占いの方法の1つに「手相占い」があります。

手のひらのシワの長さやシワで描かれる模様によってその人の運勢を占いというものです。

またシワだけではなく、ほくろも「黒子紋」と読んで占いの材料になります。

 

この記事では知っていると話のネタになる「手のひらのほくろ」についてくわしく解説します。

幸運を掴めるかどうかを占えるだけではなく、病気についても知識もご紹介しますので自分の手のひらを眺めながらご一読下さい。

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知っているようで知らないほくろの正体

 

まずはほくろの正体について知っておきましょう。

 

ほくろは先天性も後天性も正体は同じ母斑細胞

ほくろは医学的には「色素性母斑(しきそせいぼはん)」もしくは「母斑細胞母斑(ぼはんさいぼうぼはん)」と呼びます。

母斑細胞と呼ばれるメラニン色素をふくむ細胞が集まってできる皮膚病変の一種がほくろです。

 

腫瘍にも悪性や良性が存在するように、皮膚病変にも悪性と良性が存在します。

ほくろは良性です。

そのため「病気の証拠だ!」と慌てることはありません。

 

ほくろは黒っぽいものもあれば茶色っぽいものもありますが、これはメラニン色素の影響を受けているためです。

そのため褐色や中には青色、肌色のほくろもあります。

 

生まれつきある先天性のほくろもあれば、気がつくとできている後天性のほくろもあります。

どちらも構造上は同じものです。

 

思春期を迎えるまでに皮膚にできるほくろは「先天性」と呼び、それ以降は「後天性」と呼びます。

先天性のほくろの場合は遺伝子やもともとの体質が関係するのではないかと考えられています。

 

後天性のほくろができる理由

なぜ後天的にほくろができるのかというと、そもそもほくろそのものが遺伝子異常によるものだと考えられています。

まだくわしいメカニズムについては明らかになっていませんが、後天的なほくろは紫外線などの皮膚への刺激によるものだとみられています。

 

またホルモンバランスの乱れや、ホルモンバランスを乱す原因となるストレスも関係しているといわれており、妊娠中の女性はほくろが増えやすいといわれています。

生活習慣などのせいというよりは、体質が影響を与えていると考えられます。

 

シミとほくろの違い

色合いが薄いほくろとシミは見た目が変わらない気もします。

しかしシミとほくろは異なります。

 

シミは皮膚を守るために作られたはずのメラニン色素が、肌の持つターンオーバーによっても外に排出されずその場に留まってしまったものを指します。

対してほくろはメラニン色素をふくむ細胞が密集してできたものになります。

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ほくろ占いの前に2つのほくろの違いをチェック

 

ほくろ占いを行う前に、知っておくべきほくろの特徴があります。

ただ単にほくろをみて占うのではなく、ほくろの状態も占いの結果を左右するからです。

次の点に注意して占ってみましょう。

 

生きぼくろと死にぼくろの違い

ほくろには大きく分けて「生きぼくろ」と「死にぼくろ」があります。

占術の流派によってほくろの読み取り方は異なりますが、一般的に「生きぼくろ」は吉兆、「死にぼくろ」は凶兆の証だといわれています。

 

「生きぼくろ」の特徴ですが、若干皮膚から盛り上がりがあり、左右対称の形をしているものを指します。

 

「死にぼくろ」は若干皮膚にくぼんでおり、形も左右非対称で変形しています。

場合によっては輪郭もにじんでいます。

 

色は関係あるのか

「生きぼくろ」は艶のある黒いほくろを指します。

「死にぼくろ」は色合いが薄いものや茶褐色のものを指します。

 

ほくろの色はメラノサイトに左右されます。

メラノサイトが皮膚の深い位置にあるとほくろは青っぽく見えますが、この場合は形で判断します。

形が整っている場合は生きぼくろですが、形が崩れていると死にぼくろになります。

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左手と右手の手のひらにできたほくろには違う意味があった

 

そもそも手相を見る場合、右手でも左手でも導き出される相は同じになると考えられています。

 

ただし右手は本人のおかれた環境や本人がどのように生活しているかを表します。

左手はもともと持って生まれた才能や性格を表すといわれています。

 

つまり左手によって自分の過去の積み重ねを見ることができ、右手からは現在の自分の状態から将来に起きる災難や注意点、運命についての警告を受け取ることができるということです。

 

 

そしてほくろもこれらの手相の特徴を反映していると考えられます。

 

左手のほくろは先天性による自分自身の才覚をしめすものであり、どちらかというと帰ることは難しい受動的な情報になります。

しかし右手のほくろは未来における可能性を示すということになり、後天性の情報を読み取ることができるというわけです。

 

自分の現在の生活習慣や環境によって不幸を招かないように注意して右手のほくろを観察するといいでしょう。

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手のひらの中央にできたほくろは幸運の証

 

右手でも左手でも、手のひらのど真ん中にできたほくろは「福つかみ」と呼ばれ、幸運の証だと見なされます。

 

手相を見る場合、親指側を金星丘・小指側の手首に近い部分を月丘と呼びます。

この金星丘と月丘に挟まれた手のひらのちょうど中央の部分が「火星平原」であり、この火星平原にできたほくろが「福つかみ」です。

 

また生命線や頭脳線など、どの線にも触れていない点がポイントです。

さらに真ん中であっても、指の付け根側にあるほくろは含まれません。

かるく手を握りしめたときに隠れてしまう位置にあるほくろがベストな「福つかみ」のほくろです。

 

手のひらのど真ん中でなくても、火星平原の位置にほくろがあれば幸福の証になりますが、真ん中に近くなればなるほどその幸福度が高まるといわれています。

 

「幸福をつかんではなさない」と言われるようにオールマイティに強運ですが、特に金運が最高です。

 

ただし精神的な強さはないとされています。

ちょっとしたストレスや人間関係のトラブルに弱いです。

そのため宝くじが当たるなどの思わぬ幸運を引き寄せやすいにもかかわらず、それに付随するトラブルを乗り切るのは苦手です。

 

逆に足下をかため、堅実に幸運を積み重ねて生きていくことは得意です。

名誉やおもわぬ幸運が舞い込みやすい分、地道に下準備を積んで生きていくことが重要になります。

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手のひらの中央よりやや上にできたほくろの意味

 

手のひらの中央よりやや上、人差し指の付け根あたりを「土星丘」と呼びます。

手相の場合は、この部位が警戒心や慎重さ、責任感や孤独感を表しています。

 

ほくろがあるだけではなく、この部位が膨らんでいるかいないかによっても意味が変わります。

また頭脳線や生命線にほくろが重なっていると悪い方の特徴にひっぱられます。

 

手のひらの中央よりやや上の部分がふくらんでいる位置にほくろ

用心深く、臆病な人を示します。

またお金に関しては冷酷な面が見え、他人には「お金にがめつい」といった印象をもたれやすくなります。

 

金銭的に他人を信用することができないことから孤独感を深めやすくなります。

お金に関して焦りを感じないようにすること、なによりお金の使い方に見直しが必要です。

 

手のひらの中央よりやや上の部分がふくらんでいない位置にほくろ

警戒心や慎重さがないことを表すため、金銭トラブルに遭いやすくなります。

感情の起伏が激しく、精神的なダメージを受けやすい性質の人になります。

 

そのためノイローゼなど神経系の病気や心臓病、血圧関係の病気に注意が必要になります。

時には他人からの攻撃を受け流すようにして、穏やかに過ごすようにすることが大切です。

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手のひらの中央よりやや下にできたほくろの意味

 

手のひらの中央にある「火星平原」の下の方にできるほくろは、運動機能全般の低下を示します。

 

スポーツが苦手であるばかりではなく、健康トラブルを起こしたり虚弱体質であるなどの体の管理が難しいケースが考えられます。

 

またほくろが生命線に重なっている場合は特に肝臓や消化器系に疾患を抱えやすくなるといわれています。

 

体質のせいでなかなか運動ができない人は、生活習慣に気をつけ日頃から体調管理に気をつけましょう。

 

もしもほくろが頭脳戦と重なっている場合は、優柔不断な性格を意味しダイエットなども途中で挫折しやすくなります。

 

普段から生活習慣に気をつけておくことで不安を取り除くことができます。

 

気になるほくろが消えた!6つの対処法を紹介

 

ほくろもできた位置によってはかなり人目が気になるものです。

化粧で毎回誤魔化すのもなかなか大変ですよね。

そこでほくろを消したり薄くするために有効な対処法をご紹介します。

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削り取る

ほくろが5mm以下の小さなものであれば、削るという方法が使えます。

削る方法としては美容外科でガスレーザーや電気メス、液体窒素と様々なものがあります。

ただしほくろが色素沈着を残していた場合はうっすらと跡が残る場合もあります。

 

5mmよりも大きいほくろの場合はメスで切り取る事になります。

その場合、切り取った跡は縫合する必要があります。

手術の一週間後位をめどに抜糸もあります。

 

病院で施術する場合は保険が適用されますが、仕上がりにはあまり重きを置かれず安全面に関しては信頼が置けます。

美容外科では見た目が綺麗に仕上がりますが、自由診療ですので費用はクリニックごとにバラバラです。

 

紫外線対策を徹底する

ほくろができてしまう原因の1つに紫外線が挙げられます。

これ以上、ほくろが増加しないように紫外線対策を徹底しましょう。

日除けクリームはもちろん、目から入る紫外線をシャットアウトするためにもサングラスが必要です。

 

ターンオーバーの活性化

皮膚の保護力を強化するためにはターンオーバーの活性化が欠かせません。

加齢や血流不全などによりターンオーバー力は低下してしまいます。

活性化のためにも適度な運動が必要です。

 

ターンオーバーだけではなく新陳代謝もアップするので健康な体作りに役立ちます。

またストレスもターンオーバーに悪影響を与えるといわれていますので、ストレスはこまめに発散しておくようにしましょう。

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食生活の改善

新陳代謝のアップは運動だけではなく食生活の見直しも重要です。

お肌に良いといわれている栄養素だけを偏って摂取するのではなく、バランスの良い食事を心がける必要があります。

またほくろの予防や薄くするためにも睡眠時間の確保も大切です

 

お灸

ほくろの上でお灸を燃やすことでぽろりと落ちることがあります。

ただしどんなほくろにでも効果的というわけではなく、平たくて輪郭のハッキリとした黒っぽいほくろにのみ効果が発揮されます。

1回では改善できませんので、4~5日ほどは続けましょう。

 

市販の除去クリーム

欧米や韓国などの美容大国では、クリニックよりも市販品のほくろ除去クリームでの手入れが一般的です。

有名なのは「カソーダ」というクリームです。

 

ただし誰にでも効果があるというわけではなく、個人差があるので注意が必要です。

もちろん肌質に合わない場合はすぐに使用を中止しましょう。

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手のひらに突然できたほくろは病気の可能性もある

 

手のひらに突然できたほくろには注意が必要です。

病気である可能性もあるからです。

どのような可能性があるのか見ていきましょう。

 

 

ほくろ自体が原因で病気になることはない

ほくろが直接的な原因となって病気になることはないと考えられています。

しかしほくろに似た病気で「ほくろのがん」と呼ばれるものがあります。

それが悪性黒色腫です。

 

悪性黒色腫は初期症状ではほくろに非常に似ています。

そのため今まだなかった部位に急にできたほくろには注意が必要になります。

特に手のひらや脚(足の裏など)に発生しやすいといわれています。

 

また刺激を受けやすい部位にもできやすいといわれています。

ですので「このほくろが気になる」と執拗にいじるのは避けた方が良いでしょう。

 

悪性黒色腫とは何か

悪性黒色腫はメラノーマとも呼ばれ、皮膚がんの一種です。

メラノサイトが癌化することでできる悪性腫瘍です。

がん細胞が悪性化するときにメラニン色素をたくさんつくることで黒っぽいほくろのように見えるのです。

 

見た目は小さくても、「ほくろかな」と考えて放置していると内臓に転移してしまい死亡率が高くなるやっかいな病気です。

初期段階で気づき、再発率を上げないように早めに手術に踏み切った方が良いでしょう。

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こんな形のほくろには要注意

メラノーマはほくろと見間違いやすいですが、いくつかの注意点があります。

次の点に普段から注意して自分の身体を観察しておきましょう。

 

・ほくろがいびつな形をしている(明らかに左右非対称)

・ほくろの境界がはっきりしない、にじんでいる

・ひとつのほくろの色がまだら

 

・ほくろが急に直径6mm以上に大きくなった

・ほくろの表面がぽっこりと盛り上がっている

 

悪性黒色腫の種類

悪性黒色腫には4つの種類があります。

それぞれの特徴は次の通りです。

 

末端黒子型

てのひらや足の裏、爪など体の末端部分にできます。

日本人に見られる悪性黒色腫の多くがこの型になります。

爪にできる場合は、黒い筋のように見えます。

 

結節型

全身のあちこちに発生します。

色は黒色の場合もあればまだらに濃淡がついている場合もあります。

 

一見すると盛り上がったほくろのように硬いしこりができるのが特徴です。

癌の成長が早いため注意が必要です。

 

表在拡大型

全身のいたるところにできます。

ほくろよりもシミのような形で、全体が盛り上がっています。

まだら色で、がんの成長は比較的ゆるやかです。

 

悪性黒子型

顔面にできるまだら色のシミのようなもので、輪郭が曖昧です。

高齢者に多く、長い期間を経て徐々に広がっていきます。

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