「この間の休みはどこに出かけたの?」「どうしてあの人と別れたの?」など、細かいことまであれこれと詮索してくる人があなたの身の周りにはいませんか。
何気ない会話ならともかく、自分が気にしていることや人に話したくないことまであれこれと詮索されるのはあまり気分が良くないですよね。
この記事では詮索好きな人の特徴や心理についてくわしく解説します。
なぜ詮索好きな人が詮索してくるのかが分かれば、どのようにして相手をブロックすれば良いのかも分かってきます。
対処法についてもくわしく解説しますので、ぜひ役立てて下さい。
Sponsored Link
詮索の読み方の色々
まず「詮索」という言葉の読み方ですが、実は様々読み方があることをご存じでしたか。
どのような読み方があるのか解説します。
せんさく
最も一般的な「詮索」の読み方が「せんさく」です。
辞書を引くと「詮索」の項の読み方の第一番目にくる読み方です。
たとえば福沢諭吉の『旧藩情』では「光陰矢のごとく、今より五十年を過ぎ、顧て明治前後日本の藩情如何を詮索(せんさく)せんと欲するも」という一文で使用されています。
あげつら
詮索の読み方としては、「せんさく」の次に多いのが「あげつら(う)」という読み方です。
たとえば久生十蘭の『ノンシャラン道中記』をみてみると、「馬の顔の長さまで詮索(あげつら)って、いずれも一点非の打つところなきを第一等として」という一文で使用されています。
さぐり
稀ではありますが、詮索という言葉は「さぐり」と読むことがあります。
夏目漱石の『虞美人草』では「よもや、母から頼まれて、曇る胸の、われにさえ恐ろしき淵の底に、詮索(さぐり)の錘を投げ込むような卑劣な振舞はしまい。」と使用されています。
あら
詮索という言葉を「あら(う)」と読む場合もあります。
しかし「さぐり」同様、ほとんど使用されることはありません。
たとえば 三遊亭円朝の『 黄金餅 』では「夫が貴方、段々詮索つて(だんだんあらって)見ますると」というように使用されています。
Sponsored Link
詮索の意味とは
詮索は名詞です。
詳しく調べること、細かく調べること、またあれこれと憶測をたてることなどをさす言葉です。
詮索の「詮」とは調べることを意味する言葉です。
「索」は探し求めるという意味を持つ言葉です。
二つの念入りに調べるという意味の言葉が組み合わさってできた言葉なので、ただ単に調べるのではなく、何が何でも探し出してやるという執念を感じさせる意味での「調べる」という言葉になります。
英語で表現する場合は「an inquiry」が近い表現です。
an inquiryは店舗などへの問い合わせや質問、照会などを意味する言葉です。
詮索の類語をチェック
詮索という言葉に似た意味で使用される類語については次の通りです。
干渉
干渉は詮索に似ている言葉ですが、さらに一歩踏み込み調べたり憶測だけではなく、実際に口出しすることや割り込むことなど行動を伴った言葉になります。
また干渉以外にも、踏み込んで深く追求するという意味で「査察」「介入」「深入り」などの言葉が類語としてあげられます。
探し求めること
詮索のもつ意味の一つ、「探し求める」という意味での類語には「捜索」「探求」「検索」などが挙げられます。
Sponsored Link
詮索好きな人の7つの特徴
詮索好きな人にはいくつかの特徴があります。
どんな特徴があるのか解説していきます。
他人の気持ちを理解できない
人は誰しも他人にあまり聞かせたくない・知られたくない事情を持っています。
それはお互い様ですので、ふつうであれば会話の中で相手が「これ以上は聞かれたくない」という雰囲気や表情を見せたらそれ以上は踏み込まないのが一般的です。
しかし詮索好きな人は他人の気持ちや感情に無頓着なのでそれに気がつかず、質問攻めにします。
よくいえば人懐こいとも言えますが、あまりにも無神経すぎるとだんだん相手に避けられるようになります。
自己愛が強い
自分が大好きなので、他人と自分を比べて自分の方が優れていると実感するために相手についてあれこれと知ろうとします。
本人を前に詮索した内容について、自分が優れていると分かると表情に出やすいです。
そのため周囲の人間からは避けられる傾向があります。
支配欲が強すぎる
相手を支配したいがあまり、相手の情報をできるだけ多く手に入れようとするあまり異様に詮索してくる場合があります。
中には相手と仲良くなりたいのになかなかうまくいかないくて詮索しすぎてしまう場合もありますが、支配欲は相手を独占したいという負の感情が強いです。
恋人同士で詮索してくるひとは、相手を支配したいと思っている可能性があります。
そのため相手の行動や気持ち、交友関係を把握して自分のでコントロールしようとあれこれ詮索してくるのです。
Sponsored Link
噂話が好き
噂話が好きな人は、他人の失敗した話や面白い話などをさらに他の人に吹聴して回るのが大好きです。
そのため少しでも噂話のネタをさぐろうと根掘り葉掘り詮索してくるのです。
噂話が好きな人の厄介なところは、話題を広げようと聞いた話に様々な形で尾ひれを付けてしまうことです。
さも本当のことのように、「あの人このあいだこんな事があってね」と周囲に噂話をしてまわるので、ターゲットにされた人は不快な気持ちになったり時には実害が出たりすることもあります。
負けず嫌い
相手に負けたくないと思うあまり、相手の弱みを握ろうとあれこれ詮索してくる人がいます。
相手を自分より下に見るために相手について詮索するので、自分がライバルと感じた相手や負けたくないと感じる相手に対して詮索する傾向があります。
人の不幸を喜ぶ
世の中には人が不幸になる話が大好きな人もいます。
そのため少しでも落ち込んだ様子の人がいると、どんな不幸があったのかとあれこれ詮索してきます。
さらに「そんな失敗したんだったら、もう挽回できないね」というようにさらに相手が将来を悲観するような言葉をかけます。
相手の悲しむ様子やどんどん不幸に陥る様子を見て楽しむちょっとタチの悪い詮索好きといえます。
おせっかい
一方的に家庭環境や仕事や人間関係などについてあれこれ聞いてきた上に「そんな態度じゃダメだよ」と聞いてもいないのにアドバイスをしてくる人に出会ったことはありませんか。
これは自分が無知であることを棚に上げ、他人に親切にしよう、自分が有益なアドバイスをしようと空回っているためです。
余計なお節介のような気もしますが、アドバイスをして他人に頼られているつもりの本人は気がついていません。
他人にアドバイスをするためにあれこれと詮索しているのです。
Sponsored Link
詮索が好きな人の心理5選
詮索が好きな人はどんな心理状態なのかを解説します。
自分の人生が楽しめていない
基本的に人間は自分以外の物事に無関心です。
自分の人生が充実している人は、自分自身の世話に忙しいので他人についてあれこれと詮索するようなヒマはありません。
しかし執拗に他人についてあれこれと詮索してしまう人は、自分自身に対して自信がなかったり人生に楽しみを見出していない可能性が高いのです。
マウンティングして優位に立ちたい
ドラマなどでもお馴染みの「マウンティング」ですが、本来は猿が群れの中で序列をハッキリさせるための行為です。
しかし人間社会でも、自分が相手よりも優位であるという人間関係の序列を形成するために行われることがあります。
基本的には自分が相手より優れている面を強調して上下関係をきっかりはっきりさせるために行うのがマウンティングです。
しかし身体的にも内面的にも勝てない相手に張り合う場合、あれこれと詮索して相手の弱点を探し出し、そこを攻撃して自分のプライドを守ろうとします。
「あの人、美人だって言われているけど実は整形らしいよ」「実は恋人との関係が上手くいっていない」と事実とは異なる自分が詮索した情報を人に流す場合もあります。
仲良くなりたいと思っている
相手を傷つける意図がないのにあれこれ詮索してプライベートについて聞いてくる人がいます。
これは相手についてたくさんの情報を知ることで親密になろうとしているためです。
相手のことをよく知ることが仲良くなるために必要だと考えているので、あれこれ詮索するだけではなく自己開示もどんどん行っていきます。
仲良くなりたいがためにあれこれ詮索してくるひとは寂しがり屋という一面もあります。
しかし詮索しすぎるためにかえって周囲の人間に距離を取られてしまっていることに気がつかず、誰かと仲良くなるために詮索してしまうという負のスパイラルに陥ってしまっているのです。
Sponsored Link
自分の考えが正しいか把握したい
自分に自信がない人にも近いですが、自分の正当性を主張するために異様に周囲の意見を気にする人がいます。
自分の意見を肯定して欲しいからこそ、周囲に人にやたらと詮索してくるのです。
どちらかというと自分に自信がない人に多く見られる傾向です。
寂しい
自分自身の存在に対するうぬぼれや、相手に対する理解力のなさや無神経ではないにもかかわらず他人に様々な質問をぶつけ詮索してくる人もいます。
このような人は、「寂しい」という気持ちから相手のことを知って仲良くなろうとしてあれこれと詮索しています。
たとえば小さな子供を育てている専業主婦は、社会との関わりや大人との会話がないことに焦りや寂しさを感じてしまうため、ママ友などと会うとつい相手に対して深く詮索してしまうという人もいます。
悪意はありませんが、相手によっては良い印象を抱けなくなるでしょう。
詮索好きな人の3つのタイプ
詮索好きな人のタイプには大きく分けて3つあります。
それぞれの特徴や注意点について解説します。
ゴシップネタとして詮索してしまうタイプ
ハリウッドスターの恋愛事情や芸能人の結婚・離婚問題などをチェックするのが大好きという人もいますが、他人に事情を詮索することを娯楽としてとらえている人物がいます。
対象が芸能人だけではなく、身近な人にも及ぶ場合があります。
本人はあくまで娯楽、暇つぶしとして詮索しています。
そのため自分で言ったことも数日後には忘れていることが多いです。
ですのでゴシップネタとして詮索してしまうタイプの人の話は適度に聞き流しておくのが一番です。
「実はここだけの話、私こんな事に悩んでいるの」という話をしてしまうと、格好のエサを与えてしまうことになります。
避けた方がいいでしょう。
比べるために詮索してしまうタイプ
残念ながら世の中には、常に別の物と比較しなければ自分を保てない人がいます。
たとえばお土産にドーナツを貰ったとしても、素直に「ありがとう」とは言わず「隣の駅前にできた○○のドーナツの方が今は人気だよね」と言ったりします。
自分の中でランキングを作り上げ、人と人の間に優劣をつけ自分が優位に立たないと我慢できないのです。
自分が優位に立つために相手の弱みを握ろうとあれこれと詮索してきます。
疑惑にとらわれて詮索してしまうタイプ
疑っているものの、明確な証拠がない場合にしてしまうのが詮索です。
明確な証拠がないために「もし間違っていたらどうしよう」という罪悪感がありながらの詮索になるので、詮索される側にとっては相手が何を聞きたいのかよく分からずなかなか会話がかみ合わないことにもなります。
Sponsored Link
詮索好きな人の対処法は距離感がカギ
詮索好きな人への対処法は、「距離感」にカギがあります。
どんな対処方法が有効なのか解説します。
受け流す
詮索好きな人を相手にする場合は、適当な返答でもかまいません。
相手に与える情報をできるだけ少なくすることで、自分が受ける被害を必要最小限度に抑えます。
もしも嘘の話を教えたとしても、「あの人は○○なんだって」と吹聴して回る恐れがあるのでリスクが高いです。
情報を与えないように中身のない返答で受け流すのが一番です。
「はい」「いいえ」「知らない」の返事を駆使して相手が諦めるように対処しましょう。
リアクションをとらない
ゴシップネタとしての詮索をする人にとって、自分の話に対して相手がとるリアクションが大きければ大きいほど喜びます。
逆にリアクションが悪い、つまり反応が薄い人が相手だと「つまらない」と感じるので自分から積極的に関わり合いになることが少なくなります。
張り合わない
「金持ち喧嘩せず」という言葉がありますが、比較するための詮索は相手にするだけ無駄です。
「ちょっと言い返してやろう」「相手より優位に立とう」と思って同じ土俵にたってしまうと、あとは泥沼です。
疲労感だけが蓄積して得られる物はなにもありません。
マウンティングされないようにするためには、同じ山に足を踏み入れないのが最も効果的なのです。
適度な距離を保つ
詮索好きな人とは関り合いにならないのが一番です。
受け流すのも面倒だったり、精神的に辛いという場合は詮索好きな人とは距離を置くようにしましょう。
仕事などでどうしても回避できなかったり会う必要がある場合は、プライベートなことは話さないように注意してビジネスライクな距離感を保つように心がける必要があります。
質問には質問で返す
質問には質問で返すと、詮索好きな人には効果的です。
詮索好きな人は相手の情報をできるだけ手に入れようとする反面、自分の情報は相手に漏らさないようにします。
そのため質問に質問で返されると都合が悪いので退散することが多いのです。
また相手の気持ちが分からずどんどん詮索するタイプの人は、相手がどんな気持ちで質問されているのか理解することができるので、「嫌な気持ちにさせていたんだな」と反省してそれ以上詮索しないようになります。
その場を離れる
あれこれ詮索する人につかまってしまったら、「用事がある」「忙しい」と断ってその場を退去するのも一つの手段です。
嫌な思いをしながらその場に留まる必要性はありません。
詮索好きな人と話しながら、相手が気を悪くしないように心がけつつ自分が余計な情報を漏らさないように配慮するのは疲れたり自分が傷つくだけです。
物理的な距離があれば、詮索好きな人からの被害から身を守ることができます。
Sponsored Link