「自分に自信がありますか」と訊ねられて、あなたは即答できますか。
ついつい「どうせ自分にはできないことだから」と必要以上に卑屈になってしまっていませんか。
卑屈でいることは、居心地が良いとは言えませんよね。どちらかといえば「卑屈な自分とはおさらばしたい」と思っていませんか。
卑屈な自分から脱却するにはまず卑屈になる原因と心理を知ることが大切です。
原因にあった解決方法で自分の卑屈さとさよならすることができます。
もっと気持ちよく生きるために役立つ卑屈さを治す方法について解説します。
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目次
卑屈とはどういう意味か
必要以上に自分を卑下している状態
「卑屈」とは、自分自身のことを卑下している状態を言います。
例えば「どうせ私なんか○○だから」「どうせ自分には無理だから」そう自分に言い聞かせて、必要以上に価値を下げます。
人には欠点や短所もありますが、生まれた家の環境は、自分の力だけではどうすることもできません。
どれだけ本人が努力しても認めてもらえないことで、うまくいかない現実を卑下する行為により、傷ついている心を誤魔化そうとしているのかもしれません。
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相手に対してへつらう態度
さらに相手にへつらう態度も、自分を卑下していることに関係しています。
相手よりも自分を下の立場にしているので、どうしてもへりくだった対応をとってしまうのです。
よくある例として言えば、年齢が下でも肩書きが上なら尊敬語を使う。
日本人なら誰しも経験があるかもしれません。
服従を示しているつもりはなくても、周囲から見ればへつらっているように映る場合もあります。
「もっとはっきり言ってやれば良いのに」と思われたりしますが、根底には「自分のほうが下だから」「言っても聞いてもらえないから」という意識が置かれているため、どんなに間違っていたとしても指摘できなかったりするのでしょう。
厳密に言えば違うかもしれませんが、卑下する気持ちがあるからこそ卑屈な態度として現れてしまうのです。
同じへりくだる態度の謙虚と卑屈の違いとは
謙虚さと卑屈の違いを解説しましょう。
控えめで慎ましやかな態度なら謙虚
自分の意見を強引に押し通さない。
出しゃばったりしない態度が、一般的に謙虚と言われています。
相手を優先させよう。
その場の雰囲気を壊さないようにしよう。
そんな配慮から生まれた行動が謙虚な姿勢で、卑屈な人とはまったく違います。
謙虚な人は自分を卑下するような意識を持っていないため、「私は後からでも構いません」と言ったとしても、相手を敬う気持ちの表れからで、自分の価値を落として後回しにしているわけではないのです。
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劣等感やネガティブさがあれば卑屈
控えめな態度は人当たりが良いイメージを持たれがちですが、心の中に劣等感やネガティブな感情があるなら卑屈になっている状態です。
「お先にどうぞ」と言われたら、一瞬その謙虚さに好感を持ちますが、「どうせ早く行動しても報われないから」という気持ちで言っている場合は、卑屈な心情が隠れています。
見た目にはわからないので、見分けることは難しいかもしれません。
本人の言葉にマイナス感情が含まれているなら、コンプレックスなどが潜んでいる可能性もあるでしょう。
卑屈な性格になる原因第一位は自分に自信がない
自信のない人が卑屈になる原因をお話します。
失敗や挫折が続くことで自己評価を下げる
何度挑戦してもできない。
周囲は簡単にやっているけど自分には難しい。
どんなに頑張っても成功を手に入れることができなければ、心は弱ってきます。
励ましや応援を受けても立ち直れないレベルにまで落ちてしまったら、諦めることを選ぼうとするでしょう。
諦めたほうがラク。もう頑張らない。
そう思えば思うほど、「自分には良いところがないから」と自己評価を低く見積もってしまうのです。
自分でそう思い込んでいるので、褒められたとしても簡単に受け入れることができません。
行動に責任を負えない
自分に自身を持っていなければ、何に対しても責任を負うことができません。
例えばクラスで決めるホームルーム委員など、責任のある立場に立つことができなくなります。
その結果、本来持っている能力を発揮できないまま終わることもあるでしょう。
「どうせ失敗する」という気持ちから、責任ある立場には就くことができないのです。
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自己肯定感が低いと卑屈な性格になりやすい
自己肯定感の低さが、卑屈になる理由をまとめています。
幼児期の家庭環境がトラウマに繋がる
母親に話したら怒られた。
父親に厳しくしつけられた。
これはどこにでも転がっている家庭内の出来事ですが、両親から受け取ったネガティブな感情は、子供の心に間違った認識を根付かせてしまいます。
「お母さんは僕のことが嫌いだから怒るんだ」と思うようになり、愛情を感じられなければ、「どうせ僕なんて」と答えを出してしまうでしょう。
愛情表現はそれぞれありますが、自我が芽生え始める幼児期の段階で承認要求を満たせなければ、その後の成長に大きく影響することになります。
過保護や過干渉が原因になることもある
子供にべったりすることを悪いとは言いません。
ただ、あまりに過保護や過干渉が行き過ぎてしまうと、「自分は信用されていない」という印象を持ってしまい、反対に卑屈な気持ちが強くなる場合もあります。
心配だからお世話をしてあげるのは良いとして、ある程度の年齢になってもそれが続いてしまうと、「そんなに心配させるような人間なんだ…」と勝手に思い込んでしまう可能性も少なくないのです。
そのため卑屈になって反抗したり、抵抗するような態度を表すようになります。
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深層心理にある負の感情は卑屈な性格を形成する
負の感情が、深層心理に与える影響について解説しています。
劣等感から自己嫌悪に陥る
他人と比較して劣等感が芽生えてしまうと、自己嫌悪になる場合があります。
「私はあの子よりも太っている」「自分は成績が悪いから…」という目に見える比較対象を持ち出して、自分のできていないところを責めてしまうのです。
人は人。自分は自分。ありのままで良い。
そういう価値観を持っていないため、苦手な部分やできない項目ばかりに意識が向けられるのでしょう。
そのため本来の人格とは関係のないところに劣等感が育まれ、植え付けられた気持ちが強く残ってしまうのです。
心の深いところにある負の感情が、卑屈な性格を作り上げてしまいます。
確立されていない曖昧さに左右される
負の感情が強ければ、自分の軸を確立することができません。
自分は○○したい。○○へ向かって頑張ろう。
前向きな気持ちは湧いてこないので、現状地がはっきりしないのです。
どこへ向かえば良いのかわからない。このままではダメな気もするけど…。
そんなぼんやりした現実だけが目の前にあって、中途半端な状態に流されてしまうこともあります。
だからこそ、何をしても成功しないような気がするのでしょう。
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卑屈な性格の人はマイナス思考が特徴的
マイナス思考は、卑屈な人間を作り上げてしまいます。
どんな特徴からその傾向が現れるのか。
簡単にポイントを挙げてみました。
悲観的な思考が無意識に卑屈な人間を作ってしまう
ネガティブ思考の人は、未来に対して悪いイメージを持っています。
これをしたら嫌われるのではないか。
できなければ追い出されるのではないか。
そう思っているのは本人だけで、周囲はそれほど考えていなかったりします。
でも、思考のクセとして悲観的な状況を引き寄せてしまうため、そこから楽観的には考えられません。
自分ではそのことに気づいていないので、どのポイントがマイナスなのかをわからなかったりします。
そのため卑屈な状態に傾いていたとしても、それが自分の思考にあるとは思いもしないのです。
コンプレックスから自分嫌いになる
どうしてこんなに目が小さいのだろう。なんでもっと裕福な家に生まれなかったんだろう。
みんな大なり小なりコンプレックスを抱えています。
人間は完璧ではありません。コンプレックスがあっても問題ないのです。
ただ、それが元で自分嫌いに発展した場合、今の現実を直視して受け止めることができません。
そのため後ろ向きの思考でしか考えられなくなったり、その状態がさらなるハプニングを引き起こすような悪循環になってしまいます。
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完璧主義の人ほど実は卑屈な性格になる傾向
完璧主義の人が卑屈になる理由を解説しています。
理想が高すぎるために起こる挫折
何から何まで計画どおりに実行する。すべてを管理しなければ気が済まない。
そういう完璧主義の人は、自分のシナリオにはないイレギュラーなことに反応します。
失敗したのは何が足りなかったのか。
そう考えるようになり、目標を達成できなかったことに対しての言い訳を探し始めるのです。
まだ自分にはレベルが高すぎたのかもしれない。
ここでミスをした自分を許せない。
完璧主義であればあるほど、思っているとおりに進まなかった現状に対して、大きな挫折を味わうことになります。
それが自分にとって簡単にできることであれば尚更、挫折したときの衝撃は強くなるでしょう。
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幸福感を感じられないことでの失望
完璧主義の人は、自分で決めたことを実現させることができた場合に幸福感を感じます。
自分の計画は間違いなかった。私に任せれば間違いない。
そう思って達成できたことへの満足感を得られるのでしょう。
でも、何らかの邪魔が入って予定どおりに進まなかったり、想定していた結果と違うものが完成したとき、失望感や虚しさに襲われたりするのです。
どれだけ周りが慰めたとしても、「大丈夫だよ」と言われたら言われた分だけ、「この人たちに慰められている自分はあり得ない」という気持ちが湧いてくる場合もあるでしょう。
それは強い失望感と重なり、少しずつ心の中に蓄積されて、手にすることのできなった成功への想いが卑屈な気持ちを上乗せするのです。
卑屈な性格は3つの治し方を試してみよう
卑屈な性格の治し方についてご紹介しています。
他者と比較しない
他人と自分を比較しても意味がありません。
それぞれに生きている現実の世界が違うので、同じ土俵で考えてみたところで参考にはならないのです。
例えば育児中の人は、活躍している女性と自分を比べて羨ましさを感じたりするでしょう。
本当なら自分もバリバリ仕事できたはずなのに…。子供のいない人は仕事に集中できて当たり前。
それを自分の生活と置き換えても何も進展しません。
子供のいる人は、育児をすることが自分の責任。
だからこそ、そこで子供のいないキャリアウーマンと自分を比べたとしても、そこから何かを学ぶこともできなければ、仕事のできない今の環境が解消されたりもしないのです。
比較すればするほど、自分の背負っている現実から逃げたくなります。
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人間関係を趣味で築く
職場や身内の人間関係は頼りになることもありますが、場合によっては負担にしかなりません。
できる後輩と比べられたり、義理母にイヤミを言われたり、自分にとってのマイナス要因にしかならないときもあります。
それを防ぐには、趣味で知り合った人間関係に身を置く。
「自分と同じ趣味の人間なんているわけがない」「無趣味だから」という声もあるかもしれませんが、自分が想像している以上に世界は広いです。
実は話してみたら同じ趣味だった。
そういう展開も期待できるので、好みや趣味に重点を置いて関係性を築いてみてください。
趣味の合う仲間は価値観が似ていたり、共感できることが多いので、ネガティブな感情があったとしても緩和されるでしょう。
ポジティブ思考に傾ける
ネガティブな人が、いきなりポジティブ思考には変えられません。
長い時間をかけてマイナス思考に傾いているなら、日常の小さなことから前向きな現実に変える必要があります。
例えば雨が降っている→出かけるのが面倒。
これはネガティブな思考に近いです。
これを変えるには、雨が降っている→でも、乾燥しないから肌にはちょっと良いかも。
こんな具合に些細なことをポジティブに考えながら、自分にとってのマイナスをプラスへ変換してみましょう。
どんなことでも構いません。
1つ気をつける点としては、無理やり思い込もうとしないことです。
プラスに持っていこうとする意欲は素晴らしくても、本当に心から思わなければ思考は変えられません。
なかなか前向きになれない人は、「できるかも」「できそう」という期待を促す言葉を付け足すことで、自然とポジティブな方向に向けるでしょう。
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卑屈が重症化した時どんな治療が必要か
卑屈が重症化した場合の治療を説明します。
薬物療法を取り入れながら休養をとる
重症化すると何をしても気持ちが晴れません。
好きなことをしているときでさえ、心に霧がかかっているような状態になります。
起き上がることが辛い。
これまでやっていたことも面倒。
うつ病のような症状が現れてくるなら、薬物療法を取り入れてみましょう。
神経の高ぶりを抑制して、落ち着いた気持ちを取り戻すことで負担の軽減に繋げます。
抗うつ薬を飲むと不安的な気持ちが和らぐため、ゆっくり休養して自分を許してあげましょう。
心理的治療や認知行動療法を取り入れる
何に対して不安に思っているのか。
どこに負担を感じるのか。
それがわからなければ、どういう方向性の治療に進めるかは決められません。
そのため精神科や心療内科ではカウンセリングをします。
その結果、心理的治療や認知行動療法が選択されたりするのです。
束縛されている現実から解き放たれることで、心に抱えている想いをぬぐい去ることができるでしょう。
これまで重くのしかかっていた身内の言葉。
義務として行動してきたこと。
それらを取り除いていくうつ病の治療が、重症化した心を軽くしてくれます。
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