「あの人は我が強い」という言葉は褒め言葉というよりは非難される場合に使われる言葉が多いですよね。
いったいどうして我が強い言動をとってしまうのか、その原因と心理を知っておくと「何なんだこの人は」とイライラさせられずに対処できます。
また他人はともかく「何だか知り合いから避けられやすいと思っていたけど、実は私、周囲の人から我が強いって思われていたんだ」という状況を作らないためにも、我の強さの診断はしておきたいものです。
「我が強い」とはどんな特徴なのか知って、上手に対処していきましょう。
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目次
我が強いとはどういう意味か
「我が強い」とはどんな意味でしょう。
自己主張や自己中心的である
優先順位はすべて自分。それが我が強い人の典型です。
自分の利益がいちばん大事。
なぜ他人を喜ばせてやらなければならないのか…。
そんな意識を持っているため、常に気持ちは自分を向いています。そのため自分が恥をかくこと。
自分が損をしてしまうようなことは、絶対に認めることができません。
日常のいろいろなところで強情さを発揮しています。
意地っ張りで協調しない
我が強いと自分の意見を曲げることができません。
自分がしたい方向。
行動したいところへ向かっていくため、意地を張ってしまう姿も見られます。どうしても○○をやりたい。
そんな気持ちが強く表れた行動となるので、他人の考えを尊重することができないのです。
その結果「あの人は頑固でめんどくさい」と思われることも多く、我が強いだけに引っ込みがつかなくなるケースも多々あります。
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我が強い人の最大の特徴は自分を押し通す
我が強い人の特徴をまとめてみました。
自分の意見や考えを自慢する
我が強ければ強いほど、自分を過大評価します。
「自分の考えは間違っていない」「みんなこれに従えば問題ない」そういう思考に傾いてしまうため、その自信の表れが自慢話となって会話の中に登場します。
例えば「俺は昔、表彰されたことがある」。
昔とった杵柄かもしれませんが、偉大さを周囲に受け入れさせたくて自慢してきます。
誰もそんな話をリクエストしてない。
そういう空気を読むことができないため、頼まれてもいないのに調子にのって話すのです。
それを「みんな俺の話を聞きたがっている」と良いほうに受け取り、周囲の迷惑そうな表情にも気づきません。
誰もが言い出せないから黙っているだけなのに、勝手な思い込みで自慢話を続ける傾向が強いでしょう。
協調性や社会性を持たない
みんなが賛成しているからそれで構わない。
みんなの意見で大丈夫。
我が強い人は、そういう気持ちにはなりません。
自分の意見以外は受け入れないので、どんなに人の話を聞いているように見えても、心の中では結論が決まっています。
そのため「あの人はあのとき賛成してくれたのに…」という場面に出くわしたとして、我が強い人は「あのときの話は聞いてあげたけど、自分の意見は別」と思っていたら、お互いの意見はくい違いを見せるでしょう。
これは我が強い自分を隠しているだけなので、根本的には意見を譲るつもりはないのです。
見た目にはわからないケースも多いのですが、我が強い人は協調性や社会性を持っていなくても、自分ではそこに気づいていない場合がほとんどです。
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我が強い人は他人の話を聞き入れない特徴を持つ
では、なぜ他人の話を聞き入れないのでしょう。
相手に対する傲慢さがあるから
なんでお前に指摘されなければならないんだ。
自分のほうが立場も上だ。
我が強い人は肩書きに左右される人も多く、自分が認めていない人に指摘されることを好みません。
それは相手に対する傲慢な気持ちがあるからで、相手を完全に見下していることにもなります。
本当に賢い人は目下の人からでも学ぼうとしますが、我が強い人はそれと同じような状態にはならないのです。
どんなに相手の理屈が正解でも、自分への反抗心として解釈してしまう人もいるでしょう。
そのためせっかく耳寄りな情報があっても聞き漏らしてしまい、それをあとからクレームという形で表す人さえいます。
我が強い女性に多い仕切り屋さん
女性に多い仕切り屋さんの我が強い理由を説明します。
リーダー気質が人間関係に影響している
仕切り屋さんは旅行やイベントがあれば、調整から決定まですべてを仕切りたがります。
そこには「私に任せれば間違いない」という気持ちや、「みんながやらないから私がやる」というような感情も含まれていて、何かを企んで率先してやっているわけではありません。
感情的な人も多く、「みんなのために」という意思で動いている可能性もあるでしょう。
男性の場合と少し違いますが、女性はお節介な人が仕切り屋さんに多く見られます。
リーダーとして選ばれているというよりは、「自分さえ頑張れば」と思い込んでいるケースもあって、悲劇のヒロインに酔いしれていると言っても過言ではありません。
この「みんなのために私がやっている」と思うところが既に傲慢なのですが、自分ではわかっていないのです。
「あなたがいなくても大丈夫だから」と言わない限り、こういう人は永遠に変わらないでしょう。
いろいろなものを支配したい
彼氏は自分のもの。仕事も自分のもの。
まるで「ドラえもん」に登場するジャイアンのような態度ですが、身の回りのものを支配したいから我が強く働いてしまうのです。
人に任せてみよう。誰かに頼んでみよう。
そういう発想にはたどり着かないため、周囲からすれば強引に進めているように受け取ってしまうのかもしれません。
すべてを自分の支配下に置かなければ落ち着かないので、多少強引でも自分の意志を貫こうとするのです。
本来女性は受け身なので、そうしなければならなかった事情がある場合もあります。
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我が強い人ほど自分の非を認めない傾向がある
自分の非を認めないのには理由があります。
客観性がなく無自覚だから
我が強い人は、自分のことを客観的に見ることができません。
つまりミスしたことも気づいていないのです。
何が悪かったのか。
どこで失敗したのか。
それを振り返って反省するのは自分ではない。
そう思っている可能性が高く、例えその失敗の原因が自分であっても、その行動が間違いだったとは思っていないのでしょう。
客観性が欠けているので、すべてが自分発信。
「自分はきちんとしたつもり」という気持ちが置かれていると、ものごとを主観的にしか捉えられないのです。
責任転嫁して言い訳をする
自分は悪くない。悪いのいは他の人だ。
我が強い人は、自分の行動を正当化して考えます。
例えば忘れ物しないように先生に言われたとして、それを自分が忘れてしまったら普通は謝ります。
でも、我が強い人は、先生に対して「重要なものなら、なんで繰り返して言ってくれなかったんだ」と責任転嫁するケースがあるのです。
忘れてしまった非は自分にあったとしても、それを分のせいだとは思いません。
「先生がちゃんと言ってくれなかったから」「お母さんが用意してくれなかったから」といろいろな言い訳を自分に与えて、忘れ物をした現実を自分の失敗として受け入れないのです。
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我が強くなる原因は目立ちたがりの性格にあった
目立ちたがりだと、なぜ我が強くなるのでしょう。
注目されたい自己顕示欲が隠されている
「そんなことはないだろう」と思っている人もいるかもしれませんが、目立ちたがりの性格には、注目されたい自己顕示欲が隠されています。
自分を見て欲しい。
そういう気持ちの表れが我の強さにあって、だからこそ押し通すのかもしれません。
「目立つのが嫌い」という人のほとんどは、人前に出ることを拒みます。
注目しないで欲しい。見られるのが嫌だ。
そう考えているので、控えめな態度で出しゃばったりすることもないでしょう。
目立てばそれだけみんなの視線が注がることになるため、できるだけひっそりとした行動をとります。
この真逆を進んでいるのが我が強い人ですが、自分ではそれほど目立っているとは思っていないので、心の奥にある自己顕示欲にも気づいていません。
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我か強い子供の原因の多くは母親の存在
母親の存在は子供にどのような影響を及ぼすのでしょう。
過干渉による支配欲を間近で経験する
母親による過干渉は、子供に支配欲を植え付ける場合があります。
○○をしなさい。
こういう命令口調で声をかけられているうちに、それが当たり前だと刷り込まれていきます。
素直であればあるほど受け入れ、逆に反骨精神に溢れた子供は「反抗」という形で親の言うことを聞かなくなります。
「私はあなたのために言っている」と思っている母親がほとんどですが、それは本当に子供のためでしょうか?
子供の失敗は母親に責任にされることが多いため、失敗しないように先回りをして指示を出している状態かもしれません。
そのため「あなたのためだから」と言いながら、深いところでは「失敗して先生に文句を言われるのは私なんだから」という気持ちの可能性もあります。
子供は感化されやすいので、自然に「支配する支配されている」という状態を経験し、大人になって自分がその立場になったとき、気づかないまま実行してしまうのです。
物欲をコントロールできない状態でだだをこねる
よくおもちゃ屋の前で、欲しいゲームやおもちゃ買ってもらいたくて、だだをこねる子供がいます。
買ってくれるまで動かない。
そんな様子もあるでしょう。
母親としては周囲の目が気になるから、買いたくなくても買ってあげたりします。
そうなると子供は、「だだをこねれば買ってもらえる」という状態を学習するので、次に欲しいものを見つけたときも同じような行動を繰り返します。
「前に今回だけだよって言ったよね」と子供に理屈を述べたとしても、それはまったく通じません。
1度物欲が満たされることを経験しているので、その言葉に何の効力もないのです。
物欲をコントロールできない子供に間違った認識を与えてしまうと、それは成長段階で支配欲に移行する場合もあるでしょう。
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我が強いことは実は長所でもある
我の強さが、なぜ長所になるのでしょう。
ぶれない芯の強さやリーダーシップに繋がる
我の強さは、うまく使えばぶれない芯の強さやリーダーシップに繋がります。
周りの意見に流されているばかりだと、部下として不安になりませんか?
「この人について行っても大丈夫なのだろうか」「またどうせ、コロコロ言うことが変わるから信用できない」そんな評価をされる可能性もあります。
でも、我が強ければぶれることはありません。
誰がなんと言おうが、やるときはやる。こうすると決めている。
そういう態度のほうが、部下としてはラクな場合もあるでしょう。
やることが決まっているため、ふらふらして迷うことも少なくなります。
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我の強さを診断テストでチェック
我の強さをチェックしてみましょう。
✔他人に対して負けず嫌いですか?
他人に負けることは平気ですか?
別に勝たなくても良い。
勝ち負けの問題じゃないから。
そう思っているなら、我の強い人ではなく普通の人です。
でも、もし絶対に負けたくないと思って行動している場合は、我が強い傾向もあるでしょう。
それはどこで発揮されていますか?
仕事?それともプライベート?
それによって変わってくる場合もありますが、負けず嫌いは我の強さを表しています。
✔何かと話題にされやすいほうですか?
○○って本当に強いね。
よくそんなこと言えるね。
やってくれてありがとう。
こういう言葉を周りから頻繁に言われているとしたら、あなたの行動は目立っている可能性も否定できません。
✔その場を仕切るのは好きですか?
他人に仕切られると腹が立つ。
仕切っている人に嫉妬する。
そういう場合は、間違いなく我の強い人です。
仕切りたがり屋でなければ、他人の行動に対して腹も立ちません。
むしろ「仕切ってくれて助かった」くらいの感覚になることも考えられます。
でも、自分で仕切るのが好きな人は、他人の仕切っている段取りや進め方を気に入ることができないのです。
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