物事に対して考えるときに、「今より良い方向に変わる」と考える人と、「今より悪い方に変わる」と考える人、2つの傾向があります。
悪いことや暗いことばかり考えてしまう人にとっては、先行きを明るく感じることが出来る人はなんとなくうらやましく感じるものです。
しかしいつも明るいことばかり考えるのではなく、「こういうときはもっと悪くなる場合についても考えてよ」と相手に対して思うことはありませんか。
楽観的な人は果たして良いことなのでしょうか、悪いことなのでしょうか。
この記事ではどんな楽観的な人について長所と短所を比べてみます。
気楽に生きる方法が見えてきますよ。なかなか悩みが尽きないという方は必見です。
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目次
楽観的とは 言葉の意味を確認
そもそも「楽観」とは、物事に対する見通しが明るい様を指す言葉です。明るい様とは良い方向に考える事を指しています。
つまり楽観的とは、物事やこの先の未来を良い方向に考える傾向を指します。
「この先きっとうまくいくだろう」「そのうち良い結果がでる」といった考え方で、プラス思考とも呼べます。
過去よりも現在よりも未来が好転すると根拠なく考えるのです。
未来に対する漠然とした不安を抱くことがないため、安心して現在を楽しむ傾向が多く見られます。
そのため他の人からは「あの人はのんきだ」「メンタルが強い人だ」とみなされることもあります。
また不安からは解放されているため、楽観的な人はストレスを感じにくいという傾向も見られます。
楽天的な人の長所は小さなことにこだわらない大らか
楽天的な人の長所についてくわしく見ていきましょう。
くよくよ考えこまない
楽観的な人は最終的にはどうにかなると考えているので、小さな事をいつまでも深く考えこむ事はありません。
そのためリラックスして過ごすことができ、自然とおおらかなふるまいになるのです。
そして心に余裕があるため、他人への気遣いが可能になります。
他人のミスを責めすぎない
くよくよ考えこまないということは、他人がミスをしてもそれが致命的な失敗であるとはとらえないので寛容な態度をとることができます。
たとえ現時点で収穫がなかったとしても、ミスから戒めや注意点をみつけ未来をよくする材料になるととらえます。
目先の失敗だけをとりあげて相手を責めすぎると言いうことはありません。
つまり「人を許す」ことを知っているということです。
そのためどんと構えており寛容な人だと他人の目には映ります。
自分と他人を比較しない
楽観的な人は自分と他人を比べることがなく、「人は人、自分は自分」と物事をとらえます。
他人と自分を比較することの無意味さを知っているのです。
そのため自分を飾らない潔さがあります。
あるがままを受け容れることができるので、人目を気にしたり空気を読まずに本音で生きていくことができます。
他人の言動に左右されることもありませんので、動じることなくおおらかに過ごすことができるといえます。
また他人からの評価に萎縮して行動を起こすことに躊躇することもありません。
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楽観的な人は友達が多く他人の長所によく気づく
楽観的な人は物事を素直に受け止め、前向きに他人の言動を受けとめます。
先入観にとらわれることなく、楽観的な思考から相手の言動を好意的に受け止めることができるのです。
そのため偏見なく相手と向き合うことができ、交友関係は広くなります。
たとえ相手がマイノリティだったとしても、マイナスの認識に惑わされるということが少ないために壁を作りにくい性格と言えます。
好意的に相手と接するため、相手の長所にも気がつきやすくなります。
人間の評価には減点式と加点式があります。
減点式だと徐々に相手への評価が悪くなり短所に目が向かいがちです。
しかし加点式だとどんどん相手への行為が高まることになります。
楽観的な人は前向きに物事を受け止めるため加点方式で相手と付き合うことが多いのです。
友達の良いところにどんどん目が向かいます。
そのため前向きで素直な人間性は周囲の人間にも愛され、楽観的な人は多くの人々に囲まれることとなります。
楽観的な人は今を生きることが何より大切
楽観的な人は過去への執着心があまりありません。
「明日は過去よりよくなる」という信念がありますので、たとえ現在において失敗や非難を浴びたり陰口をたたかれたりすることがあっても状況は好転すると考えます。
未来への不安や失敗への恐れがないため、「今をどう過ごすか」が重要になります。
つまり現在の自分が満足するように行動するのです。
未来に対する明るい展望は現在起こす行動の言動力や糧になります。
またこうした行動や経験がやがて自分自身の糧となります。
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チャレンジ精神は楽観的な人の特徴のひとつ
楽観的な人は積極性が高いという傾向が見られます。
何か新しいことにトライする場合、多くの人は失敗やリスクをおそれて不安を感じたり躊躇してしまいます。
しかし楽観的な人は失敗を想定しないので気軽にチャレンジすることができます。
心配性な人、悲観的な人はせっかくの大舞台に立つチャンスが巡ってきたとしても、不安が払拭できなかったり失敗の可能性をおそれるあまりなかなか大胆に振る舞えないことがあります。
ところが楽観的な人は失敗するという事態を想定していないので、大舞台に立っても気負うことなく実力を発揮しやすいといえます。
また余計な先入観や他の人の目を気にしないためにルールや慣習にとらわれない、大胆な行動力があります。
そしてまたチャレンジすることで得られた経験値が、楽観的な人の財産となります。
楽観的な人独特の短所は無計画さ
良いことずくめにも思える楽観的な性格ですが、短所もあります。
そのひとつが「無計画さ」です。
楽観的な人は根拠もなく「そのうちうまくいくだろう」と考えがちです。
それはつまり将来への展望に計画性や具体的なプランが存在しないとも言えます。
「とりあえずなんとかなる」と考えるため、万一の事態に対する備えや危険予測が甘いといったリスクを背負いやすいです。
周囲の人間から見ると楽観的な人は出たとこ勝負の人生にも見えます。
また「なんとかなる」と考えるために時間に余裕を持って行動することが苦手だったり、「約束や時間を守る」というルールに対して束縛されていると感じることもあります。
「なんとかなるだろう」と考え行動した結果、失敗することももちろんあります。
そうなると周囲の人間からは「あの人は無計画すぎて困る」という評価を受けることもあります。
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楽観的な人の最大の短所は反省が少ない
楽観的な人の短所は無計画さだけではありません。
最大の短所は「反省が少ない」という点が挙げられます。
人間は失敗から学びます。
そして失敗から、この先の展望について思案します。
次回は同じ失敗を繰り返さないように対策を立てたりするので、思いつきだけで行動しないようになります。
そのため時には失敗の経験から将来を危惧したり、新しい試みに対して躊躇してしまうものです。
ところが楽観的な人は「そのうち良くなる」と根拠なく考える傾向が強いため、失敗の経験が未来に影響を与えるかもしれないという点について深く考えません。
それはつまり失敗した経験を忘却しやすいといえます。
後悔を引き摺らないことは楽観的な人の長所の1つですが、失敗に対して十分な反省を行えないことはときに短所になるということです。
特に自分一人ではなく仕事など仲間と一緒に何かをやり遂げようとする場合や、周囲に迷惑をかけてしまう場合は反省を十分に行わないことが非難の的となる場合があります。
楽観的すぎると周囲の人間からは「あの人は責任感がない」「いつも運任せで行き当たりばったりだ」と評価されることとなります。
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人生を謳歌できる楽観的な人になる5つの方法
楽観的でいることは、現在をたのしく生きる上では重要なポイントとなります。
人生を謳歌するために、どんな点に気をつければ適度な楽観性を身につけることができるのか、その方法をご紹介します。
考えすぎない
過去を振り返ることは時には大切なヒントを人生に与えてくれます。
過去の失敗を反省し今後の人生に役立てていくことは重要です。
しかし過去の失敗を引きずりすぎると、未来に対する不安ばかりが増す場合もあります。
過去を振り返り、深く考えすぎないようにすれば未来に対して楽観的でいられます。
小さな事を掘り下げるのではなく、全体を俯瞰するように心がけると必要以上に悲観的になることもありません。
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時間が解決してくれる
「辛い出来事も時間が経てば良い思い出に変わる」という話を聞いたことがありませんか。
「過去の出来事を考えすぎないようにする」という人は、いったん辛かった出来事に関する記憶にフタをしてしまうのもひとつの手段です。
時間を味方につけて、過去を掘り返して悲観的にならないようにするのです。
やがて時間が気持ちを整理してくれて、自分の過去を受け入れることができるようになります。
逆に成功体験については記憶に残すようにして、自分に自信を持てるようにすると良いでしょう。
自分に自信がつくと、必要以上に将来を悲観視することもありません。
困難な状況に陥っても自身があるために落ちついて対処できます。
他人と比較しない
他人と自分を比較してしまうと焦りや競争心理から楽観的になれません。
「人は人、自分は自分」と比較することをやめれば自分のペースを保つことができ、楽観的になれます。
他人と比較しないことで、自分優先でいられます。
あるがままを受け容れることで、理想と現実のギャップにストレスを感じなくなります。
許容する
「○○しなければならない」「この人が○○してくれればいいのに」と考えすぎて、思い通りにならずイライラしてしまった経験がありませんか。
たとえば忙しくて散らかってしまった自分の部屋を見て「もっときちんと片づけなくてはならない」とイライラしたり、「食器洗いくらい何も言わなくても手伝ってよ」とパートナーに対してストレスを感じた経験はないでしょうか。
イライラした状態が続くと物事に対して楽観的ではいられなくなりますよね。
ですから「仕方ない」と自分に対しても相手に対しても許容することが重要です。
諦めるというよりは、「こんな事もあるだろう」とあるがままを受け容れ、過度な期待を持たないことです。
期待しない分、ささいな事でも感謝の気持ちがわき未来に対して「なんとかなる」という楽観的な気持ちを抱けます。
考えるよりも行動する
「しない後悔よりもした後悔」とも言いますが、楽観的になるためには考えるよりも先に行動しましょう。
何かを始める前にリスクや心配事について考え始めると、どんどん悪いことばかり思い浮かんでしまいます。
とりあえず行動してみれば、心配は杞憂だったということも多いです。
また人は体を動かすことによって、幸せホルモンと呼ばれるセロトニンが分泌されます。セロトニンの効果によって、楽観的でいられます。
セロトニンは笑顔でいることによっても分泌され、ストレスが緩和されます。
考えすぎて悲観的になってしまう人はまず行動してみましょう。
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