び覚まされることにより症状が出ます。

 

これらを総称して恐怖症と呼びます。

 

精神疾患としての恐怖症の種類

恐怖症は不安障害の一部に分類されます。

 

『疾病及び関連保健問題の国際統計分類』(ICD)によると、次のような種類が確認できます。

 

・広場恐怖症

・社交不安障害(社会恐怖症や対人恐怖症など)

 

・単一恐怖症(特定のものに対する恐怖)

・上記以外の恐怖症性不安障害

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閉所恐怖症とは

 

閉所恐怖症は特定のものに対する恐怖

閉所恐怖症とは「閉ざされた狭い空間や場所」に対し、極度の恐怖を感じてしまう症状を指します。

 

狭い空間に対して過敏な反応を示す類似の恐怖症は他にも存在しますが、閉所恐怖症は「閉塞感」に反応を示すことから他の恐怖症と分類されます。

 

閉所恐怖症と似た恐怖症は様々にある

閉所恐怖症と似た症状としては「広場恐怖症」や「飛行機恐怖症」などが上げられます。

 

広場恐怖症とは特定の場所や物に対して恐怖を感じる症状で、対象は人によって様々です。

 

共通するのは「いますぐ安全な場所に逃げ込めない状況にパニックを引き起こす」という点です。

 

そのため狭い部屋に入ると何かひどいことが起きるのではないかとパニック症状を起こす場合もありますが、原因は「閉塞感」ではなく「逃げ場がない」という点になるため閉所恐怖症とはまた異なる恐怖症です。

 

飛行機恐怖症は飛行機に搭乗することに恐怖を感じる症状です。

 

過去、直接飛行機事故を経験したり飛行機事故にまつわる知識や経験を耳聞きしたり、飛行機が飛ぶ原理が理解できずに恐怖を感じることがほとんどです。

 

その恐怖は狭い場所に閉じこめられるという閉塞感に加えて、事故への恐怖や高所への恐怖など様々な恐怖が合わさっていますので、一概に閉所に閉じこめられる事への恐怖だけが原因とは言えません。

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閉所恐怖症が起きやすい場所に要注意

 

閉所恐怖症が起きやすい場所として次のような場所が挙げられます。

 

狭さを感じさせる場所

・電車

・バス

・飛行機

 

・映画館

・エレベーター

・部屋の中

 

・MRI

・カプセルホテル

・飲食店の中

 

恐怖の度合いや閉塞度に関しては人それぞれにレベルが異なります。

 

同じ閉所恐怖症であっても、「トイレの個室は息が詰まりそうでダメ」という人もいれば「教室くらいの広さでもダメ」という人もいるのです。

 

 

すぐに逃げ出しにくいと思ってしまいがちな場所

見た感じで「狭い場所」と分かる場所ではなくても、「何かが起きてもすぐには逃げ出せない」という心理を呼び覚ます場所に対しても、閉所恐怖症を引き起こす場合があります。

 

見た目で分かりやすい先ほど挙げた場所に比べ、こちらは心理的な問題が大きいのでなかなか周囲の人には理解してもらいにくいです。

 

例を挙げると次の通りです。

・歯医者の診療台の上

・スキューバダイビング

 

・ヘルメットをかぶった時

・人口過密の場所(イベント会場やライブ会場、バーゲンセール会場など)

・飲み会や集会の奥の席

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パニック障害を引き起こす閉所恐怖症の症状

 

閉所恐怖症の人は恐怖の対象から遠ざかるようにして生活しますので、電車やバスに閉塞感を感じるとまともに移動が出来なくなるなどの日常生活に支障をきたします。

 

住む場所の選択肢もかなり限られてきます。

 

さらに狭いところを避けようとするだけではなく、閉塞感に対してパニック障害を起こすこともあります。

 

パニック障害とは極度の不安や緊張、恐怖心から発作のような身体症状が表れるのに、病院で診察してもなかなか原因が分からない症状です。

 

具体的には次のような症状が見られます。

・動悸

・発汗

 

・めまい

・頻脈

・呼吸困難(過呼吸を含む)、息苦しさ

 

・手足や全身の震え

・胸部の不快感

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閉所恐怖症の原因は個人差がある

 

閉所恐怖症がなぜ起きるのか、その原因については大きく分けて2つ可能性があります。

 

経験や知識から閉所恐怖症を発症する

閉所恐怖症を発症する原因としてまず考えられるのは、経験や知識によって狭い場所に対する恐怖感を覚えてしまったということです。

 

感受性の豊かな子供時代に受けたトラウマやショックから狭い場所に対する恐怖を心と体が覚えてしまったり、成人してからも事故やトラブルによって狭い場所に対する恐怖を感じてしまったなどが挙げられます。

 

たとえば、「子供の頃に押し入れの中に閉じこめられて死ぬほど怖かった」「誤って部屋に閉じこめられ、しばらく誰にも気付いてもらえなかった」などの経験により、閉塞感を恐れるようになります。

 

また直接体験していなくても、本やテレビ、インターネットからの情報で狭い場所で起きたショッキングな出来事を見たり聞いたりすることで、本来心配性だったり神経質だったりすると「自分の身にも起きるのではないか」という不安に襲われてしまい、閉所恐怖症を発症することもあります。

 

きっかけが分からないまま閉所恐怖症を発症することもある

閉所恐怖症を引き起こすきっかけは個人によって様々であるということをご紹介しましたが、中にははっきりとしたきっかけが分からないままに閉所恐怖症を発症していた、という人もいます。

 

きっかけがよく分からないのに閉所恐怖症を起こす場合、遺伝に素因があったと考えられます。

 

これは閉所恐怖症は遺伝する、という意味ではなく、閉所恐怖症を起こしやすい性質的な問題が遺伝として発言しやすい人がいるということです。

 

閉所恐怖症を起こしやすいと考えられる性質は次の通りです。

 

・心配性

・神経質

・完璧主義者

 

なぜこういった性質が閉所恐怖症を引き起こしやすいかというと、不安や恐怖を司る扁桃体やセロトニンという物質に影響を受けやすい人の性質に当てはまるためです。

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セルフチェックでパニック障害の可能性を知ろう

 

まずはパニック障害の可能性があるかどうか、セルフチェックで自分の今の状態を客観的に観察してみましょう。

 

パニック障害の可能性がある症状の特徴について

どんな症状が表れているか、セルフチェックのための項目です。

 

いくつ当てはまるかチェックしてみて下さい。

 

NO. 質問 はい いいえ
1 心拍数が急激に増加することがある
2 汗が出る
3 息切れや息苦しさを感じる
4 急激な胸痛や胸の辺りの不快感がある
5 吐き気を感じる
6 腹痛を感じる
7 ふらつきやめまいがある
8 全身の浮遊感を覚える
9 手足や全身のしびれを感じる
10 悪寒を感じる、もしくは逆に熱っぽさを感じる
11 窒息感を覚える
12 自分が自分でない感じがする
13 このまま死んでしまうかもしれないという考えで心がいっぱいになる
14 自分で自分のコントロールが効かない

 

4つ以上当てはまる項目が合った場合、あなたの経験している症状はパニック発作のひとつかもしれません。

 

セルフチェックを行う上で注意したいこと

さきほど解説した症状で当てはまる項目が多ければ多いほどパニック発作を起こしている可能性が高いですが、チェックする際に注意しておきたいことがあります。

 

まず症状は単発ではなく、複数が同時に起きます。

 

またいつまでも症状が続くことはなく、多くの場合20分から長くても1時間ほどです。

 

そして発作の症状は約10分ほどでピークに達します。

 

さらに発作はくり返し起きる他、医療機関で検査を受けても体の問題は発見できない場合、心理的な問題を原因とするパニック障害の可能性があります。

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日本における閉所恐怖症の診断基準はない

 

現在のところ、日本においては閉所恐怖症に対する診断の明確な基準は設けられていません。

 

狭い場所や閉塞的な空間に対して恐慌発作や不合理な行動を取ってしまう、あるいは恐怖の対象からの回避行動を極端なほどとってしまうなど複数の条件を組み合わせて総合的に診断を下すことがほとんどです。

 

日本では多くの場合、パニック障害の治療の一環として閉所恐怖症についても取り上げることが多いです。

 

ただしアメリカの精神医学連合が発表する特定の恐怖症に関する分類表ではパニック障害と閉所恐怖症は異なるものとして考えられています。

 

アメリカの精神医学連合の診断基準については次のようなものが挙げられます。

 

・特定の目的または状況に対する顕著な不安と恐怖を示す

・特定の目的または状況がわずかでも起きたり感じたりすると過敏な反応を示す

 

・自分でも心配や苦悩が不合理なものであることを自覚している

・感じる恐怖や不安が日常生活に干渉してしまう

 

その他、これらの症状が連続して六ヶ月以上見られる場合や不安や恐怖を原因とするパニック発作が起きてしまうケースなどが想定されています。

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閉所恐怖症の治療はまずは専門医に相談

 

閉所恐怖症の治療は、なかなか自分の力だけでは難しい問題です。

 

特定の恐怖症を発症した場合、対象そのものを意識的にあるいは無意識のうちに避けようと行動するためです。

 

治療には専門知識をもつ精神科医や臨床心理士の他、患者が信頼を寄せる人間などの協力者の存在が不可欠になります。

 

恐怖を克服するためには認知行動療法が取られ、方法によっては協力者がいれば医療機関に通うことなく閉所恐怖症の症状を抑え込むことも可能です。

 

しかし長期的に恐怖感を克服し、再発防止を目指す場合は薬物療法も併せて行うことが重要になります。

 

薬物療法は専門知識のある精神科医などの判断により行われるため、やはり早めに専門医に相談して治療を始めた方が結果的には治療の最短ルートとなります。

 

慣れることは閉所恐怖症の大切な克服法

 

閉所恐怖症の治療としては認知行動療法がよく用いられます。

 

認知行動療法は行動することで誤った認知を矯正する方法ですので、どうしても恐怖の対象と向かい合う必要があります。

 

しかし慣れることは閉所恐怖症にとってはとても大切な克服法となります。

 

具体的な治療について方法別にみていくと次のようになります。

 

 

暴露療法

暴露療法のうち、特に閉所恐怖症に関する治療は「曝露反応妨害法」とも呼ばれます。

 

これは治療を行う人間や患者と信頼関係のある人間の付き添いの下、患者が自らの苦手とする狭い場所に身を置き我慢するという内容です。

 

恐怖や不安を感じる場所で我慢することで「実際には不安に感じている内容が現実に起こることはない」という経験を通し「不安や恐怖に対する回避行動をとらなくても、徐々に不安は取り除かれていく」という認知を獲得することが目的になります。

 

暴露療法は事前に患者が抱く不安をレベル別に分けた階層表(不安階層表)を作ります。

 

具体的にはより閉塞度を感じる状況は何かを明らかにした表を作成するのです。

 

そして不安を感じるレベルが低いものからはじめ、徐々に不安を強く感じる状況へとステップアップを繰り返すことで最終的には限界点を突破できるようにしていきます。

 

行動実験

まず患者の感じる仮説(なぜ、狭い場所は危険だと考えるのか、起こり得ると考えている問題について)を明らかにします。

 

次に実際に患者の仮説が現実に起こるかどうか実験を経て検証します。

 

その結果、患者の感じる仮説は杞憂であること、現実的ではないという結果から閉所恐怖症の根源となる間違った認識を改めます。

 

認知再構成法

行動実験と似ていますが、まずは患者がなぜ閉所恐怖症になったのか、その原因や考え方について治療者がとことん向き合います。

 

その上で、患者の抱く考え方の問題点や改善点を提示していき「狭い場所や空間は心配するほど危険ではない」と考え方を矯正していきます。

 

モデリング

他人を患者が恐れる空間におき、患者が恐れている事態が起こらないことを他人の姿を見せることで認識してもらう方法です。

 

また患者が恐れる状況下でもどのようにふるまえば恐怖を感じないで済むのか、正しい在り方を示すことで患者の行動を見直すきっかけとします。

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薬物療法は閉所恐怖症治療の補助として使う

 

閉所恐怖症の治療には行動と考え方の両方を変えていく治療方法が用いられます。

 

さらにパニック障害を引き起こすような場合は、薬物療法も取られます。

 

ただしどちらか一方を行うわけではなく、両方を組み合わせて行います。

 

薬物だけで恐怖心を克服することはできません。

 

閉所恐怖症の治療を補助してくれる薬については次のようなものが用いられます。

 

抗不安薬

抗不安薬は不安を感じる気持ちを落ち着かせるための薬物です。

 

例えば暴露療法を行う場合、バスに乗れないという患者はいきなり1人で乗車することはできません。

 

そのため協力者と一緒に乗車したり抗不安薬を服用してから乗車してみます。

 

徐々に慣れてきたら服用する抗不安薬の量を減らし、最終的には協力者なしで抗不安薬も服用せず、所持するだけの状態で乗車できるように段階を踏んで薬物を取り入れていきます。

 

抗うつ剤

一時的ではなく長期的に不安や恐怖心を抑え込みたい場合には、抗うつ剤を使用することもあります。

 

不安や恐怖を感じるメカニズムにはセロトニンが関わっているため、セロトニンの量を増やすタイプの抗うつ剤を使用します。

 

ただし即効性は抗不安薬ほどないため、服用して3週間ほどは様子をみる必要があります。

 

効果が発揮されるのはおだやかですが、その分薬物療法による依存性のリスクが低いと考えられています。

 

薬物治療を行う上で依存性には注意が必要

一時的にせよ長期的にせよ、不安や恐怖を緩和できる薬物の使用はとても便利です。

 

その反面、長期服用による依存性の心配も付きまといます。

 

また不安に感じる気持ちを和らげ効果は、薬の作用が切れれば消えてしまいます。

 

そのため薬物療法だけで閉所恐怖症を克服することはできません。

 

認知行動療法などで考え方や行動を変えていかなければ治療はなかなか進まないです。

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乗り物移動中に閉所恐怖症が発症した時の対処法

 

「乗り物移動中に閉所恐怖症が発症したらどうしよう」と深刻に考えると、パニック障害を引き起こす原因にもなります。

 

対処方法を知っておくと少しでも安心することが出来るため、まずはどのような対処方法があるのか知っておきましょう。

 

具体的な対処方法は次の通りです。

 

そもそも閉所恐怖症は放置せずに治療しておくことが大切

閉所恐怖症は成人後ある日突然発症することはありません。

 

多くの場合、「なんとなく狭いところに恐怖や不安を感じる」「狭い場所はどうしてもダメみたいだ」といった自覚があります。

 

ですからまずは狭い空間に身を置く前に治療を開始しておくことが重要です。

 

治療を行うことで、乗り物移動中などなかなか対処が難しい場面で閉所恐怖症が発症しても対処できるように対策を立てておくことが可能になります。

 

可能な場合は最寄り駅で降りる

電車やバスの中で閉所恐怖症が発症した場合は、とりあえず最寄り駅で降りましょう。

 

とっさに狭い空間から逃げ出せるように、普段から公共交通機関を利用する場合はノンストップ便や特急・快速便は避け、各駅停車を使用しておくことも重要です。

 

また閉塞感を助長させないためにも満員電車は可能な限り避けます

 

途中でなかなか降りられない高速道路の利用も避けましょう。

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あらかじめ薬を処方しておいてもらう

バスや電車、車といった緊急時には脱出できる環境とは異なり、飛行機は一度乗ってしまうとそう簡単には機体の外に出ることは不可能です。

 

ですので閉所恐怖症の方の多くは飛行機は避けて別の乗り物で移動しています。

 

しかしどうしても飛行機に乗らなくてはならない場合は、あらかじめかかりつけの医師に抗不安薬を処方しておいてもらい、症状が起きそうになったら薬を服用しておくといいでしょう。

 

移動中でもすぐに服用できるように、飲料水も一緒に持ち歩いておきましょう。

 

また実際に薬を服用しなくても、身につけているだけで「何かが起きても大丈夫」というお守り代わりになるため気持ちを落ち着かせる効果が期待できます。

 

信頼できる人と一緒に乗り物移動を行う

自分一人で乗り物移動すると、不安を感じた場合に恐怖が倍増されます。

 

信頼できる人間、たとえば家族や親友、恋人と一緒にいれば症状が出た場合も支えになる物があるためパニック発作を緩和したり解消しやすくなります。

 

 

別の物で気を紛らわせる

閉所恐怖症は狭い空間に対して心理的な恐怖を感じてしまう症状です。

 

そのため「閉じこめられている」と思ってしまうと、物理的な広さに関係なくパニック症状を引き起こしてしまいます。

 

乗り物移動中にパニックに陥りそうになったら、「自分が今いる場所」から意識を逸らしてみましょう。

 

自分を落ち着かせ緊張緩和のためにもまずは深呼吸してみましょう。

パニック発作の一つである「息が詰まりそう」という恐怖を打ち消すこともできます。

 

またスマホの画面などを見て注意を逸らすことも有効です。

 

ただしスマホや本をみつめると乗り物酔いする可能性もあるため、自分の体質に合った気を逸らす方法を見つけておくことが大切です。

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閉所恐怖症でもMRIでしっかり検査したい

 

閉所恐怖症の例でよく引用されるのが、「閉塞感に耐えられず閉所恐怖症だとMRIでの検査が受けられない」という事例です。

 

MRIはほとんど身動きが取れない装置に入って検査を受けなくてはならないため、閉所恐怖症である人にとってはかなりの苦痛を伴う検査です。

 

可能な限り避けたいと思ってしまいますが、病気の特定や予防のためにもMRIはしっかり検査しておきたいものです。

 

そこで閉所恐怖症の方がMRIと上手に付き合うために気をつけたいことを挙げていきます。

 

まずは担当医に告知する

MRIは患者に告知せずいきなり使用すると言うことはまずありません。

 

必ず検査前に患者の同意を得ます。

 

そのためまずは恥ずかしがらず、MRIを受けることになりそうな段階で担当医に閉所恐怖症であることを告げておきましょう。

 

検査を途中で中断せざるを得ない事態になる前に告知しておくことで、担当医や検査技師の方でも対処方法を患者に対して提案することができます。

 

付き添いや薬を利用する

犬や猫などのペットをMRIにかける場合は睡眠薬を使用します。

 

人間も同じで、小さな子供や閉所恐怖症の人に対して睡眠薬を使用する場合もあります。

 

大人の場合は鎮静剤を用いて検査を行うこともあります。

 

またどうしても不安が拭えないという場合は、患者が信頼する人間の付き添いが許可されることもあります。

 

どちらにせよ事前に担当医に閉所恐怖症であることを相談しておかなければとれない措置です。

 

オープン型MRI装置もある

MRIときくと、トンネル状の装置の中に人間が入っていくという構図を思い浮かべる人がほとんどだと思います。

 

身動きが取れなさそうで嫌がる人も多いです。

 

実はMRIにも様々なタイプが存在し、中には「オープン型MRI装置」と呼ばれる、比較的開放的な形をしたMRIの装置もあります。

 

小さな子供や狭い場所が苦手な人向けに開発された装置なので、どうしてもMRIが苦手という方は、設置されている病院を調べてそこで検査を受けるのも一つの手です。

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多くの有名人も閉所恐怖症に悩んでいる

 

閉所恐怖症は様々な種類がある恐怖症の中でも、よく見かけるタイプの恐怖症だといわれています。

 

世界的に見ても約一割の人が閉所恐怖症の疑いがあるとする調査結果もあるようです。

 

日本の有名人にも多く、明言している人だけでも松本人志、北斗晶、水野美紀、瑛太、NON STYLE 石田明、雨上がり決死隊 蛍原徹、GACKTなどの名が挙げられます。

 

そもそも恐怖はどこからくるのかを知れば怖くない!

 

恐怖はその存在で人間の行動を制限してしまう厄介な存在です。

 

忌々しく感じ、「恐怖心なんてなければいいのに」と考える人もいるかもしれません。

 

しかし恐怖という感情は防衛本能の1つでもあり全くないと困ることもあるのです。

 

そもそも恐怖はどこから来るのか知っておけば、上手に付き合っていくことも可能になります。

 

 

恐怖は自分を守る感情のはたらき

なぜ人が恐怖を感じるのかというと、「知らない物に対する警戒心」と「失うかも知れない危機感」の2種類の感情の働きが挙げられます。

 

まず知らない物に対する警戒心ですが、「知らない物体」「理解できない現象」は想像もつかない危険が存在する可能性が高いものです。

 

何も感じずに近付いて手痛い失敗や打撃をうけないように、私たちは本能的に恐怖という自己規制を自分にかけているのかもしれません。

 

次に失うかもしれない危機感についてですが、人から愛された経験や幸福を感じた経験がある人ならば、それが破壊されたり消失するかも知れないという状況や想像にはなかなか耐えられないと感じることでしょう。

 

一度手にした物を失ったことがある人ならば、後天的に恐怖を感じるようになります。

 

このように恐怖は自分の身を守るために起きる感情の動きなのです。

 

恐怖は人間だけのものなのか

恐怖を感じるのは人間だけではありません。

動物も感じると考えられています。

 

しかし「未来がこうなるかもしれない」という妄想により恐怖を感じるのは、今のところ人間くらいだとも考えられています。

 

恐怖は厄介な存在ですが、人間らしさの表れだとも思うと、上手に付き合うしかないものかもしれないという気持ちになりますよね。

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