結婚せずに仕事や趣味に没頭している人を「独身貴族」と呼びますが、その実態をご存じですか。
この記事では独身貴族の特徴についてメリットとデメリットを解説します。
キラキラした輝く面だけではなく、実はマイナスな部分もあるのです。
独身貴族の光や影を理解しておくと、自分自身の結婚についてもう一度考え直すことができます。
「なんとなく」で独身貴族を貫くと後々自分自身が困ることになります。
結婚生活を送るよりも自由に見える独身貴族ですが、きちんとその実態を知っておきましょう。
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目次
- 1 日本の婚姻率はどんどん低迷している
- 2 独身貴族の意味とは
- 3 独身貴族の意味は?
- 4 独身貴族の最大の特徴は誰にも何にも縛られない自由
- 5 自分の好きなことにどこまでも没頭できる独身貴族
- 6 独身貴族の特徴はだらけても深夜に出かけても気兼ねなし
- 7 独身貴族女性はファッションを自由に楽しめる
- 8 好きな車に糸目をつけなくていい独身貴族男性
- 9 独身貴族ならではの特徴は病気など心配ごとに現れる
- 10 独身貴族は孤独死に大きな不安がある
- 11 家族がいない独身貴族は社会的信用度が低い
- 12 年収の全てを消費してしまう独身貴族には貯金がない
- 13 老後も独身貴族で過ごすにはいくら必要か
- 14 税金が高いのが独身貴族の悩みの種
- 15 せっかく結婚しても離婚率は2000年以降30%以上
日本の婚姻率はどんどん低迷している
結婚しない若者が増えたと、テレビなどでよく目や、耳にすることがあると思います。
実際は、どのくらいいるのでしょうか?
生涯未婚率というのは、50歳まで一度も結婚をしたことがない人の割合を示すようです。
2015年の国勢調査の結果から見えてきた日本の現状と未来をお伝えします。
下の異なるグラフを見てみましょう。
50歳までに一度も結婚していない、いわゆる未婚の人の推移ですが、ピンクのグラフは内閣府男女共同参画の調査資料によるものです。
aのグラフは、1950年(昭和25年)からの生涯未婚率の推移を表します。
このグラフは、2010年(平成22年)の調査データまでしかないので、平成22年のところを見ると、男性20.1%、女性10.6%となっています。
特に男性は、平成に入ってからウナギ上りの急上昇です。
データには、このつづきがあります。
最新は2017年発表のものになりますが、次の項目の比較表にあるように、5年で+3.3%、女性は+3.5%も急増しているのがわかります。
図:内閣府男女共同参画 第一部 男女共同参画社会の形成の状況より
上記グラフからも下の表からもわかるのは、男性の4人に1人、女性の7人に1人に結婚離れが見られ、生涯未婚(50歳までにおいて)であることがわかります。
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生涯未婚率の5年前との比較と未来
生涯未婚率 | 男 性 | 女 性 |
2015年発表(2010年データ) | 20.1% | 10.6% |
2017年発表(2015年データ) | 23.4% | 14.1% |
前回との差 | +3.3% | +3.5% |
上記の表から、今後単純に推測できるのは、2017年発表時点での30代の男女が、15年後~20年後には、50歳になります。
単純に推移していくと、生涯未婚率は、男性では33%(3人に1人)、女性では5人に1人(20%)が生涯未婚になるかもしれないのです。
首都圏では、もっと大きな上昇をみるかもしれません。
こうなると、日本の未来は大きく変化していきます。
独身主義の人たちが生きやすいシステムも、環境も整備される可能性が高くなります。
独身貴族の意味とは
「独身貴族」と呼ばれるのは、どんな人を称しているのでしょうか?
また、それはどういう意味なのでしょうか。
何気なく使っている「独身貴族」という言葉ですが、意外と説明できそうでできないものです。
独身貴族は、独身誰にでも当て嵌まるわけではないようです。
まずは、「独身貴族」の意味を知っていきましょう。
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独身貴族の意味は?
「独身貴族」の意味は、単に独身の男女を指すものではありません。
「独身貴族」とは、結婚しようと思えばできるけれど、あえて独身生活を選択して謳歌する人の事を称しています。
独身生活を謳歌するなんて、とても華やかな感じすら伝わってきますね。
このイメージからも、適齢期前の独身男女ではないという点、、結婚適齢期をすぎていたとしても、独身でいるから独身貴族ではないと理解できますね。
逆に結婚をしたいけれど、適齢期をすぎても、なかなか良いパートナーに巡り会えない独身男女は「結婚難民」とも呼ばれることもあります。
「独身貴族」という呼び方自体が死語じゃない?という人もいるかもしれませんが、まだまだ生きています。
「独身貴族」という表現は以前からありますが、「結婚難民」は、近年使われるようになりました。
「独身貴族」は、結婚をしない人、「結婚難民」は、結婚できない人を指していて、ちょっと差別的に感じる人もいるかもしれませんが、差別としての表現ではなく区別という意味で使われているようです。
それでは、華やかそうな独身貴族の特徴を見ていきましょう。
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独身貴族の最大の特徴は誰にも何にも縛られない自由
独身貴族の特徴としては『フリーダム!自由』につきるのではないでしょうか。
既婚者ではないので、配偶者に拘束されることはありません。
独り暮らしではなく、実家住まいの場合は多少あるでしょうけれども、過干渉の両親でない限りは自由ですね。
独りで自由であるということは寂しいことではない
家に帰っても誰も待っていないのは、寂しいのでは?と思う人もいるかもしれませんね。
確かに家に帰って愚痴を言う相手もいません。
ですが裏を返せば干渉されることもありません。
何時になろうと、家を空けようと門限がないので、全く誰にも気兼ねがないという事になります。
急に友達との食事や飲み会が入っても、急に映画を観たくなっても、次の休みに旅に出たくなったとしても、誰にも遠慮なく好きに自由に過ごせるということです。
独身貴族でいるということは、時間を好きなだけ誰かに拘束されることなく、時間に縛られることなく、好きなだけ好きなように過ごせます。
それに他人との距離感も保て、プライベートでのストレスも軽減されます。
既婚していたらそうは行かないところですね。
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自分の好きなことにどこまでも没頭できる独身貴族
独身貴族は、趣味にはまっている人も多いようです。
趣味というカテゴリーではなくても、好きなことに時間とお金を費やせるのも、独身貴族ならではだと言えますね。
リア充だから独身でいるのか、独身だからリア充なのか………。
そのどちらでもなく、両方かもしれませんね。
平日も週末も、好きなだけ時間を使うことができます。
家族がいれば、お金も自由にはなりません。時間も、まず家族ありきです。
仕事が終わって急いで帰宅して…ということもないのが独身貴族ですから、趣味にはまる人が多いというのも頷けますね。
グルメも多い独身貴族
独身貴族は、仕事が終われば丸々プライベートです。
必ず帰宅して、ご飯を食べないといけないわけではありません。
お一人様で食べたいものを食べにいけます。
もちろん、お料理が好きな人もいるでしょうから、ちょっと高級なスーパーで食材を調達して、自宅で食べたいものを手作りなんていう人もいるでしょうね。
そのせいか、グルメも多いのが独身貴族の特徴でもあります。
一人で食事しても美味しいの?と思う人もいるかもしれませんが、好きな物を誰かに気遣うことなく食べることができる。
ちょっといいお酒を、飲みたい時に愉しむことができる。
自分のプライベートな至福の一時、楽しくなければあえて独身でいることはないはずです。
でも誤解のないように!
一人でいるのが好きということではなく、気心しれた仲間や友達と飲みに行くのも、独身貴族には大切な時間であることにかわりません。
独身だからこそ誰に遠慮することなく、急な食事会や飲み会にも参加できるわけです。
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週末や長いお休みも、行きたいところにいける
週末や長いお休みに、特に家族サービスをする必要もない。
だから、行きたいところに行くこともできる。週末の過ごし方も、自分が寛げるいつものカフェに行って読書をすることも、タブレットやスマホで、趣味の投資に没頭することもできます。
そうかと思えば、思い立って週末旅行へ行くこともできます。
一人なので、宿泊先もすぐに見つけられますね。
週末は近場の温泉宿に行って、温泉につかって癒されながらエネルギーチャージできるのも、独身貴族ならではですね。
長いお休みも、ギリギリまで予定を決められなくて「そうだ!フィンランドへ行こう!」と思い立ったとしても、お一人様ならば航空券もホテルも、旅の手配はすぐにできます。
贅沢な休日の過ごし方ですよね。
ちょっと待って!彼氏や彼女とは過ごさないの?
過ごしたい時に過ごせるから、独身貴族なのです。
一緒に居たいなら、結婚願望を持ってとっくに結婚しているでしょう。
好きなことに時間を割き、好きなものをとことん突き詰めて…
既婚者よりも、自由になる時間もお金も多いのが独身貴族の生活です。
好きなこと、好きなものをとことん突き詰めることもできます。
例えばビンテージの腕時計、ビンテージの車。
家族がいれば、そんなことにお金と時間を割くことはできません。
ビンテージの車に乗るなら、家族で乗れるミニバン優先です。
ビンテージの腕時計のメンテナンスにお金をかけるなら、子どものおもちゃや洋服を買ってあげなくちゃと、思いますよね。
独身貴族でいることのメリットは、こういう環境があるからでしょうね。
メガネや腕時計も、気に入ったデザインのものを買いたいと思った時が手に入れるタイミング。
洋服もそうです。
趣味を誰かに押し付けられることなく、着たいものを着る。
好きなアーティストのライブへ、毎回だっていけます。
独身貴族は、お小遣い制ではないので「あっ、このライブ行こう!」「この洋服いいな、ちょっと高いけど気に入ったから買っちゃおう!」と、自由度100%ですね。
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独身貴族の特徴はだらけても深夜に出かけても気兼ねなし
なんだか、ちょっとお洒落な独身貴族生活を語っているような気がしてきましたが、ダラダラと過ごすことができるのも独身貴族だからです。
気ままに夜遊びや夜更かしをしても、休日の朝は煩く起こされることもありませんし、小言を言う人もいません。
だから寝たいだけ寝ることができます。
時間を拘束されることもないのが独身貴族です。
独身貴族ならではの深夜のお出かけ、休日のダラダラ生活もまったく問題がないと言えますね。
深夜のタブーも楽しめる、休日のダラダラ生活も健康の秘訣と言えるのは独身貴族ならでは
深夜に映画を観たくなり、DVDを5本借りてきてベッドで映画を観ているうちに、朝になってしまっても、夜中に小腹が空いてコンビニへ行き、色々食べ物調達してしまって、けっこう本格的に食べてしまうとか、そんなことがあっても週末なら何も気にすることありません。
一日ベッドで過ごしていても、誰も何も言わないのでリラックスして過ごせます。
寝ながら映画を観る、寝ながらゲームをする、小腹が空いたからピザやパスタを食べるなんていうのも問題ないのです。
気にするなら体重が増えるかもしれないということだけです。
人恋しくなれば、24時間営業のファミレスに行くことも可能です。
またちょっと洒落たバーで、飲むこともできますね。
JAZZが好きなら、JAZZバーへ行ってマッタリとした時間を過ごすことも、独身貴族には健康の秘訣になっていることもあります。
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独身貴族女性はファッションを自由に楽しめる
独身貴族の女性は、ショッピングも好きです。
買い物依存症なのではなく、自分が身に着けるものに拘りを持つことができる、時間とお金があるからです。
とはいえ、若いころからそんな余裕があるわけではなく、ある程度の年齢になると年収も増えて経済的余裕が出てきます。
それに配偶者もいません、
子どももいないので、使うところは自分だけですしね。
お洒落に思いっきり時間もお金も使えますね。
経済的余裕ができるから、身に着けるものに気を遣うことができる
独身貴族は、身に着けるものにお金をかけています。
男性なら靴や腕時計、女性はバッグ、そしてやはり靴ですね。
独身貴族は、足下のお洒落も余念がないようです。
もちろん靴だけというのではなく、全身のトータルコーディネイトで、男性ならスーツを仕立てる人もいるでしょう。
女性は、ちょっと高価なデザイナーズブランドの洋服を選ぶ人や、気に入ったお店でしか買わないという人、自分に合うテイストで、テーマ性のあるアクセサリーや洋服、靴を身に着ける人もいます。
こんな独身の男女がモテないわけはありませんが、モテモテだったとしても、あえて結婚するという選択をしません。
独身でも不自由しないからです。
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好きな車に糸目をつけなくていい独身貴族男性
独身貴族の男性は、車やバイク好きも多いですね。
中には結婚してからも、車やバイクに拘る人もいますが、できる範囲でとなりがちです。
独身貴族は、好きな車やバイクへ糸目をつけなくてもいいのです。
これも、独身貴族の特徴的なところですね。
好きなバイクや車を好きなだけいじれる幸せ
車やバイクに拘るというのは、かなり収入がなければ難しいでしょう。
車もバイクも、維持費がかかります。
今の時代、小さな軽自動車も200万円からという車種も当たり前になってきました。
車両本体に加えて税金、燃料費、駐車場代、メンテナンス費用、車検代と諸々コストが掛かります。
車やバイクに拘れるのは、一般的に既婚者であれば至難の業です。
それなりに高収入でなければ、車やバイクに拘るのは、かなりの贅沢な趣味になります。
独身だと既婚者の同僚と同じ年収で同じ貯金でも、使うところは自分への投資です。
既婚者は、配偶者や子どものためにも使うので、独身者と比べて使えるお金は天地の差でしょう。
車も高級車に乗るのもよし、レアなクラシックカーに乗るのもよし。
またバイクであれ車であれ、自分仕様にカスタムするのも、ホイールに拘るのも自由です。
また車検を通さず、3年ごとに車を買い替えてグレードアップも、独身貴族だからこそ実現できる幸せですよね。
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独身貴族ならではの特徴は病気など心配ごとに現れる
独身貴族の特徴を見ていくにつれ、自由にお金と時間をつかえて、貯金もある程度できる夢のような生活ぶりです。
ではなぜ、結婚したい!という男女もいるのでしょうか?
独身貴族は本当に幸せなのでしょうか?
独身貴族でいることのデメリットはなんでしょうか?
独身貴族であっても、「結婚」が頭をよぎる時があります。
それは体調不良に襲われた時のようです。
独身貴族でいることに不安に感じる時「病気療養中」
いつもはジムやヨガスタジオに通い、サプリメントを飲み、健康的な食事に気を遣うことができる独身貴族でも、病気になることはあります。
日頃は好きなように過ごしているので、人恋しいなんて思うこともないでしょうが、病気になると人恋しくなるものです。
恋人がいれば、看病してくれるかもしれませんが、恋人にだって仕事がありますし、24時間いてくれるわけではありません。
風邪くらいならば、自分で対処することもできますが、原因がわからない腹痛や嘔吐は、病院へ行くしかありません。
ところが、病院へ行くのも一苦労です。
なんとか病院へ辿り着けて診察を受け、点滴などの治療を受けている間、目を閉じていると生活の不安がよぎってきます。
汚してしまった部屋、衣類を片付けなくては、具合悪くても食事をとらなくては……。
独身貴族が絶望の淵にいる時、既婚者はどや顔でしょう。
そんな時にこそ傍にいる伴侶がいるからです。
これは既婚者の大きなメリットです。
病気をして動けない時、会社へ連絡し病院へ付き添ってくれる、家でもお粥を作ってくれ、気遣ってもらえる。
いつもは独身者が羨ましい既婚者でも、病気の時は支えてくれる家族に感謝するものです。
独身貴族で、お金や時間があっても健康を買うことはできません。
健康を損なった時、支えてくれる人が常に傍にいるわけでもありません。
弱っている時に、心配してくれる恋人がお見舞いに来てくれたら、頭に「結婚」の文字が過るのも当然かもしれませんね。
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独身貴族は孤独死に大きな不安がある
独身貴族には、病気の時に想像してしまう不安があります。
それが孤独死です。
一人暮らしではありますし、病気が重篤するのでは?仮に元気になったとしたら、人一倍健康に気を遣って不摂生をやめようと、心で反省しながら人知れず決意をしているかもしれません。
元気になっても、テレビで芸能人が急逝したと知ると自分と重なってしまい、想像力豊かだと、自分もいつかアクシデントに見舞われ、突発的な死を迎えるのではないかと思うかもしれません。
独身貴族にとって、いつかやってくる死は、病院のベッドの上ならば不幸中の幸いであり、孤立死や独居死になる確率の方が高いため、不安が大きくなるのかもしれません。
独身貴族でも、結婚難民でも、もれなくやってくる不安「孤独死」
独身でいる限り、独りです。
頼れる家族もなく、独りで生活しているわけです。
アラサーまでは、独身貴族を謳歌しているでしょう。
しかし、アラフォーになると不安が徐々に芽生えてきます。
いくら使えるお金があったとしても、モテモテでもです。
もれなくやってくる老いと病気、そして孤独死です。
40代になると体質変化などから、体調を崩しやすくなります。
また若いころは、少々のことで健康を損ねることもなかったでしょうけれど、40代になると話は別です。
人生初の入院を経験するかもしれません。
そんな時も病院には、入院セットなるものが用意されているので、家族のいない人でも着替えを心配することもありませんが、そんなことが問題ではありません。
突然、死と向き合った時、自分の部屋は誰が片付けるのだろう。
自分の大切にしていた物は、どうなってしまうのだろう。
そんなことも考えますが、何よりも自分を看取ってくれる人が傍にいないことに気がつきます。
独身である以上、定年になって迎える老後の話ではなく、明日にでも起こりうる現実の「孤独死」に、大きな不安を感じているようです。
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家族がいない独身貴族は社会的信用度が低い
独身貴族の特徴として、年齢を重ねていけば年収も上がり、貯蓄も増えていくというイメージですから、社会的信用は自ずとついてくるものと思ってしまいますが、現実は違います。
それはどうしてなのでしょうか?
収入、貯蓄があるにもかかわらず、なぜ社会的信用度において既婚者との違いがあるのか見ていきましょう。
結婚して家族を持つことで、独身貴族にはない責任感を背負っている
独身貴族は働いて得た収入は、すべて自分のために使えます。
これが結婚すると家族が増えていくこと、また共働きであっても、伴侶との人生と将来の生活を考えることになるので、責任感を負うことになります。
それはマイナスではなく、家族と伴侶のために仕事への意欲へと繋がっていきます。
子どもができれば、その子の様々な教育資金を考えます。
夫婦二人の生活と違って、子どもが増えると伸び伸びと楽しく生活できるように、マイホームを購入したいと思うでしょう。
その家のローンを長い時間かけて返済しながら、その家で老後を過ごし、子どものふるさとを大切に維持する事に努力するでしょう。
一生懸命働いて、自分が使えるお金が僅かであっても、疲れた時に精神的サポートをしてくれる伴侶や子どもたちがいることで、心の安定が保たれ、ワークパフォーマンスを上げることができます。
そのことにより、会社からも責任ある仕事を任せられると信頼を得られ昇進することもあるでしょう。
それは、住宅ローンも同じです。責任ある仕事を任せられている立場の人だから、安易に仕事を辞めて転職もないだろうと判断されて、大きな融資を得られるという事に繋がります。
独身者にとっては、この社会的信用を得ることが難しいため、年収が高いか貯蓄がなければ同じように家を購入しても、信用を得て融資を受けることは難しくなります。
自由度は低いけれど、同じ年収の既婚者にはかなわないこともあります。
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年収の全てを消費してしまう独身貴族には貯金がない
独身貴族の人は、収入があって貯蓄も沢山あるイメージがついてしまったかもしれませんが、意外と貯蓄を沢山している人は少ないのです。
社会的には、企業で地道に働いてきていれば、それなりに役職がつき、年収もあがっていきますが、それがイコール貯金沢山とはなりません。
独身貴族のお金にまつわる現実は、どのようなものでしょうか。
生活レベルは高さそうだが、貯蓄はあっても微々たる現実
年収が高くなっても、家族を養う責任がない独身貴族です。
これまで独身貴族の特徴をお伝えしてきましたが、お金も時間も自由ゆえに趣味、持ち物に費やします。
悪い言い方をすれば浪費家です。
同じ年収の同僚既婚者は、養う家族があるので当然、沢山の貯蓄はできません。
だからこそ、医療保険、学資保険などの金融商品へ加入して、上手にやりくりをするのです。
独身貴族には養う家族はいません。
生活レベルを維持するために男女問わず、身に着けるものにもお金をかけます。
衝動的に買い物をしてしまうので、無駄に使いこんでいるという現実があります。
見た目は華やかな独身貴族です。
しかし貯金が少ない、もしくはない生活が現実としてあります。
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老後も独身貴族で過ごすにはいくら必要か
今は、豊かに楽しく生活をしているようでも、いざとなると蓄えが少ない、もしくはないことから老後の生活にも陰りを感じるのが独身貴族です。
最近では、仮想通貨などで億り人になっている人をみて、自分もあやかりたいと、仮想通貨投資をする人もいるようですが、それも多少の余裕あってのこと。
そもそも、毎月どのくらい生活費がかかるのか分かっているのでしょうか。
今は収入がありますが、収入がなくなった時の毎月の生活費を算出できているのでしょうか。
のんきに構えていられませんね。
老後も独身貴族なら、どのくらいの費用が必要なのか、算出するついでに今の生活の棚卸もしてみましょう。
老後も楽しく、ゆとりある暮らしをしたいけど、いくらあれば生活できる?
生涯未婚率は、2035年には男性29%、女性は19%にまで上がると予測されています。
日本の年金や福祉なども、先行き不透明です。
独身貴族を通すならば、早くから準備する必要がありそうです。
既婚者よりも独身者の方が、老後資金は倍から倍以上必要とも言われています。
それは、生活レベルをキープした老後資金となりますが、総務省の家計調査では60歳以上の一人暮らしの方は、毎月14万円以上15万未満ほどの生活費がかかっているとわかりました。
これから、企業は定年退職の年齢を引き上げる方向へと動いています。
仮にですが、70歳まで働けたとしましょう。
そこからの人生を30年(人生100年計画に基づいて)としたら、毎月15万円×12×30=54,000,000円です。
数字だけみるとゾッとしますね。それもこれも、お金を自由に使える分、貯蓄が少ないゆえです。
そうは言ってもお一人様。なんとかなるさと思っているもの、いざとなれば節約すればいいとか。
それは大きな間違いです!一度あげた生活レベルを落とすのは、とても難しいことです。
そのことに早く気がつきましょう。
毎月の生活費の算出と公的年金の受給を試算してみよう
一か月の生活費の算出には、科目ごとに今の生活を見直す必要あります。
科目は、次の通りです。
食費、娯楽費、光熱費、住居費、交通費、医療費、日用品、被服代、その他。
これは、すべて出費していくものです。
これに、賃貸に住む人は家賃代、持ち家の人は維持費や住宅ローンも算出しなくてはいけません。
また車を持っている人は、いつまで車を運転するのかということも考えないといけません。
車を持っているということは、維持費もかかっているからです。
2017年の政府統計から60歳前後の世代では、年間200万円の消費をしていることがわかります。
調査世帯数687人のうち、有業者率は0.52%です。
持ち家率は56.7%、家賃や地代を払っている人は37.3%となっています。
一度あげた生活レベルは落とそうと思ってもなかなか落とせるものではありません。
そして定年退職後に思ったほどお金がないことに気づきます。
退職金を考えても、年金では当然生活レベルを保つことは難しくなります。
そして配偶者がいなければ、体が思うように動かなくなると介護サービスや老人ホームに入ることになり、ある程度よいサービスを…と思うとかなりの金額がかかります。
老後も良い暮らしがしたいのであれば独身だからこそ貯金をするべきなのですが、つい毎月余裕のある収入のせいで気が緩み、なかなか貯金が難しいという現実があるようです。
税金が高いのが独身貴族の悩みの種
手取り、天引き、健康保険料、厚生年金保険料、雇用保険、所得税、住民税、消費税、独身税
せっかく結婚しても離婚率は2000年以降30%以上
3組に1組、2分に1組、2000年、33.1%、20万件、世界水準、ロシア、日本、1.9%
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