「ああ○○のことね、知ってるよ」
と請け負ったのにもかかわらず、実はよく分かっておらずお願いされたことを完遂できなかったという苦い経験はありませんか。
知らないことなのに素直に「知らない」と言えず、後から窮地に陥ったり、逆に相手を信用して任せたら実は知らなくて困ったことなど、身の周りに「知ったかぶり」の被害はあふれています。
でもなぜ人はなぜ「知ったかぶり」するのでしょうか。
その心理を理解しておくと、知ったかぶりしてしまう癖を改善させることができます。
また子どもが知ったかぶりする理由についても解説しますので、適切に対処できるようになります。
自分のためにも他人からの被害を最小限に抑えるためにもご活用下さい。
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目次
知ったかぶりとは何か?
『知ったかぶり』をすることは、本当は知らないにもかかわらず、いかにも知っているようなそぶりをすることです。
それに似ている言葉としては、『利いた風』・『小ざかしげ』・『小生意気』・『賢しら』・『半可通』という言葉があります。
そして、無知な人が知っているふりをすることは、知ったかぶりをすることになります。
知ったかぶりの言葉の意味
『知ったかぶり』とは、『本当は知らないのに、いかにも知っているようなそぶりをすること』です。
広辞苑で、『知ったかぶり』とは、『それほどよくは、または、まるで知らないのに、知ってるようなふう(得意になって)をすること』という意味です。
日常において、例えば、パソコンの使い方を分らない人が『知ったかぶり』をする人に使い方を聞いたとき、『知ったかぶり』をする人は、本当は使い方を知らないのに使い方を知っている素振りをします。
この時、『知ったかぶり』をする人は説明できないため、人は『知ったかぶり』をした人に「あの人は知ったかぶってる」と言います。
また、weblio類語辞典では、『知ったかぶり』とは、『いかにも物が分かったような態度のこと』という意味です。
その他、『知ったかぶり』の似ている言葉として、『利いた風』・『小ざかしげ』・『小生意気』・『賢しら』・『半可通』が挙げられています。
『利いた風』とは、『不相応にずうずうしい、または大胆な』という意味です。
『小ざかしげ』とは、『いかにも物が分かったような態度』のことです。
『小生意気』とは、『不相応にずうずうしい、または大胆な』という意味です。
『賢しら』とは、『いかにも物が分かったような態度のこと』という意味です。
『半可通』とは、『いかにも物が分かったような態度』、『物事についてあまり詳しい知識を持っていない』ことを意味します。
無知とは違うのか?
無知とは、『知らないこと。知識がないこと。知恵のないこと』を意味します。
ゆえに、『知ったかぶり』とは無知な人が、知っているそぶりをするということ意味します。
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知ったかぶりをしている人の特徴・性格
人が知ったかぶりをするのは、名誉欲のためであると考えられます。
名誉欲とは、実績やその人あり方などが優れていると認められたい欲望、または、有名な賞や良い評価を受けたいという願望等のことです。
何かについて知っている人に対して、人は実績、その人のあり方等を優れていると認めます
そのため、知ったかぶりをしている人には、話した内容をよく取り消す、人の話に首を突っ込む、大げさに話す、自慢話を良くする、反論すると声を上げて説得しようとする等の特徴があります。
知ったかぶりをする人が、話した内容を取り消すのは、話した内容に自信が無いためであると考えられます。
人の話に首を突っ込むのは、人が話している内容について、自分はよく知っていると認められたいためです。
大げさに話すのは、話を大きくして自分を良く見せたいためです。
自慢話をよくするのは、自慢話の内容で人から優れていると認められたいためです。
反論に対して声を上げて説得しようとするのは、反論しないで相手の意見を認めると、周囲に自分は、何も知らない、と思われないようにするためです。
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知ったかぶりをする人の心理
人は、他人と何か切っ掛けを作りたい場合、好意を抱いている相手の興味を惹きたい場合、過去に仲間はずれにされた経験がある場合、親しい人との喧嘩で引き下がれないような強がる心理が働いた場合に知ったかぶりをしたくなる傾向があります。
そのため、自己を肯定出来ずに、承認欲求を満たしたい思いがあります。
自己を肯定出来ない
知ったかぶりをする人は、自分が存在する意味や価値等について、良い評価をすることができません。
そして、自分に良い評価を与えるために、知ったかぶりをします。
知ったかぶりをすることによって、周囲の人から良い評価を得て、自己満足に陥るのです。
また、親しい人と喧嘩して引き下がれないような強がる心理が働くのは、ここで引き下がったら自分の印象が悪くなる、という心理が働くからです。
そのため、自分の意見を主張します。
例え、自分の意見が間違っていても、相手と周囲の人から良い評価を得るために、知ったかぶるのです。
承認欲求を満たしたい
承認欲求とは、他人から認められたい感情のことです。
認められることによって、他人と何らかの切っ掛けを作ることができます。
また、知ったかぶりをする人は、好意を抱いている相手に、自分は物事をよく知っている、と思わせることによって、相手の興味を惹けると考えます。
過去に仲間はずれにされた経験がある人は、周囲の人に、自分は物事を知っている、と思わせることによって、仲間外れにされることを避けようとします。
結局のところ、知ったかぶりをする人は周囲の人に、自分は物事を知っている、と思わせたいのです。
周囲の人にそのように思わせることによって、自分に対して良い印象を持ってもらい仲間外れにされることを避けるのです。
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知ったかぶりをしたらどうなるのか?
知ったかぶりをして、つまり、知らないことに対して知っているふりをすると、後でバレた時に周囲の人からの信用を失う危険があります。
また、物事に対して調べたり聞いたりする機会を失うこともあります。
その一方で、知ったかぶることによって、その場では自尊心を保てる心理的なメリットがあります。
他人から信頼されなくなる
知ったかぶりをして、後で知ったかぶっていたことがバレると周囲の人から信頼されなくなります。
信頼とは、ある人や物を高く評価して,すべて任せられるという気持ちを抱くことです。
知ったかぶるのは周囲の人から信頼されたいためであるけれど、知ったかぶっていたことがバレルと、周囲の人は、その知ったかぶっていた人を低く評価し、何事も任せられないという気持ちを抱きます。
知らないことを知る機会を失う
知ったかぶることによって、自分が知らないことを知る機会も失います。
本当は知らないのに、知ったかぶりをすると、周囲の人は、知ったかぶってる人は知っていると思います。
そのため、周囲の人は知ったかぶってる人に、説明するなど、情報を提供しません。
その情報に、知ったかぶってる人が、知らないことが含まれています。
つまり、知ったかぶったために、周囲の人は情報を提供しないので、知ったかぶった人は、自分が知らないことを知る機会を失ったのです。
心理的なメリットも多少はある
知ったかぶることによって、その場では自尊心を保つことができます。
知ったかぶった内容が、その場でのみ知っている必要がある内容だったら、知ったかぶることによって周囲の人から認められて自尊心を保つことができます。
しかし、知ったかぶった内容が、その場が終わっても知ってる必要がある場合は、後になってから、本当は知らなかったことがバレる危険があります。
そして、知ったかぶっていたことがバレた時は、逆に自尊心、信頼などを失います。
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相手の知ったかぶりを見破る方法
知ったかぶりをしている人は、昔から知っていたように話す、具体的なことまで話さない、教えるような口調、根拠を示さない、専門用語をよく使うなどの特徴があります。
知ったかぶりをしている人の話し方の特徴
あることについて、昔から知っていたように話すことによって、話を聞く人は、知ったかぶった人のことを、『この人は昔から知っていてよく知っている』、と思います。
昔から知っていると相手に思わせることは、現在知っていると思わせることを強調するためです。
また、知ったかぶってる人は、本当は知らないわけだから、具体的な事までは知りません。
だから、具体的な事までは話さず、その根拠も示せません。
表面的な内容で終わるのです。
そこで、教えるような口調で話せば、相手は「この人は知っている」と思うわけです。
『教える』とは、大辞林で、『相手のために自分の知っていることを告げる』とあります。
つまり、自分が教える立場に立てば、自分が知っていることになるのです。
そのため、知ったかぶってる人は、自分が知っているように見せるため、相手に教えるような口調で話すのです。
そして、専門用語はその領域独特のもので、一般的に専門家以外は知りません。
そこで、専門用語を使って話すと、相手は、「この人は専門用語を知っていて、このことについてよく知っている」と思うのです。
しかし、専門の内容を、その領域が専門でない人に話す時は、なるだけ専門用語を使わないで、専門用語を使う時は解説を加えるべきです。
このような説明をする人こそ、『本当によく知っている人』と評価されます。
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知ったかぶりを改善する方法
知ったかぶりを改善するためには、知らないことを知らないといっても問題ないことを理解し、知らないことがあればその都度、学ぶことで改善できます。
また、「仲間はずれにされたくない」という他人を基準にして自分を合わせる考えをやめることも改善につながります。
無知を恥じない
知らないことを知らないと言っても、何の問題はありません。
逆に、自分は知らないことを知る、自覚することの方が重要です。
時代は遡って、古代ギリシアの哲学者ソクラテスの言葉に、『無知の知』があります。
この言葉によると、自分は知らないことを自覚することによって、物事を知りたいという探求心が生まれて、向上して行けます。
だから、無知であること、知らないことは恥ではないのです。
逆に教えてもらえたりして、向上して行けます。
自分自身を基準に考える
自分自身を基準に考えるということは、他の人と自分を比較しないことです。
他の人と比較するから、『自分は他の人より知っている』という思いになって、知ったかぶるのです。
ある事項について、他の人が知っていようがいなかろうが、自分にとっては、『そのある事項を知ることにメリットがある』、と他の人をそのある事項から切り離して、自分を基準に考えれば、知ったかぶりは治せます。
人生のあらゆることは勉強と考える
人生のあらゆることを勉強と考えるには、自分は、『何も知らないこと』を自覚する必要があります。
自分は何も知らないから、人生のあらゆることが勉強になるのです。ソクラテスの言葉、『無知の知』です。
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知ったかぶりの人と上手く付き合うための対処法
自分の周りに知ったかぶりの人がいたら、仕事と世間話においては対処法が異なります。
仕事においては重要な話が多いから、相手を立ててやって自分でその内容を調べましょう。
世間話の場合は受け流して相手が知ったかぶってることに気づかないふりをしましょう。
仕事や重要な話の場合
知ったかぶりの人が知ったかぶったら、詳細な内容を質問してみましょう。
本当に知っているのなら答えられます。
相手が重要な内容について答えられないのなら、相手を立ててやって、自分でその内容を調べましょう。
その際、第三者に入ってもらいましょう。
知ったかぶりの人は相手が一人だと、知ったかぶりがエスカレートしますが、他に1人いることによって、知ったかぶりを抑えることができます。
世間話や日常会話の場合
世間話や日常会話では、重要でない話題が多いです。
だから、相手が知ったかぶったら、それを受け流し、知ったかぶってることに気づいてないふりをしましょう。
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立場が上の人が知ったかぶりをする場合の対処
立場が上の人が知ったぶった場合は、まず、相手の認識を確認しましょう。
そして、角が立たないように相手を当てながら、相手の間違った認識を受け流しましょう。
認識のズレがないかの確認をする
立場が上の人が知ったかぶったら、相手の認識を確認しましょう。
相手の認識を確認するには、会話中に、「~ということでよろしいですか?」等、確認をしながら話すと、相手の認識を理解し、相手の知ったかぶりに振り回されることが無くなるでしょう。
角が立たないようにあえて受け流す
立場が上の人が知ったかぶった場合は、とにかく相手を立てることが重要です。
そして、『自分は分っていないので、教えてほしい』という態度で、下から出れば相手の自尊心を傷つけずに、角が立ちません。
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答えられない質問に知ったかぶりをせずに対処する方法
答えられない質問をされたときは、知ったかぶってはいけません。
まず、質問の内容を確認するために、具体的に説明してもらいましょう。
それで答えられないときは、素直に知らないことを認めて首位に助けを求めましょう。
質問を具体的に説明してもらう
答えられない質問をされた時、その質問に対して正確な回答より考察力が求められる場合は、まず、質問の詳細を確認しましょう。
そうすることによって、質問の意図が正確に理解でき、回答を考えるための時間稼ぎができます。
質問の詳細も、より具体的に説明してもらいましょう。
周囲に助けを求める
答えられない質問をされたとき、周囲に人がいるのなら周囲に助けを求めることも有効な対処法です。
周囲の人がその質問に対して知識を持っているかもしれないし、その質問を自分とは異なる角度から理解して、自分が思いもよらない解決法を教えてくれるかもしれません。
周囲の人には、自分が何を知っていて、何を知らないのかを話すと、周囲の人は状況を理解してくれて、より妥当な回答が得られるかもしれません。
また、周囲の人が自分とは異なる視点で質問を理解すれば、より妥当な回答が得られるかもしれません。
素直にみとめる
どうしても答えられない質問に対しては、下手に知ったかぶらないで、素直に知らないと認めましょう。
知らないことは、恥ではありません。
素直に、自分は知らない、と認める潔さが重要です。
古代ギリシアの哲学者ソクラテスは、自分は知らない、ことを前提に相手に答えを求めました。
無知の知。
ソクラテスのように、素直に自分が知らないことを認めれば、周囲の人が教えてくれることもあります。
また、答えられないことは、後で確認すると告げておくと、その場は落ち着いて対応しやすくなるでしょう。
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子供が知ったかぶりをする理由とは?
子供の中には、知ったかぶりをする子供がいます。
それは、自分を肯定的に捉えるためです。
子供は自分を肯定的に捉え、周囲に、自分は知っている、とアピールしているのです。
自分を肯定的にとらえるための過程
子どもは知識を持つことで、様々な問題への対処法を身に付けることになります。
子供は対処法を身に付け、「自分は何でもできる」と万能感を持ち、自分を肯定的にとらえるようになります。
現実は、子どもにとって知らないことの方が多いです。
そこで、子どもは自分を肯定的にとらえ万能感を持つために、知ったかぶりをするのです。
しかし、嘘はばれます。
万能感に浸っていても、現実では自分は知らないので、万能感と現実のギャップの為、子どもはイライラすることもあります。
自分は知っているとアピールをしている
子供は、成長して知識が増えることにより、「自分は何でも出来る、知っている」と万能感を持ち自分を肯定的に捉えるようになります。
子供に限らず人間には、名誉欲があります。
名誉欲とは、実績やその人のあり方等が優れていると認められたい欲望、または有名な賞や良い評価を受けたいという願望のことです。
知ったかぶりをする子供は、自分が優れていると認められたい、良い評価を受けたい等の欲望の為、自分の万能感をアピールします。
万能感は、周囲に自分は何でも知っている、と思わせて、自分を肯定的に捉えることです。
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知ったかぶりする子供への対処法
知ったぶりをする子供には、まず、知らないことがあっても良いことを教えましょう。
その上で、親子で失敗を認めあえば、親子の中も深まるでしょう。
知らないことがあっても良いと教える
知ったかぶりをする子供には、知らないことがあっても良いと教えましょう。
自分が知らないことを認めて、このことを他の人に話すと、他の人が教えてくれることがあって自分の勉強になることを教えましょう。
子供の成長段階に応じては、古代ギリシアの哲学者ソクラテスの『無知の知』の話をしてもいいでしょう。
ソクラテスは相手と話をする時は、『自分は何も知らない』という姿勢で臨みました。
ソクラテスを知らない子供には、『昔のギリシアの偉い人』、とでも言っておきましょう。
親子で失敗を認め合う
子供に質問されて分らないときは、まずは、分らないことを素直に認めましょう。
『無知の知』です。
そして、分らないことを、子どもと一緒に調べたりして、そのことを話題にすると親子の中が深まります。
親が失敗した時は、親自身が失敗したことを認めて、親子で笑い合い、その失敗を共有すると良いでしょう。
そうすることによって、親が失敗したことを認めていることが子供に伝わります。
それを見て、子供も自分が失敗した時は、素直に認めるように成長していくでしょう。
親子で失敗を認めあうことは、子供を知ったかぶりに育てないためにも大切です。
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知ったかぶりの上手な活用方法
スゴイと思ってくれる人にアピールとして使う
知ったかぶることによって、自分をスゴイと思ってくれる人に対して自分をアピールすることができます。
自分をスゴイと思ってくれる人は、自分に対して肯定的に評価しているわけだから、知ったかぶることが悪い方には働かないと思います。
逆に自分をスゴイと思ってくれる人には、自分を肯定的に捉える先入観があります。
先入観とは、元々持っている固定した考えや物の見方のことです。
だから、自分をスゴイと思ってくれる人に対して知ったかぶることは、その先入観の為、自分をアピールすることができます。
逆に、自分を好意的に評価しない人に対して知ったかぶることは、辞めたほうがいいでしょう。
知ったかぶってることがばれてもばれなくても、自分にリスクがあります。
ばれなくて相手が自分のことを「よく知ってる人」と思っても、自分に対して好意的に評価しないわけだから、逆にそのことが相手に対して嫌味に聞こえることもあります。
知ったかぶってることがばれた場合は、言うまでもないでしょう。
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他の人が知ったかぶりと決めつけている場合もある
相手の価値観によっては受け入れてもらえないこともある
日本では、過去に成功した人の言葉が尊重されます。
しかし、過去に成功した人の言葉でも、人の価値観によって尊重されたり受け入れられなかったりします。
宗教上の人物の言葉はその最たる例です。
例えば、キリスト教徒にイエスの言葉は説得力はありますが、仏教徒に説得力はありません。
逆に、仏教徒に釈迦の言葉は説得力がありますが、キリスト教徒に説得力はありません。
この場合、キリスト教徒でありながら釈迦を支持したり、仏教徒でありながらイエスを支持する人を除きます。
つまり、相手の価値観によっては受け入れてもらえないことがあるのです。
知を軽視する文化
現代の日本では、『うまくいく方法だけを学ぶ』という姿勢の人が多いです。
しかし、物事に取り組むときは、予想外のこと、すなわち考えてなかったことが起きるかもしれません。
『うまくいく方法だけ学ぶ』という姿勢では、予想外のことが起きた時対応できません。
そのため、日本は、失敗したことによる知識の蓄積と伝搬が行われにくい文化が根付いているといえます。
知を軽視するから、知ったかぶりの人は、本当は知らないことについて人情や経験則から判断して、人に話します。
しかし、人情や経験則から判断したことは、正しくないこともあるので、周囲の人はその人を知ったかぶりと決めつけるのです。
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演技性人格障害の可能性
演技性人格障害とは?
アメリカ精神医学会(APA)が作成した『精神障害の統計・診断マニュアル』であるDSM‐Ⅳでは、演技性人格障害とは、『不安定な対人関係と衝動的な行動』を特徴とする人格障害のことです。
演技性人格障害の人は、度を越して情緒的で、必要以上に人の注意を引こうとします。
この障害は成人期早期までに現れ、様々な状況でこの障害が現れます。
演技性人格障害の人は、必要以上に人の注意を引こうとするので、知ったかぶっていたり見栄っ張りの度合いが強すぎます。
また、過剰に他人の注目を引こうとする場合もあります。
演技性人格障害になってしまう原因
演技性人格障害の原因としては、孤独への不安や抑圧された性欲等が、その根本に存在するものと考えられています。
演技性人格障害の治療法
演技性人格障害の治療は、心理療法・精神療法や薬物療法が中心となります。
心理・精神療法では、孤独への不安や抑圧された性欲を自覚させ、自ら克服できるように導いていきます。
孤独への不安や抑圧させた性欲を自覚させるためには、内観療法が有効ではないかと考えらます。
内観療法とは、クライエントが自己の心を観察することによって、心の病気を治療する精神療法です。
だから演技性人格障害の人は内観療法を行うことによって、自分の心を観察するので、孤独への不安と抑圧された性欲を自覚することができるのです。
薬物療法では、症状によって抗うつ剤や抗精神病剤、炭酸リチウムなどの鎮静剤が使い分けられます。
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知ったかぶりに関するQ&A
知ったかぶりの自己診断方法はあるか?
自分が知ったかぶってるかどうかを診断するためには、その対象となった事項について、自分がどのくらい知っているかを見てみると良いです。
対象となっていることについて、自分で質問を作って答えてみる、他の人に話すつもりで説明して見て、うまくできればそのことをよく分っているといえるし、うまくできなければ知ったかぶっているといえます。
また、人に説明する時は、自分が上から目線になっているかどうかが、知ったかぶってるかどうかの判断する基準になります。
上から目線になってるかどうかは、自分が相手のことを軽蔑してる、または自分の方が優れていると思っているかどうか、振り返ってみることによって判断できます。
何故知ったかぶりは嫌われるのか?
知ったかぶってる人は、一般に、知識が無いのに相手に対して上から目線で、見下した態度をとります。
つまり、知ったかぶってる人は、本当は知らないのに、相手が知らないことに対して、上から目線で相手を見下すのです。
そのため、相手の人は、知ったかぶってる人に、『本当は知らないくせに、私たちを馬鹿にして』という気持ちになって、知ったかぶってる人に悪い印象を持つのです。
知ったかぶってる人は、相手に対して上から目線になれるほど知識が無いのに、上から目線の態度をとるので嫌われるのです。
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