「嫌なことがあってもすぐ忘れる」という性質の人をうらやましく感じたことはありませんか。
いつまでも暗い気持ちを引きずるよりも、心機一転、晴れやかな気持ちで前に向かって進みたいと考えたことがある人は多いかと思います。
「でもなかなか嫌なことが忘れられず、いつまでもああすればよかった、こうすればよかったと思い悩んでしまう」という方は、まずは脳科学について知っておくとキレイにイヤなことを忘れることができます。
気持ちをすっきりと切り替える方法を身につけて、仕事も恋愛も前進させちゃいましょう。
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目次
- 1 まずは脳の構造を改めて確認
- 2 記憶のメカニズムは未だ一部しか解明されていない
- 3 記憶の謎に迫るエビングハウスの忘却曲線とは
- 4 嫌なことを忘れるためには記憶の再固定化の邪魔をする
- 5 嫌なことを忘れるまでに繰り返す後悔を無くそう
- 6 嫌なことを忘れる為の飲酒は逆効果
- 7 脳科学的手法で嫌なことを忘れる方法を実践してみよう
- 8 睡眠は最も手軽で最も健康的な記憶コントロール装置です
- 9 嫌なことを思い出すモノを意図的に避けよう
- 10 仕事上での嫌なことを忘れる方法
- 11 嫌な恋愛は早く忘れるのが賢明
- 12 人間関係を良好に保つために忘れることは重要
- 13 嫌な記憶で押しつぶされそうになったら専門家に相談しよう
- 14 ネット社会の重要なキーワード 忘れられる権利をしっかり学ぶ
まずは脳の構造を改めて確認
まず人間は何故嫌な気持ちになるのでしょう。
それを知るにはまず脳の構造を改めて確認してみる事が大切です。
脳は人間のからだ全体をコントロールしている非常に重要な部分です。
大きく分類して3つの機能を調節する指令塔の役割をしているのが脳です。
ではその3つの機能について見て行きましょう。
大脳
物を考えたり意志を決定したりする知的な働きをする場所です。
脳の80%を占める一番大きな部分でからだの司令塔の様な働きをしています。
大脳の中にも幾つか機能する役割が分かれています。
1つが体の外で起こったことや体の中で起こったことを感じ取り、それを分析して体全体の動きに指令を出す「運動や近くの中枢の働き」、
2つ目が目や耳などから送られてきた情報を受け取り考えたり決めたり記憶したりする「知的な働き」、
3つ目が喜怒哀楽などの感情の働きをコントロールする「感情のコントロールの働き」です。
小脳
歩く・走るといった運動をコントロールする場所です。
小脳は皮膚や筋肉から情報を受け取り、歩く・走る・立つ・座るといった基本動作がスムーズに行われる様に指示を出します。
大脳から動作の指令が出されると小脳は体中の筋肉に細かい指令を出し、それがきちんと正しく出来る様にまた体のバランスもコントロールします。
脳幹
呼吸など生命をコントロールする場所です。
脳幹は中脳、橋(きょう)、延髄、間脳に分かれています。
間脳はさらに視床、視床下部、脳下垂体に分かれます。
脳幹は言ってみれば生きる為の働きをする部分です。
呼吸をしたり、心臓を動かしたり食べた物を消化器官に指示を出して消化を促したり生きて行く為に必要な役割を果たしています。
中脳・橋・延髄は呼吸をしたり心臓を動かしたり平衡感覚をコントロールしています。
間脳・視床・視床下部・脳下垂体は食べ物や水分を摂取したくなる様に体に刺激を与えたり、体温を一定に保つまたホルモンのバランスをコントロールする働きをしています。
大脳が脳の80%を占有している事を説明しました。
大脳は変わった形をしていて中央を縦に深い溝が通っており、左右2つに分かれています。
これがいわゆる右脳(正式には右半球)と左脳(正式には左半球)と言われるものです。
右脳は左半身と繋がっており、左脳は右半身と繋がっています。
また右脳と左脳はそれぞれ違う役割を分担しています。
右脳は想像力や感覚的な能力、図形や音楽の認識、全体を見極める能力など創造的な思考を司どっています。
左脳は計算や語学、時間や観念など論理的な思考を司どっています。
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この右脳と左脳は真ん中を通る脳梁と呼ばれる道の様な物で繋がっており、これを介して共同で情報のやりとりを行っています。
右脳は「うつ」の感情を生む、左脳は「幸福感」をもたらすと最近の研究結果で言われています。
また大脳の表面は大脳皮質という神経細胞の集まった薄い層に覆われています。
皮質は6層の新皮質と3層か4層か不明瞭な古い皮質とで構成されています。
新皮質は動物が進化して高等になる程生れて来たもので運動や感覚機能、知覚活動、喜怒哀楽といった複雑な感情の働きをしています。
また古い皮質は食欲、性欲等の本能的な生存の為の欲求とか恐怖や怒りの感情に繋がる行動などの働きをしています。
人間は90%以上が新皮質で人間らしさを表しています。
大脳皮質には約140憶個の神経細胞が集まっており、前頭葉、頭頂葉、側頭葉、後頭葉と呼ばれる4つの領域に分かれて人間の様々な活動をコントロールしています。
全身の隅々から送られてくる情報を識別し、それぞれの領域に分かれて各部位に対応する様に指令を送ります。
この神経細胞は電気信号を発して情報をやりとりする特殊な細胞で他の細胞との大きな違いは細胞体から突起があることです。
この神経細胞の数は脳全体で約一千数百憶個とも言われ、その突起を全て繋げると100万キロもの長さになると言われています。
前頭葉は主に思考や判断を行い、行動に移す機能を持っています。
頭頂葉は主に知覚や感覚を司り、痛みや温度あるいは圧力を皮膚を通して感じ認識させます。
側頭葉は聴覚や記憶を司り、音の大小や色や形の識別、記憶をコントロールします。
後頭葉は視覚を司り、目を通して大きさ、形や色を分析します。
この様に脳は細かく部位で分かれておりそれぞれ決められた役割を担って機能しています。
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記憶のメカニズムは未だ一部しか解明されていない
次に記憶のメカニズムについて見て行きましょう。
脳内に情報が入ると記憶されるまで情報は符号化・貯蔵・検索の3つの過程で処理されると研究で解明されています。
入ってきた情報をまず符号化し情報を記憶しやすいようにタグ付けを行います。
このタグの内容は間隔記憶・短期記憶・長期記憶の3つの記憶保持で情報が記憶されて行きます。
記憶が3種類に分かれているのは脳への負荷を減らす為に無意識のうちに脳内で記憶の差別化を行っていると言われています。
因みに間隔記憶の保持期間は視覚が数百ミリ秒、聴覚が数秒で短期記憶は15~30秒、長期記憶に至ってはほぼ永久と言われています。
また記憶をするのに重要な役割を担っているのが海馬という器官になります。
この海馬は大脳辺縁系にあるタツノオトシゴの様な形をした器官を言います。
海馬部分が損傷した患者の経過から海馬は長期記憶と密接に繋がっている事が研究でわかっています。
新しい長期記憶をする時に海馬が働いていると言われています。
海馬で新しい記憶が入ってくると古くなった記憶は大脳皮質と呼ばれる脳の外側へと移されると考えられています。
この海馬は繊細な器官で酸欠とストレスに弱いとされています。
空気が不足すると脳内で海馬が最初に窒息状態となり、壊死するという事がわかっています。
さらにストレスが溜まると精神的な疾患により海馬の機能が低下します。
また記憶の方法に音読という方法があります。
一番の記憶しやすい方法と言われていますが実は聴覚と関係が深い側頭葉が海馬と連携しているからなのです。
側頭葉が活性化する事で耳から入った情報を側頭葉が認識しそれを海馬に溜め込んでいく為に効率的に記憶されて行くのです。
語学の勉強にはこれの方法が良いとされています。
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記憶の謎に迫るエビングハウスの忘却曲線とは
では人は記憶した内容をどのくらいの時間で忘れてしまうのでしょうか。
それを解き明かしたのがドイツの心理学者であるエビングハウスです。
彼は「無意味な文字の羅列を記憶してそれを一定時間後にいくつまで思い出せるか」という実験を行いました。
この実験は「エビングハウスの忘却曲線」として有名です。
実験の結果は記憶の保持率が20分後には58%、1時間後には44%、一日後には26%、31日後には21%にまで低下する事が分かりました。
この実験結果を記憶保持率と時間経過を軸にしたグラフに表すと実験直後から1日目までがかなりの勾配でそれ以降はほぼ水平状態になる曲線を描きます。
この曲線が記憶の保持率(反対に言えばどれだけ忘れるか)を表した曲線なので「エビングハウスの忘却曲線」とも言われている言われなのです。
せっかく記憶した物があっという間に時が経過するにつれて失われて行くことが分かりました。
ではこの記憶を保持する為に長期記憶として残す為に私達は「復習」という作業を行います。
どの様にしたら効率的また効果的な復習が出来、記憶を維持する事ができるのでしょうか。
1日以降はほぼ同じ記憶保持率であるので記憶した初日に復習した方が全体の時間が大幅に短縮されることになります。
従って効果的に復習するには1日目、7日目、1ケ月目に復習を重ねて行きましょう。
記憶の保持率が極端に低下するタイミングを狙って復習を行う事が効果的になります。
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嫌なことを忘れるためには記憶の再固定化の邪魔をする
仕事で自分が悪くないのに上司に注意されて嫌な思いをしたなんて方、たくさんいると思います。
そういう時ってだいたい「私は悪くないんだけどな」とか「それって自分じゃなくて上司が元々蒔いた種が引き起こしたのに」とか自分が悪くない理由、自分を正当化しようと心の奥底で探していませんか。
葛藤する事で逆に嫌な事、上司にこっぴどく怒られたという記憶が固定化される可能性があります。
嫌なことを忘れる最良の方法は積極的に嫌なことを忘れようと意識する事です。
2007年にコロラド大学のブレンダン博士達が研究した面白い研究結果が発表されています。
実験に参加した人達の脳をMRIでスキャンした所、積極的に忘れようとする事で記憶に関する感情と記憶自体を抑制させる事が出来る事を解明しました。
また嫌悪感の様な感情も忘れようとするだけで記憶をブロックする事が分かっています。
記憶には①情報の獲得 ②情報の固定化 ③記憶の再生 ④記憶の再固定化という4つのステップがあります。
この④記憶の再固定化とは「思い出すこと」です。
「思い出す」行為は「覚え直すこと」と同じ意味になります。
違う内容を覚え直せば記憶を置き換えることが出来るということです。
人間は思い出した段階で何度も記憶を固定化させます。
嫌な記憶を忘れようとすることで嫌な記憶の再固定化をさせないようにすることができるという事なのです。
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嫌なことを忘れるまでに繰り返す後悔を無くそう
人間は誰でも嫌な事を経験すると自分は悪くないと正当化し、また何で上司が怒ったんだろう等と自分が悪く無い理由や、
さらに「あの時どうしてあんな事を言ってしまったんだろう」とか「あの時ああすれば良かったのに・・・」と逆に自分の取った言動や行動に後悔して自問自答を繰り返します。
こうした後悔したり自問自答したりする行動は逆に状況を悪化させるます。
後悔したとしても一度起こってしまった状況は変える事、消す事は出来ません。
嫌な記憶が固定化され憂鬱な気分になるだけです。
頭の中で思い出してしまったら「とにかく打ち消す様に忘れ様とする」これに尽きます。
もう一つ嫌なことを忘れる方法があります。
例えば嫌な上司や自分とそりが合わない人と何度も嫌な目に遭ったとします。
その人と常に接する事で怒られた、きつい事を言われた等嫌な記憶をつい思い出してしまうものです。
大抵「もう嫌だ!あの上司とは二度と仕事を一緒にしたくない」、「もう嫌だ!一緒にいるのも辛い」と思って過去の嫌な記憶に縛られストレスを溜め、やがてノイローゼになって行く可能性があります。
視点を変えて「私はあの年になって絶対あんな風に思われたくない、それをあの上司が教えてくれたんだ」、「何故私があの人を嫌だと思うのか、じゃあ観察してみよう。」と反面教師という目線で見てみる事です。
嫌なことこそが実は自分のエネルギーの源で反面教師という観点で見て行くと自分の能力に置き換わる言ってみれば大変重要なキーワードになるのです。
こうした脳が悪い記憶から良い記憶に書き換える事を研究の世界では「脳の報酬系回路」と呼ばれています。
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嫌なことを忘れる為の飲酒は逆効果
嫌なことを忘れる為にお酒飲んで忘れ様とするいわゆる「やけ酒」という行為は脳の報酬系回路を刺激しますが悪い記憶を良い記憶に換える訳では実は無いのです。
アルコールを摂取すると脳の報酬回路は反応しますが健康面では非常にリスクが高いものです。
以前はアルコールを摂取すると嫌な記憶を和らげるという説がありました。
近年の研究結果ではアルコール摂取が逆に嫌な記憶や恐怖の記憶を強めてしまうということが解明されています。
その理由はアルコールが記憶を邪魔するからです。
アルコールを摂取すると脳が快楽を感じる為に記憶の力が弱まります。
その為記憶する量が減ります。
その分だけ飲む前の記憶が強く固定化されるという事になるのです。
脳科学的手法で嫌なことを忘れる方法を実践してみよう
「楽しいから笑う」のではなく「笑うからが楽しくなる」、「やる気が出たからやる」のでは無く、
「やるからやる気が出る」と言った様に脳がどの様に自分をだますかを知ればあなたの嫌なことを忘れる事が出来、あなたの人生を変える事ができるかもしれません。
では「脳をだます」とは具体的にどういう事をさすのでしょうか。
お風呂上りに氷を口に含んで「冷え性」を改善する
口の中を冷やす事で「体がまだ温まっていない。だからもっと血行を良くして体を温めよう」という信号が脳に送られてお風呂から出た後も血行が良い状態がより長く続くそうです。
香りの強い料理で「高血圧」を予防する
温度が高い、湿度が高いと人間は匂いや塩分を感じやすいとされています。
濃度が同じかけ蕎麦を温かいものと冷たいものと2種類を試食して貰い、どちらが濃い味かを調べた所、50人中44人が温かい蕎麦の方が濃い味だと回答したという実験結果が出ています。
つまり塩分を減らすには温かい料理で脳を騙せば良いという事ですね。
笑顔を作って「不安や憂鬱を追い払う」
不安という物は人間の幻想でしかありません。
笑ったふりをすることで脳は「あっ今私楽しんでるんだ」と騙されてドーパミンを出します。
試しに満面の笑みの顔のままで怒ってみて下さい。
どうですか。
満面の笑みの時には自然と頭に来ることや腹が立つ事を考えても怒りは沈静化して行きませんか。
脳をだまして「健康的にダイエット」をする
脳の中に視床下部という部分があります。
ここは食欲をコントロールに関係しているのですが食べ物を良く噛むことでそこから分泌されるヒスタミンという物質が満腹物質として働くことで脳にもうお腹一杯だという信号が送られて食べ過ぎることが抑えられ健康的にダイエットが出来るという訳です。
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睡眠は最も手軽で最も健康的な記憶コントロール装置です
睡眠は記憶を固定化します。
これは言ってみれば悪い記憶までも睡眠によって固定化するということになります。
ドイツのニッセン教授達が研究した結果から嫌なことを積極的に忘れ様とすることが睡眠前でより効果があると判明しました。
言い換えると睡眠後は嫌な記憶を忘れにくくなるということです。
寝る前にくよくよ考えたり嫌な記憶を振り返ったりしない事です。
また睡眠不足も記憶の固定化の邪魔をします。
嫌なことがあった時には睡眠時間を短くすると忘れ易くなりますが健康的とは良い難い方法なのでお勧めはしません。
その他に昼寝には高い学習効果があると言われています。
しかし朝に嫌なことがあればその日の昼寝は避けた方が良いでしょう。
嫌なことを思い出すモノを意図的に避けよう
人は映像、音、感覚、匂いや触感等の体の感覚の順序で記憶を思い出すと言われています。
人は嫌なことが忘れられない場合、大抵はフルカラーの映像として記憶に残り、それを繰り返して考えてしまっているからだと言われています。
まずは嫌な記憶の映像をフルカラーから白黒にするようなイメージチェンジを行って下さい。
そして次にその映像をぼかして行きます。
嫌なことを小さく丸めてぽいっと放り投げるイメージです。
その後には自分の好きな歌や明るい音楽を頭の中で流します。
実際に声を出して歌ってみるのも良い方法です。
それでも思い出しそうになったら嫌なことの映像を見ない、聞かないという2つのことを意識しながら音楽で抑え込むと良いでしょう。
嫌な記憶を繰り返して固定化しないということが大切です。
この方法を実践して行けば芸能人の名前や感じが思い出せないのと同じで次第に記憶が薄れて消えて行くでしょう。
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仕事上での嫌なことを忘れる方法
仕事をしていて嫌なことはたくさん起きます。
うまく忘れる方法を知らないとストレスばかりが溜まり、仕事どころでは無くなってしまいます。
うまく仕事上で嫌なことを忘れる方法についてご説明しましょう。
仕事で嫌なことがあってもなかなか忘れられないと辛いですよね。
嫌なことを忘れたいと思っても忘れた方が良い場合と忘れない方が良い場合とがあります。
人によっては嫌なことを乗り越えることによって喜びや楽しさが倍増するという場合があります。
人によって嫌なことの認識が違う、捉え方が違う為、一概にこの方法が最善の方法とは言えないのです。
嫌なことを忘れたいと思ったらまず自分に合った方法を見つけ出すことが大事です。
人の真似をしても結局は自分が忘れられるかどうかが重要なので色々と試しながら自分に最適な忘れる方法を見つけて行きましょう。
そうは言ってもどうしたら最適な方法が見つかるかわからないという方もいらっしゃるでしょう。
参考になる方法を幾つかご紹介しましょう。
仕事でミスした時に嫌なことを忘れる方法として2つあります。
一つは仕事のミスを決して忘れない様に心に留めておくことです。
仕事のミスを嫌だと思って忘れてしまってはまた同じ繰り返しをすることになります。
また自分のスキルアップにも繋がりません。
ミスは挽回するものであって決して無かったことにしてはならないものなのです。
しっかりと自分の起こしたミスを受け止めて次にミスをしないように努力をすることです。
二つ目はミスをした時の嫌な気持ちをバネにして自分のスキルアップに繋げる事です。
ミスは誰にでも起こり得ることです。
ミスをした時にそのミスがどうして起きたのかの原因を考えて次に同じミスを繰り返さない様に対策を立てることが重要です。
自分が一度起こしたミスした状況を乗り越えることで嫌な記憶が薄れ乗り越えた時には自分の自信に繋がって行きます。
ミスをしたら逃げるのでは無く、乗り越えるべく敢えて立ち向かっていく気持ちを持ってミスをしたことを忘れる様にして行きましょう。
仕事をして行く上で不安はつきものです。
不安な気持ちを忘れるには自分が不安にならない様にするまで努力をすることが重要です。
何もしないでただ不安がっていても不安がどんどん膨らんで行くばかりです。
不安な気持ちを忘れる方法は自分が不安にならないまで頑張り続けること、つまり自分のスキルアップに他なりません。
経験によって人は成長して行きますがそのスピードは人によって様々です。
仕事で様々なハードルが立ちはだかったとしても自分の力を信じて結果を一つ一つチャレンジして行く気持ちで取り組んでいけばそれがやがて嫌な気持ちから自信にと繋がって行きます。
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嫌な恋愛は早く忘れるのが賢明
過去に嫌な恋愛をして忘れられない経験をした方も多いのではないのでしょうか。
またなかなか過去の恋愛を忘れられないという方もいらっしゃるでしょう。
忘れる方法は幾つかあります。
一人にならず出かけたり身体を動かしましょう
人は一人でいると余計なことを考えてしまうものです。
手持無沙汰になりぼんやりと過ごしているとどうしても過去の記憶に引き戻されて彼のことやマイナス思考になりがちでがちです。
大切なことは一人になるべくならないこと、友達とランチをするショッピングに出かけるなどしてたまに愚痴も言いながら楽しく時間を過ごしながらできるだけ考えない様にしましょう。
また人が集まる場所に行くことも良いことです。
人が集まる場所は自然と人のエネルギーが蓄積されるのでそのエネルギーを吸収して少しでも前向きな明るい気持ちになることが大切です。
そして身体を動かすことも気分転換をするにはもってこいです。
もし彼と別れた時よりも体型が変わったと思うのであればジムに通い、健康的にスリムになれば彼を見返す様な気持ちになり心も身体も引き締まると思います。
このような活動をして行くうちに自然とコミュニティやグループなどに参加する機会にも恵まれ新しい出会いを生む可能性が高まります。
新しいことを始めてみよう
なるべく一人にならない様にしましょうと説明しましたがもう一つの方法として新しいことを始めてみることをお勧めします。
ずっとやってみたいなと思っていた趣味を始めてみる、彼が居たから出来なかったことを始めてみる、行ってみたかった場所に旅行してみる等何か新しいことに挑戦してみましょう。
今までしたことの無いことを始めてみると自然と頭の中が新しいことに集中し、「彼」という言葉が頭の中から薄れて行き、新しいことで埋め尽くされて行きます。
常に挑戦する姿勢はとても魅力的に映りますし自分も磨くことが出来て気持ちが一新されます。
部屋を大掃除しながら大泣きして彼との思いでの品を全て捨てましょう
家の中の目につく場所に彼との思い出の品があると忘れたくても忘れられません。
目にする度に思い出してしまいます。
大事なのは彼を思い出すような要素を自分の意志で思い切って手放すことです。
泣いて泣いて大声で泣き疲れた頃に気持ちも落ち着いて捨てる気持ちにもなりますし彼とのことをリセットするには大切です。
また部屋の模様替えや大掃除をするのも気分転換にもなりますし部屋も片付いて気持ちも明るくなります。
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人間関係を良好に保つために忘れることは重要
人間関係を良好に保つ為には例え嫌なことがあった時もネガティブに捉えずに前向きにプラス思考に考えて行くことです。
気持ちの切り替えがうまく行かないといつまでも嫌なこと、嫌な記憶から抜け出せなくなり、ネガティブな考えしか出来なくなります。
また自己受容することが出来る様に自分を変えて行きましょう。
嫌なことを思い出した時に「ま、いっか」とまず言ってみましょう。
過去のことは過去のことと割り切っていつまでも引きずらないことです。
またフォーカスを変えて常に楽しいことや今やるべきことを考える癖を付けることです。
脳を暇にせずにクリエイティブなことに挑戦しながらネガティブマインドでは無く前向きな気持ちになる様に自分で変えて行きましょう。
その一つとして笑顔で挨拶、感謝の気持ち「ありがとう」という言葉を自分から言う癖を付けてみましょう。
そうすると相乗効果で良い気持ちの流れが出来、良好な人間関係が構築出来ます。
しかし仕事上では気の合わない人もいるでしょう。
気の合わない人とやり合ったりいさかいがあると余計落ち込みますし、良い結果は生れません。
世の中にはいろいろな人がいると理解した上で適度な距離感で接することです。
時には気の合う仲間と愚痴を言うというのも(言いすぎるのは考えようですが)共感や周りの理解を得やすくなるという方法では良い方法と言えます。
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嫌な記憶で押しつぶされそうになったら専門家に相談しよう
人は嫌な記憶を自然に湧き出る感情を内に秘めて無かったことにして押し込めてしまうとトラウマという形で心の潜在意識の奥に残ってしまいます。
先述した脳の中の海馬という部分に蓄積され、普段は思い出すことが無くても何かの引き金によって奥から出てきてよみがえってしまうのがトラウマです。
紙に書き出して思い出したくない出来事と敢えて向き合うという方法があります。
その時に感情を全て吐き出すことによって気持ちの中で整理がついて行く様になります。
自分でどうしても乗り越えられない場合には心療内科やカウンセリング等専門家の治療を受けてみることをお勧めします。
また最近では認知療法・認知行動療法という治療法も注目されています。
この治療法は現実の受け取り方やものの見方を認知という表現で表しますがこの認知に働きかけて心のストレスを軽くして行く治療法を指します。
気持ち一つでマイナス思考にもプラス志向にも変えて行きます。
辛くなった時に少し立ち止まり、その時に浮かんだ思考を現実に沿ったバランスの良い新しい考えに変えて行くことでストレスを軽減して行けるのです。
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ネット社会の重要なキーワード 忘れられる権利をしっかり学ぶ
現代はインターネットであらゆる個人情報が流出しプライバシーの侵害されている状況です。
デジタル技術の飛躍的な進歩によって膨大な量の情報が毎日全世界で飛び交っています。
それがいつの日か個人を脅かすさらに生活を脅かすというケースが増大しています。
10代で飲酒をした書き込みがネット上から検索された上に個人が特定されて就職を取り消された学生、キャバクラ勤めをしていた過去を暴かれた主婦等々。
ネットに挙げたばかりに第三者に発見され永遠にコピーされ続けるという現代社会。
こうした個人情報を巡るトラブルはこの10年で実に4倍も増加しています。
そんな中ネット上の自分によって不都合な情報を消去できる、いわゆる「忘れられる権利」を認めるべきではないかという声が今高まっています。
しかし現状では一旦ネット上で拡散された情報を削除するというのは容易なことではありません。
これまで仕事や恋愛で経験した嫌な記憶がなかなか消し去れないのか思い出されてしまうのかを脳の構造を通して説明して来ました。
嫌なこと簡単に消し去れるものではありませんが気持ちや自分の生活パターン等を見直すことで忘れさせたりそれをプラスの方向に変えたりと様々な方法があることがお分かり頂けたと思います。
さあ今日から明るく楽しく毎日を過ごす為に変えてみませんか。
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