「浮世離れしている」という言葉がありますが、いったいどんな状態を表すのでしょうか。

実は男女の性別によってその意味合いや特徴がちょっぴり違ってきます。

 

この記事では浮世離れした人の性格を男女別に解説します。

一体どんな性格なのか、また周囲に人にどのように見られるのかもお伝えします。

 

自己診断方法もご紹介しますので、ぜひ自分自身のセルフチェックに役立てて下さい。

気がついていないだけで、実は周囲の人から「あの人は浮世離れした人」と評価されているのかもしれませんよ。

Sponsored Link

浮世離れの言葉の意味

 

まずは浮世離れという言葉の意味について解説します。

 

浮世離れの本来の言葉の意味

浮世とは俗世間を指す言葉です。

「浮世離れ」とはそんな俗世間から距離を取っているように見えること、すなわち一般的な世の中の動きや常識的な事柄に対して無頓着・無関心であることを意味しています。

 

考え方や生き方が世間での常識とはかけ離れている様子です。

つまり日常的な煩悩からは解き放たれたさまを指します。

 

あの人は浮世離れした人」とよばれるときの意味とは

一般常識にはとらわれない行き方や考え方をしていると見なされる人、いわゆる「マイペースな人」に対して「あの人は浮世離れした人だ」と表現したりします。

 

またあまり物やお金に対する執着が少なく、煩悩がないように見える場合も「あの人は浮世離れしている」と呼ばれます。

これは世間一般的な常識とは異なる価値観を持つからです。

 

多くの人は自分の意思とは別に、世間のしがらみにとらわれたりすることが多いですが、自我を貫き自分の目標を完徹する人を「浮き世離れしている人」と呼んだりもします。

Sponsored Link

浮世離れの類語はコレ

 

「浮世離れ」の類語についてご紹介します。

 

超然

「ちょうぜん」と読みます。

世の中の大抵の出来事には関与しない様子を示しています。

物事に対しての関心がないため、何が起きても平然としています。

 

超俗

「ちょうぞく」と読みます。

「俗」とは俗世界、いわゆる一般的な人間社会を指します。

そんな俗世界を超えていること、つまり何事にもとらわれないことを示している言葉です。

 

脱俗

「だつぞく」と読みます。

この言葉も俗世界を脱出していること、俗世界との関わりからは解き放たれた様子を指します。

俗世界の常識や関係に邪魔されないので、ひょうひょうとした様子を指します。

 

常識はずれ

考え方や生き方が世間一般的な常識とはかけ離れたものであることを示します。

慣習や常識にとらわれず、新しい考え方や物の価値を示す人に使用される言葉でもあります。

一方で世間のことをよく理解していない人も指します。

 

世間離れ

考え方や価値観、生き方が世間一般的な基準とはかけ離れている様子を示す言葉です。

世間一般をよく知らないというよりは、世間一般の存在を超越していることを指すことが多いです。

Sponsored Link

浮世離れした7つの特徴的な性格

 

浮世離れした人に見られる性格の特徴についてご紹介します。

 

ひとりで行動することが多い

浮世離れした人は世間一般的な常識とは異なるルールを持っている人が多いです。

そのため周囲の人と足並みを揃えるのが苦手です。

 

また「周囲の人間に合わせる」という考えに無頓着ですので、集団行動を取ると浮いてしまいます。

ですので団体行動ができず、ひとりで行動することが多くなります。

 

 

大らかである

浮世離れした人は世間一般的な常識に囚われていないために、価値観が異なっています。

そのため一見するとお金や者に執着した態度を取らないので「この人は物欲がない」「金銭的に困っていないのかな」といった印象を人に与えます。

 

特に物質的に豊かでなくても、一般的な価値観にこだわっていないためお金がなくても心に余裕があるため大らかにみえるのです。

必死にお金を稼ごうとするわけでもなく、今現在の自分の経済状況に納得して生活することが多いです。

 

騙されやすい

浮世離れした人は他人への疑いがほとんどありません。

そのためときに詐欺に遭うこともあります。

お金に執着していないという面も影響しています。

 

たとえ騙されたことに気がついても「仕方ないか」と諦めとも開き直りとも異なる境地に達し、そこから何かを教訓にするということはあまりありません。

そのため何度も騙されることがあります。

 

流行を追わない

流行の物には手を出さない、あるいは流行そのものを知らない場合が多いです。

 

あまり感情を露わにしない

いわゆるポーカーフェイスと呼ばれるような、感情を顔に表しにくい人です。

そのため周囲の人は行動も感情もよく理解できずに「あの人はよく分からない人だ」と遠巻きにすることが多いです。

 

物に執着しない

お金に執着しないので、物にも執着しません。

かといって持ち物が極端に少ないというわけではなく、部屋の中が物で溢れかえっているという場合もあります。

いずれにせよ物への執着がないために、自分が今もっているものを大切にする気持ちが薄いといえます。

 

人と違うものを選択する

好きな食べ物や色、様々な選択を行う場面で、通常多くの人が選ぶ選択肢とは異なる選択肢を選びとることが多いです。

浮世離れしたひとは世間のしがらみや価値観に左右されないため、他の人とは違う判断を下すからです。

Sponsored Link

浮世離れした女性は美人が多い

 

「浮世離れした女性」と表現される場合、ミステリアスな美人を指すことが多いです。

浮世離れしているということは、「この人はきちんと生活しているのかな?」と思わせる人物であることが多いからです。

色白で儚げな美人は、生活感が希薄ですので「同じ世界の人間じゃないみたい」という意味で「浮世離れしている」と表現されます。

 

またマイペースな人や「不思議ちゃん」とも呼ばれる天然のふんわりした雰囲気の女性も、世間では生活していきにくそうなイメージがあるため「浮世離れしている」と評されることがあります。

 

浮世離れした男性の3つの特徴

 

浮き世離れした男性の特徴は次の通りです。

 

日本人離れした外見をもつ

浮き世離れした人は、どこか日本人離れした外見を持つことが多いです。

イケメンというかどこか近寄りがたい雰囲気だったり、中性的だったり、寡黙で謎の多い人のような一癖ある感じの男性が多いです。

 

一般的な価値観とは違う生き方や思考が外見にも影響を与えることが多いからです。

 

とっても情報通

雑談をしてみると、かなり豊富な知識を持っていることに気づかされます。

 

世間一般的な価値観や流行に流されない分、興味のあることについては貪欲に知識を深めていきますので、意外な情報についてもよく知っていることが多いです。

そのため雑談をしていても楽しいものとなります。

 

流行には疎い

目標がある事柄や興味のある内容については情報通ですが、誰もが知っているような内容になると疎い面があります。

ただ流行に疎くても、黙々と一定の分野に打ち込む姿からある程度の信頼を廻から集めることも多く、流行に疎いからといって周囲から軽く見られることは少ないです。

Sponsored Link

浮世離れしていると思われがちな4つの仕事

 

浮き世離れしていると思われがちな仕事について解説していきます。

 

研究者、学者

研究者や学者は、ある分野や目的に特化しそれにうちこみます。

そのため世間一般的な習慣や常識からはややかけ離れた価値観や物の見方を身につけることとなるため「浮き世離れしている」ように見えます。

現実世界(=鬱き世)にあわせていると、なかなか目的を達成できないことが多い職業ともいえます。

 

ただしイメージほどには研究者や学者は社会から浮いた存在ともいえません。

というのも、研究に必要な資金を得るためには対外交渉も必要ですし、社会の役に立つ分野について研究している場合は、社会の価値観についてよく知っておかなければ研究はすすみません。

 

研究のための深い知識や思考力などが一般人の想像を超えることが多いために「普通の人とは違う」という意味を込めて浮き世離れしていると表現されることが多いです。

 

役者

「演じる」という行為を通して何かを表現するのが役者です。

ドラマや舞台化もされた人気漫画「ガラスの仮面」に出てくる主人公のように、演じることが転職とも言える人は現実社会の中で生活するにはちょっと浮いた存在ですよね。

 

「自分自身ではなく他の人格を演じる」という特殊な職業であることから、素の本人も普通の人とはどこか違う浮世離れした人のように思われることが多い職業です。

 

芸術家

芸術家が生み出す物は、同じ風景を見ているはずの一般人とは異なるものが多いです。

興味をひかれるもの、面白いと感じるもの、それに「美」に対する独特な解釈などが普通の人と違うのが芸術家です。

そのため一般社会のものさしでははかれないことが多いため「芸術家は浮き世離れしている」と思われることが多い職業です。

 

神職

神社の神主さんやお寺の住職、教会の神父や司祭など、神職は一般的な他の職業に比べて馴染みがうすい仕事のためか、なんとなく浮世離れしているという印象を抱く人が多いです。

 

通常、仕事は社会参加という意味の他に経済活動という側面があります。

しかし神職は名目上「神への奉仕」や「人類への福祉」などが掲げられていますので、なおさら世間の物や金銭に関する価値観とはかけ離れて存在しているように思われるものです。

 

そのため税金対策がしっかりしていたり持ち物など生活にお金を掛けているように見える神職の人を「生臭坊主」と呼んだりすることもあります。

それだけ普段の神職の様子が「浮世離れしているようにみえる」という証でしょう。

Sponsored Link

浮世離れ度を自己診断してみよう

 

浮世離れした人の特徴について解説してまいりましたが、実はあなたも自分では気がついていないだけで浮世離れした人かも知れません。

自己診断のための項目をご紹介しますので、自己診断してみましょう。

 

質問 はい いいえ
1 社会的ルールを守るのが苦手である
2 流行とは異なるファッションをしがちである
3 事前にスケジュールを立て、その通りに行動するのは苦手である
4 孤独であることを気にしない、むしろ好きである
5 団体行動がとれない
6 待ち合わせの時間を守るのがおっくうである
7 判断基準が他の人と違うとよく指摘される
8 束縛されるのが苦手である
9 社会規範などの概念に納得できない点がある
10

 

合コンや交流会など、よく知らない人間がたくさん集まるのは苦手である  

 

 

 

11 場面や会う人ごとに服装のマナーが変化するのになじめない
12 腕時計など時間を知るためのツールはいつも身につけない
13 他人と話すのが苦手
14 休日は誰かといるより一人でいた方が好きである
15 他人からの指示に従いたくないと思うことが多い

 

「はい」の数が1個もなかった人は浮世にだいぶ染まった人です。

「はい」の数が1~4個まであった人は、時々自己主張が強くなりますが、その他はおおむね浮世離れすることなく生活している人です。

 

「はい」の数が5~10個あった人は、少々浮世離れしています。

ときには周囲の人の意見に耳を傾けた方がいいでしょう。

 

「はい」の数が11個以上あった人は浮世離れしている人です。

我が道を突き進むのもいいですが、孤独になるのを避けたかったら周囲の人間をもう少しよく見たほうがいいでしょう。

Sponsored Link

浮世離れの逆の意味を持つ対義語とは

 

浮世離れについてくわしく解説しましたが、その逆の意味を持つ対義語についてもご紹介します。

 

俗世界

俗世界、もしくは俗世とは現実世界のお金や物に対する執着に満ちた雰囲気を指す言葉です。

 

 

俗臭に満ちた

俗世界の雰囲気を「俗臭」(ぞくしゅう)と読み、お金や物に対して執着心を見せる様子を指します。

 

濁世に交わる

「濁世」とは一般的には「だくせ」と呼びますが、仏教用語では「じょくせ」と呼びます。

その意味は政治や倫理観、道徳などが乱れた世の中を指します。

 

つまり「濁世に交わる」とは乱れた世の中の流れに巻き込まれ、自分自身の道徳観なども乱れてしまう状態を指します。

 

下界の垢

下界とは上界(神さまや仏さまのいる世界)から見下ろした世界、すなわち人間界を指す言葉です。

ですので「下界の垢にまみれる」とは人間世界のさまざまな欲望や慣習などにさらされ、自分自身もそんな世間や社会の在り方に染まってしまった状態を指します。

Sponsored Link