あなたの友人や家族に、びっくりするほど頻繁に鏡をチェックしている人はいませんか。
もしくはあなた自身、「他人からどんな風に自分は見られているのだろう」と心配になることはありませんか。
他人からの視線を必要以上に気にかけることを「自意識過剰」と呼びますが、四六時中他人の目を気にするのは気疲れするものです。
それなのになかなか改善できないのはなぜでしょうか。
この記事では、自意識過剰に陥ってしまう人の原因を男女別に解説します。
原因を知ることで改善することができます。
セルフチェックの方法についてもお伝えしますので、ぜひチャレンジしてみて下さい。
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目次
自意識過剰の言葉の意味を確認
自意識過剰という言葉は、わりとよく耳にする言葉です。
似ている言葉に自信過剰という言葉があります。
意味の違いを知るために、自意識過剰の意味を、辞書を引いて確認してみました。
「自分が他人にどう見られるか考えすぎる人やそのさま」
「他人が自分をどう見ているかを気にしすぎている状態」
と、書かれています。
つまり、まず他者の存在を意識し、その他者から見た自分の状態を過剰に意識しているのを「自意識過剰」というようです。
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自意識過剰と自信過剰の違い
自信過剰は、自分に対して過信することを意味するので、そこには他者は存在しません。
自意識過剰には、他者の目(印象)が存在するので、似ている言葉に聞こえますが、まったく意味が違ってきますね。
また自信過剰は、自分の力を自分で過大評価して、それを強くアピールしてしまうことを言いますが、自意識過剰は、自分自身への過大意識ですから、あきらかに違います。
『意』と『信』の一文字違いで、意味も用途も違ってきますね。
自意識過剰にも2種類ある
自意識過剰にも公的自己意識と私的自己意識が存在します。
他者からの印象をよくしたいために、過度に服装や言動を気にしすぎるのは、公的自己意識と言われます。
これはなさ過ぎても困りますが、ありすぎると「あがり症」にもなりがちです。
対する私的自己意識とは、主に自分の気持ちや考え、感覚、感情に意識が向きます。
自分の信念に忠実で、気持ちに正直なゆえに、素直に謝れないこともあります。
相手には悪いと思っていても、事と次第によっては自分が間違っていないのだから、謝罪することはポリシーに反するということになるからです。
私的自己意識は、よく言えば自分観察ができるので、自分らしさを追求しがちです。
両方とも必要な要素ですが、バランスが大事です。
過度に意識しすぎれば、自意識過剰となります。
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自意識過剰な女性ほど周りをキョロキョロ
自意識過剰な人は、行動に落ち着きがないようです。
友達との待ち合わせや同窓会、結婚式、または電車の中など、キョロキョロしてどこを見ているのかわかりません。
落ち着きない姿に、周囲は「浮ついている」という印象を持ちます。
またショーウィンドや鏡を見つけると、必ず自分をチェックします。
どうせチェックするなら、落ち着きない自分の言動をチェックしてほしいものです。
落ち着きのなさには理由がある
街の中で、よく見かけるキョロキョロする女性は、ただ落ち着きのない人ではなく、公的自己意識の強い人のようです。
人との待ち合わせで、その場でじっと待っているのがなんだか落ち着かない、どこからともなく他人に見られているようで嫌。
そんないわゆる自意識過剰によるところが多く、落ち着きがなくなるようです。
もし自分に当て嵌まるなら、それは自意識過剰から来ているのかもしれません。
ズバリ自意識過剰な女性は、よくいるこんな人
通勤のラッシュ時の都会の電車通勤は辛いものです。
自分の片腕が今どうなっているかなんて、確認できないほど混み合うこともしばしば。
そんな電車の中で、電車が揺れる度に男性は冷や汗をかいてしまいます。
女性の体に触れようものなら、痴漢と間違えられて人生が一変してしまうかもしれないからです。
男性には戦場のような満員電車の中で、必ずいる自意識過剰な女性は厄介です。
なるべく体が触れないように微妙な隙間を開けるよう努力する男性ですが、電車のスピードやカーブによっては当たってしまうこともあります。
その瞬間、女性が振り返り睨みつけられ舌打ちを、お見舞いされることもあります。
朝の通勤だと、一日がブルーになるような瞬間ですね。
また帰り道、たまたま同じ方向へ歩いていたら、女性から「ついてこないで!」と言わんばかりに、振り向き様の睨みを受けることも。
そうかと思ったら会社の飲み会の帰り、遅いのでタクシーに相乗りになった途端に意識されてしまい、ちょっと身動きしただけで必要以上に警戒されてしまうこともありますね。
自意識過剰な女性にかかってしまうと、男性もつらいですよね。
逆にそんな行動をしたことがある人は、冷静になってみましょう。
自分が思うほど相手は意識していないものです。
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アピールが強い人は自信過剰かも
どぶろっくの『もしかしてだけど』ではないですが、女性でもそういう自意識過剰な人いますよね。
合コンでは、男の人の視線はすべて自分に向けられているとか、目があっただけで「私に気がある」とか、傍から見ていると笑えるほど自己アピールのてんこ盛りです。
女子力、自己アピールがメガを超えてテラレベル
自分が常に話題の中心にいないとダメな自意識過剰な女性。
話題の中心にいるためには、自虐ネタも披露して、その場の空気ごと鷲掴みです。
誰かが自分のエピソードを話始めようものなら、すぐに自分のエピソードにすり替えてしまいます。
また、自意識過剰な人にありがちな、落ち着きのなさは天下一。
話しながらもヘアを整えています。
また女子力アピールも過剰で、メイクの話やヘアースタイルの話、自分が通うサロンやファッションについても、際限なく自分中心の話題が展開されます。
自意識過剰な女性の痛いアピールは、次の5種類はあると思われます。
・「モテるでしょう」と言われたい、または言わせるエピソードアピール
・不幸な自分エピソード披露アピール
・天然ボケアピール
・干物女か自然体思考を披露しているのかわからないアピール
・体が弱いアピールする
自己アピール力は、メガを超えてテラレベルと言えますが、逆に不快感を与えていたりすることもあります。
自分中心はほどほどに、周囲への気遣いができてこそ女子力ですよ、お忘れなく。
男性からドン引きされる自意識過剰女性のセックスアピール
自意識過剰な人は、男性へのアピールには特に力が入りがちです。
しかし、男性はドン引きしていることも多々あります。
また軽い女性と思われますから気をつけましょう。
露出の多い服装
オフショルダ—など流行っていますが、流行っているからといって誰でも似合うわけではありません。
肩が露出されていても、可愛い、清楚と思えるトータルコーディネイトができていればこそ、また似合っているというのが一番大切です。
肩も露出、スカートもマイクロ丈、どこもかしこもとなると、さすがに男性も「えっ???」って引いてしまうようです。
TPOをわきまえた自分に似合う服装を心掛けましょう。
セクシー系メイクでアピールする女性
メイクも服装同様ですが、TPOを考えることが大切です。
雑誌などに男性を誘うセクシー系メイクなどが載っているとそのまま実践してしまう人もいますが、夜のデートや合コンのために、朝からセクシー系メイクで出勤したりすると、会社でもドン引きされたりします。
また昼間の集まりやコンパ、デートならば、ナチュラル感のあるメイクが安心感を与えます。
昼間なのに濃いメイクで目元バッチリ、リップ強調ぎみだと、「何意識しているの?」と思われますよ。
見つめられる度に、歌舞伎の女形に見つめられているという印象を与えてしまいます。
てんこ盛りネイルで自己主張は注意
意外と男性は、女性の手を見ています。
指先のネイルは、目にしやすいところです。
だからといって、てんこ盛りデコレーションだと、手つなぎも躊躇してしまいます。
行き過ぎると肌の露出と同じで、軽い女性と見られてしまいますよ。
ネイルもファッションとコーディネイト、また手先も健康的な印象が大切です。
熱い視線を送りまくる
目は口ほどにものを言うと言います。
あまり熱く見つめすぎると、男性もセックスを催促されているように感じる場合があります。
また、その視線を気持ち悪いと思う人もいるので、強烈な熱視線は、要注意です。
ボディタッチしすぎも要注意
男性との距離を縮めようと、自意識過剰な女性はアピールしまくりますが、過剰なボディタッチは要注意です。
コミュニケーション上で必要以上のボディタッチは、女性でもセクハラと勘違いされます。
また、周囲も見ていて不快に思うことがあります。
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この男自意識過剰と思わせる最大の行動は鏡
女性ならまだしも、男性でも携帯を鏡替わりに見てチェックしている人いますよね。
鏡になるものなら窓ガラスでも何でもすぐにのぞき込み自分をチェック窓の向こうの人は、引いてしまいますね。
その人は間違いなく自意識過剰な男性でしょう。
自意識過剰な男性=ナルシストを見分けよう
男性の自意識過剰と思える特徴的な行動には、鏡やショーウィンドを見つけると、自分を眺めて、髪の毛を整えたり、ジャケットの襟を整えて、髪の毛を触ってみたりする。
人と同じではなく個性的をめざすあまり、似合っていないことがある。
カフェでやたら声が大きくて、自慢話が多いなどがあげられます。
特徴的な行動を知って、見極める目を持ちましょう。
自宅に必ず姿見がある
自意識過剰な男性は、他者から自分がどう見られているか気にしています。
出かける前の全身チェックはもちろん怠りません。
ですから自宅には、必ず姿見があるはずです。
自宅に行ったことがないなら、そで会っている時に注視してください。
お店の姿見で念入りなチェックをしているはずです。
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鏡やショーウィンドをやたらと気にする
男性で手鏡などを持ち歩く人は少ないと思います。
その代わりに、お店のショーウィンドや鏡を見つけると、すかさずに自分をチェックしていたりします。
自意識過剰=ナルシストですから、自分が大好きです。
スマホ画面を使ってチェックして、髪の毛を触ったり、服装を整えたり…。
ナルシストは周囲が見えていませんから、周りの人が鏡でチェックする彼をみてどう思うかなんて考えていません。
もし、カフェに入って、女性よりもトイレが長い場合は、要注意です。
いつまでも鏡の前で、頭から足の先までチェックしているかもしれませんよ。
ヘアースタイルを気にする
自意識過剰な男性はヘアースタイルを特に気にします。
ナルシストですから、当然といえば当然です。
ナルシストな男性は、お洒落な理髪店か美容室へ行くケースが多いです。
間違っても1,000円カットで済ませるということはありません。
カラーもパーマもトリートメントも、下手をすると女性よりも気にしています。
風で乱れるとすぐに手直し、街の中で自分の姿がチェックできるところなら、まずヘアースタイルを直します。
自分の話が好き
いつも自分のことばかり気にしているので、自分の話が好きです。
自分がすごいというエピソードを並べてきますが、すべてが自分の話ではなく他人の話をすり替えたりするのが上手です。
小さい時に可愛いと言われた話、モテた話、過去の栄光etc。
さらには、最近の職場や学校での「僕ってすごい」自慢話まで。とにかく自分が大好きです。
聴かされる側の身になることはありません。
また自分のことを話す時は、声が大きいですし、大きなことを言うビッグマウスを持っている人もいます。
自分に似合うかではなく、自分を飾る服装
ナルシスト男性は、自分に似合っているかどうかよりも、雑誌に載っているモデルのような服装を好みます。
洋服はブランド志向で、自分らしさよりも個性を好み、今流行っているに弱いくせに、同じものは嫌という我儘なセンスです。
自分が大好きなので、自分を飾ってくれるファッションを意識しています。
似合うかどうかよりも、自分というツリーを引き立ててくれたら良いのでしょう。
自撮り大好き、SNS大好き
自意識過剰な男性は、SNSを使わない手はありません。
自分が何をしているのか、自分がいかに素晴らしいかを、SNSを通じてアピールします。
自撮りも大好きですが、プロフィール写真は、モデルのような自分がカッコよく見えるものをアップする傾向が見られるようです。
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男の落ち着きのなさは自信過剰になっている心理の表れ
自信過剰な男性は、なぜか根拠のない自信に満ち溢れているせいか、勘違いもエスカレートぎみです。
傍から見ていると笑えるのですが、これが会社の同僚や仲間の類だと迷惑極まりありません。
その自信は、どこから来ているのでしょうか。
それは私たちには知る由もありません。
こんな特徴の人をみたら、自信過剰な人だと言えるでしょう。
女性から話しかけられると誘われていると勘違い
自分に話しかけられたら、もしかしてだけど~って、自分に気があるとすぐに勘違いする男の人いますよね。
例えば自信過剰な同僚に「今日の花火大会行くの?」と聞こうものなら、誘われていると勘違いして「悪いけど、今日は友達と約束あって…」とか言われてしまうと、返答に困りますよね。
こちらはそんなつもりではないのに。
あなたなら何て返答しますか?
誘っているわけではないのに、誘われていると勘違いしているところが、もう勘違いのエスカレートですよね。
みんなで行く飲み会に、「仕事のあと時間ある?」と聴こうものなら、こんな自信過剰なナルシストくんは、つい勘違いのエスカレーターに乗ってしまいます。
必要に迫られない限り、話しかけることさえ躊躇してしまうような自信過剰な身近な人には要注意ですね。
女性以上に髪の毛や鏡を気にする落ち着きのなさ
自信過剰なナルシストくんは、髪の毛を気にします。
その頻度は、女性以上です。
自分が気にするほど、周囲は気にしていないのですが、いつも注目されているという意識の表れでしょうか。
また、鏡を見る頻度は髪の毛を触る頻度と同等かそれ以上です。
電車やバス、街の中。至るところで自分チェックは、止まりません。
自分はモテていると勘違いしているせいでしょうか。
落ち着きのない人を見かけたら、少しばかり観察してみると、自信過剰なナルシストくんかもしれません。
なぜか上から目線な自信過剰なナルシストくん
相手が誰でも、どんな時も上から目線な自信過剰ナルシストくんは、自慢話も上から目線です。
自分は何でも知っている、いろんな経験している感を醸し出し、自分って「すごい」を強くアピール。
上から目線でもの言う自信過剰くんに、通常は角を立てないようにと、感心したふりなどしてみせますが、それは彼らを助長させてしまうだけです。
残念ながら、彼らに周囲の気遣いは、まったく無意味です。
自信過剰な人は、他人から優位な立場に自分を置こうとする心理傾向が見られるため、上から目線になりがちです
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他人の話に耳を貸さないのは自意識過剰な人の特徴
仕事のチームで何かを進める時、または友達同士で何か決める時など、周囲の意見は全く意に介さず耳に入らず、自分ペースで話をリードして進める人がいます。
周囲からは、自分勝手で自意識過剰と思われますが、本人は自分の中でのベストな方法、最高の計画でみんなをリードしたいだけなのです。
他人の話に耳を貸さない自意識過剰な人の特徴を知っておきましょう。
協調性にかけ、他者の話を聴けない人は自意識過剰な人かもしれない
自信にあふれているからこそ、どんどんリードして話し合いを進められる力があると言えるのですが、周りが見えなくなり、自分の思いを押し付けるのはリーダーシップではありません。
協調性がないだけなのです。
複数で何かを決める場合、みんなで話し合いながら、みんなが納得して進めていくことが大切です。
協力姿勢がなければ、周りはやっていられません。
自分一人でどうぞとなってしまいます。
人から信頼を得るには、他者の話をよく聴き、周囲の人を受け入れる姿勢(心がまえ)を持ちましょう。
そんな人は、必ず尊敬されるようになります。
「自信満々」は「自意識過剰」と見られますので、協調性を心掛けましょう。
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自信過剰な人は上から目線が治らない
家族や学校職場の集団の中に、上から目線な人がいますよね。
家族だと本当に厄介です。
家族をコントロールしようとさえします。
会社だと、取引先などへ印象を悪くしてしまいますね。
そこには理由があるようです。
自意識過剰な上から目線の人は不安と恐怖の心理の裏返し?
周囲に必ずいる上から目線な態度の人は、自意識過剰な人のカテゴリーに入るかもしれません。
しかし、このタイプの人はコミュニケーションが苦手で、横柄に見られがちです。
前述したように、自分を他者より優位な立場に置き、他者との差別化を図ろうとする傾向があります。
これも不安や恐怖心という気持ちからの自分は特別という、傲慢な心理の表れのようです。
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自信過剰な人ほど自分に自信がない
自意識過剰な人ほど、実は自分に自信が持てない場合が見られます。
いつも自分と他人を比べるクセがある人は、自分が遅れを取っていると思い込みがちです。
周囲から「すごいね」などと評価が良いと、自分が安心するようです。
幼少期からのネガティブな親子関係も原因
自意識過剰になる経緯はそれぞれですが、子どもの頃に親から
「○○くんはできるのに、なんで○○はできないの?」とか、「何をやっても遅い」「何の取り柄もない子」などと、ネガティブな言葉で評価されて来た人は、潜在意識に「何をやってもダメ」と刷り込まれている場合もあります。
誰でも自信を無くし、不安になる体験はあります。
そんな時はネガティブ思考になりがちです。
それが定着していくと、自分の価値や魅力に自分も気が付けず、存在意義を感じられなくなっていきます。
その結果自意識過剰になり、自信を持てなくなります。
自分がそんなタイプだなと思ったら、ポジティブ・シンキングを心掛けてみましょう。
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自信過剰になってしまった原因は成功体験の少なさかも
自意識過剰の原因に、ネガティブな体験が起因していますが、言い換えれば成功体験や達成感を感じた経験が少ないためと言えます。
自意識過剰は、普通以上に他人の目が気になり、自分らしく振舞えないため、なんとなく他の人から距離を置いてしまいがちです。
些細なことから成功体験、ポジティブ経験を蓄積して自信を育てよう
自意識過剰を克服するには、自信を育てる経験、体験の蓄積が大切です。
どんな結果であれ、やりきった!という自分への充実感、または成功した時の達成感を体験する度に、ポジティブな経験の蓄積ができます。
些細なことから目標を達成していき、満足感を蓄積していきましょう。
そうすることで、自信の芽が育ってきます。
そうすることで「自分にもできる」という、ポジティブな経験の刷り込みを潜在意識にしていけるので、自意識過剰から解放されて楽になっていくでしょう。
そうすると、より自然に「自分らしく」振舞えるようになります。
日常生活の中で、大きなハードルやゴールを設定せずに、できそうなことから目標設定して、達成経験を増やしていきましょう。
繰り返しの経験が「自信」へと繋ります。
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弱みをみせられない弱さが自信過剰の原因
自分の弱みを見せられない、なかなか本音は吐き出せないことはあります。
ですが、本当に苦しい時や辛い時は、ポロっと弱音を吐くのが人というものですが、そんな弱みを他人には絶対見せず、強がってしまう人がいます。
完璧主義な人に見られる「強がり」は損を招く
弱音を吐けない、いつも明るく振舞って頑張ってしまう。
それは「強がり」と言われますが、強がってしまう人は「完璧主義」でもあります。
完璧主義者は、理想が高くてそれを達成するために頑張ってしまいます。
それゆえ挫折もあり、落ち込むこともあります。
ですが、やりとげるまではと、弱音も吐けず、人に弱い自分を見せられない意地があります。
自分に負担を課せることで、孤独に頑張ってしまうのですが、「強がり」というのは、完璧主義者の武装でもあります。
武装してガードすることで、「強くて、元気で、明るい自分」という演出をしてしまっています。
客観的にみると、それは自意識過剰に映ります。
人間は完璧ではありません、
人間性の本質を知り、周囲へオープンマインドでいることの素晴らしさを味わえば、自分の武装をやめて自然にふるまい、弱音も見せることができようになるでしょう。
「強がり」という武装で、損していることを自覚しましょう。
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思い込みを解除するだけで自意識過剰が治る
過度に周囲の目を気にしてしまう自意識過剰の人は、ナルシストタイプと言えます。
人と目が合う度に、自分は注目されている、自分は素敵な人と勘違い解釈をしてしまいます。
この自意識過剰生活は、知らず知らずに自分への負担になっていませんか?
どうしたら脱却できるのでしょうか。
客観的な視点を持ち、周囲を観察すると自分の思い込みに気がつく
ナルシストタイプの人は過度に周囲の目を気にして、周囲から良い評価、高い評価を得たいと気にしています。
常に見られていると意識しすぎていて、鏡を見たり、髪を触ったり、落ち着きがありません。
自分が良い意味で注目されている思い込みからきているからです。
ある意味ポジティブな自意識過剰と言えます。
ネガティブな自意識過剰は、この見られていることが精神的ストレスになり、いつもの自分になれません。
例えば、自分の体形が太目だから、顔がブスだからといった思い込みからです。
ポジティブにしろ、ネガティブにしろ、自己肯定感が薄いために他人の評価で自己価値をはかります。
自意識過剰では素の自分を知り、素の自分で過ごすことができません。
自分を客観的に見ることができると良いですが、それは難しいことです。
ですから、周囲を客観的に見てみましょう。
そして自分から目を合わせるようにしてみてください、すると自分が思うほど周囲から見られていないことに気がつくはずです。
この思い込み解除こそが、脱・自意識過剰への一歩です。
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自信過剰を治すには自分でなく他人を観察
「元気、前向き、社交的」と、ポジティブ代表のような人、いますよね。
被害妄想苛まれ、些細なことでも撃沈してしまう自分との違いは、何でしょうか。
その違いを観察してみましょう。
またその違いから学び、自分も真似をして習慣づけましょう。
ポジティブな人の特徴を観察して、自分の生活に取り入れよう
・生活リズムを大切にしている
・元気な挨拶をよくしている。
・不満を言わない。
・人の良いところを見つけられる
・謙遜はするが、卑下はしない
ポジティブな人の習慣を身につけて、自分も真似をしてみましょう。
自意識過剰診断でセルフチェックしてみよう
自意識過剰度 セルフチェックリスト | ✔ | |
1 | 自分は素敵、カッコイイ、可愛いと思っている | |
2 | 鏡を見つけたら、とりあえず自分の姿を確認する | |
3 | 手持ち無沙汰になると、つい自分の髪の毛を触ってしまうクセがある | |
4 | 自分の実力はこんなものではなく、本気を出せば、まだまだ上に行けると思う | |
5 | 他の人が話をされていても、つい自分の話題に話の流れを持っていってしまう | |
6 | 低レベルの人間とは会話したくない | |
7 | 誰かと視線が合うと「自分に興味があるのかな」と思う | |
8 | 他人の目が気になり、他人の自分への評価が、とても気になる | |
9 | 自分が注目されないのか不思議だ | |
10 | 自分の過去の言動の正否について振り返って考えることがある |
※4つ以上あれば自意識過剰の可能性があります。
4つ以下でも、5番に当て嵌まるなら、やはり自意識過剰ぎみ傾向が見られます。
自分の話ばかりしていないか、注意してみましょう。
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自意識過剰の心理が原因の病気
自意識過剰は、極度の緊張感の中にあると言えます。
その心理的なことが原因で、病気になってしまうことがあります。
どんな病気になり、どうやって克服するのかをご紹介します。
あがり症と克服
あがり症の人は、自分に自信がないからと思われがちですが、それだけではなく『自分は大切にされる存在だ』という強い思いがあります。
さらに、『他者を傷つけたくないのではなく、自分が傷つきたくない』という思いがあり、相手に嫌われたくないという強い思いがあります。
自分は相手を思っているのに、どうして相手はわかってくれないの?という思い込みから、人と関わることに障害となり、身構えてしまいます。
これが緊張を生み出して『あがり症』になるようです。
そこで、自分が相手に嫌われないようにではなく、相手が不快にならないようにと接してみて下さい。
この考え方が定着してくれば、相手に嫌われることがあっても「立場がなくなる」ではなく、「価値観が合わなかった」と建設的な考え方へとシフトできます。
視線恐怖症と克服
視線恐怖症とは、他者からの視線に恐怖を感じる様を言います。
実際は、他者から見られていないことがほとんどですが、「見られている」と思い込んでいます。
ネガティブな自意識過剰からくる症状です。
「悪口を言われているのではないか?」「笑われているのではないか」などと思っています。
これでわかるように、「他者からの評価」に対して恐れているのです。
この思い込みの罠に嵌りこんでしまうと、視線を感じただけで恐怖になり、外へ出るのが辛くなってしまいます。
だからといって、ちょっと視線を意識して怖いと思ったら視線恐怖症というわけではありません。
正しくは、一般的な常識から逸脱した、過剰な恐怖感によって、生活に支障を来している状態です。
この状況になると治療が必要ですので、専門医のカウンセリングを受けましょう。
視線恐怖症の克服には、まず「考え方を治す」、「視線に慣れる」という二つのアプローチが並行して行われる必要があるようですが、もともと視線恐怖症になるタイプの人には、神経質、完璧主義、心配性が見られます。
考え方を治すと言いましても、自分を変えるという根本的な作業になります。
ですから「直す」ではなく「治す」に近いため「考え方を治す」と表現します。
服装や寝ぐせを直すようにはいきません。
じっくり構えて少しずつ、二つのアプローチに取り組んでいきましょう。
「視線に慣れる」というのも、専門的には暴露療法と呼ばれるようですが、恐怖を感じる度合いの少ない場所から始めて少しずつ段階を上げていくようです。
この治療のためには不安階層表をカウンセラーや医師と一緒に作り、重度の場合はお薬も併用するようです。
自分の考え方を治す作業を並行するので、考え方と行動がリンクしていることを認識できるようになり、軽度であればお薬は必要ないと思われます。(専門医・カウンセラーと要相談)
視線恐怖症には、大きなトラウマが関係していることもありますので、専門医のカウンセリングや最近では、臨床心理士によるヒプノセラピー(退行催眠)も用いられることもあります。
自分にあったカウンセラーや医師を見つけることからですが、少しずつ焦らず、自分のペースを基本にしましょう。
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視線恐怖症と異なる4種類の視線恐怖症
視線恐怖症には、以下の4種類があります。
前述で説明した視線恐怖症とは異なるため、簡単にご紹介しておきます。
自己視線恐怖症
自分の視線が他人に不快感を与えていないかなど、異常に気になる症状です。
目つきが悪いと思われていないかなどと気になるのもここに入ります。
他者視線恐怖症
自意識過剰の視線恐怖症に最も近いのですが、一人でも他人がいると視線が気になります。
また、常時誰かに見られていると感じます。
正視恐怖症
1の自己視線恐怖症に似ていますが、自分自身の視線によって人から変に思われるのではないかと以上に気になる症状です。
人と話すことはできますが、相手の目を見て話すことができません。
相手の顔すら見られないこともあります。
自分の視線のせいで他人から嫌われているとさえ感じてしまうようです。
脇見恐怖症
自分の視界に入った人や物に対して、自分の意思とは関係なく見てしまう症状です。
通りを歩いている時、すれ違う人や建物などを見たいわけではないのに、視線を送ってしまいます。
それゆえ、相手に迷惑をかけているかもという自覚から罪悪感や自己嫌悪になり、悩みがちです。
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