さて、みなさんにとって「ご縁」とはどういうものでしょうか?
よく「縁があったから結婚した。」「よく会うからきっとあの人とは縁があるのかもしれない♩」「あの人とは縁がなかったんだ…」「あの人は腐れ縁でよく会う…」や「縁起を担ぐ」「因縁」「金の切れ目が縁の切れ目」という怖いことわざも。
いい表現でも悪い表現でも使われる「縁」という言葉。
どちらかというと恋愛において多く使われる言葉かと思います。
まずは「ご縁」にフォーカスを当て、ご自身の周りの人達を思い浮かべながら読み進めていただけると嬉しいです。
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目次
そもそのご縁とは何か?
国語辞典で調べると…
⑴結果を生じる間接的な原因に対して生じさせる条件や事情。
⑵血縁関係、人と人との関わり
と書いてあります。
読み方は「エン」と読む場合が一般的でありますが、日本古来の古典や和歌には「えにし」や「ゆかり」という言い方もあります。
さらに百人一首では「縁語」という技法が使われている歌があります。
「縁語」とは一首に中にあるキーワードで連想できる言葉を2つ以上詠み込んで歌に統一感を持たせる技法です。
この言葉は仏教的な意味合いが強く、古来より仏教信仰が根強い日本文化では「縁」というものを大切にしてきました。
「ご縁」は繋がり合うもの、血縁関係、友人関係、対人関係など関係性を語る意味合いがあります。
他の国ではどうでしょう。
しかし、これを英語にすると…それに同じ意味合いの言葉がございません。
何気なく「ご縁」と同じ意味合いで使われる「運命」という言葉でしたら英語にもございます。
“fate”や”destiny “という言葉もあります。
少しくだけた表現では“star”を使う場合もあります。
考えてみると…私たちの日常生活のなかで「ご縁」という言葉と「運命」という言葉をどちらも使っていますよね。
「あの人とまた会えた!きっと運命の糸で結ばれているんだ。」
この「糸」は比喩表現、「ご縁」という言葉の由来でもあるのです。
わたしたちは無意識のうちにに意識してこの言葉を使っていることがわかります。
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「ご縁」と「運命」の違い
この2つの言葉で、似ているように感じます。
しかし、もともと意味は全く異なっています。
本来「運命」とは、人の意思や想いに関わらず、巡ってくるさだめのこと。
「ご縁」とは繋がりあうもの。
それらがわたしたちの無意識の中で同じ意味合いで判断してしまうのでしょうか。
それはよくつかわれる「運命の赤い糸」という言葉がわかりやすいです。
「赤い糸」は中国の「太平広記」の逸話に由来しています。
この言葉がきっかけで一般的に「運命」と「ご縁」が同じイメージで使われるようになったのではないでしょうか。
「腐れ縁」はどういう意味
「ご縁」言葉の中でよく耳にする「腐れ縁」と言う言葉。悪いイメージで使われることが多いこの言葉です。
たとえば会いたくもないのに偶然なんども会ってしまう人など、断ち切っても断ち切れない縁のことを言います。
しかしこの腐れ縁がきっかけで復縁するという事もあります。
やはり出会うべくして出会ったと言うのがこの言葉の意味であると思います。
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腐れ縁の関係になる原因とは。
腐れ縁の原因というのものはスピリチュアル的に会いたくなくても何かの引き合わせ出会ってしまう部分がありますにで原因自体は説明出来ません。
しかし、それだけとは一概にはいえないです。
物理的に説明ができる場合もございます。
たとえば、実家の近くに住んでいるのであれば、子供の頃からの腐れ縁という事も考えられます。
さらには以前付き合っていたカップルが別れたとしても何らかの手段で相手とつながりをつづけていると相互依存で必然的に腐れ縁になることもあります。
そして何より、その腐れ縁の相手は「自分に似ている」ということです。
外見ではなく、生活水準や態度、考え方が似ている人という事も考えられるのです。
それは反対に全く自分にはないものを持っている人とも腐れ縁になることも考えられます。
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男女の腐れ縁の恋愛観
腐れ縁の相手とはお互いの存在が「鏡」だという事です。
日常生活の過ごし方も似ていたり、恋愛観も似ているところがあるのでしょう。
人は自分に共通点があったり、自分のことを認めてもらいたい欲求が無意識に働きます。
自分と同じ趣味を持っていたり、考え方が同じということで安心感を感じるのです。
そのため恋愛対象になりやすいと考えられます。
それと反対に自分には全く違う部分を持っている場合も人は惹かれます。
自分が不得意で困っている部分をフォローしてもらうことができることも相互依存して相性が良いのでしょう。
腐れ縁の男女が結婚に向いている理由
お互い似ている部分がある、相互依存ができるということは安心感を感じることができます。
結婚とは恋愛とは違い、一生これから人生を共にするパートナーです。
居心地が悪いと感じる相手とは例えどんなにその人のことを好きでも結婚には結びつきません。
似ている、違う部分があれば喧嘩や衝突もあることは必然です。
その喧嘩や言い合いをしているうちに素直になり、相手との距離感を保つこともできるからではないでしょうか。
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同性同士の腐れ縁は良縁?
一般的に男女との腐れ縁は悪いイメージもありますが、同性同士ではどうでしょうか。
腐れ縁の同性だとしても必ずしも親友とまではいかないとは思いますが、やはり似ている部分があることは確かです。
幼馴染、同じ考え方を持っていたり、反対に自分にはない能力を持っていれば自然とお互いの居心地が良いと感じると思います。
お互いに信頼関係を築きやすいのでしょう。
例えば、何か辛いことや嫌なことがあった時には精神的に敏感になっている状態では信頼関係が築けている人に相談したくなるはずです。
さらに人間はお互いのパーソナルスペースというものを持っています。
つまり、他人に入られたくない部分を持ち合わせているということです。
そのため自分の心の意に反したことが起こったり、自分の価値観や考えに害が及ぼされそうになった場合には、その感情を無意識に排除しようとします。
つまり自己防衛が働きます。
それであっても同性同士であれば、その距離感が近いことは事実になるので自己防衛は少なくなり、気兼ねなく、安心して関係を築くことが出来るでしょう。
一般的に女性ならば信頼関係を築いてる友達や家族に相談をしようとする人が多いです。
しかし男性の場合は相談する人もいますがどちらかというと自分に降りかかった火の粉は自分だけで排除しようとする心理が働く人が多いので、該当しない人もいるでしょう。
どちらにしても腐れ縁で繋がる同性同士であればお互いのパーソナルスペースを理解しているのでとても良い関係であることは確かです。
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腐れ縁とスピリチュアルの関係
「切っても切れない関係」はやはりスピリチュアル的な要素があります。
はじめにも言いましたが「縁の巡り合わせ」とは非常に不思議なものであり、超越している存在です。
私たちの意識では到底説明できない、かけ離れた部分で生じています。
とても不思議な力はスピリチュアル的なもの、宗教的考えがそこの反映されていきます。
スピリチュアルや宗教的な思考はそれぞれによって異なります。
しかし、もともと「縁」という考え方は仏教の教えです。
腐れ縁は必然的に出会うという意味合いが強いかと思います。
さらに人間の心理では「自分の近くにいる人」「よく会う人」に対し、好意を持つことがよくあります。
それこそ特に女性でしたら、その人が本当に運命の人であるのかということが気になります。
そこで「占い」や「おみくじ」などで言われたり、書かれていることが自分の思い通りであったり、その事実が必然だと分かることで大きな力が働いて巡り会えたと感じ、安心感を感じることができます。
スピリチュアルの能力で「出逢うべくして出逢えた」とわかった時、よりその相手を好きになるものです。
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腐れ縁の二人が別れるのはかなり困難
その2人が別れることになったときにはやはり離れるのに大きな時間はかかることは事実です。
実際にこんな話を聞いたことがあります。
ある女性がある男性と5年のお付き合いを経て、結婚まで考えていましたがとある事情のため別れることになったそうです。
もちろん結婚まで考えていた相手でしたのでお互いの両親とも会い、縁談を進めているところでした。
物理的にも精神的ににも辛かったようです。
もちろんそれは当然です。
しかしそれ以降にも彼女を苦しめる出来事が続きます。
お別れして数年経ってもなぜか偶然にも会ってしまうことがかなりあるというのです。
会ってしまうことでその彼女はやはり「こんなにも会ってしまうのであれば…」と復縁も考えたと言います。
会ってしまったときその心の葛藤と動揺に耐えられず、2、3日寝込んでしまったそうです。
これこそ「腐れ縁」というものです。
それがうまくいけば何も問題はないのですがネガティブな状態に陥ってしまう「腐れ縁との別れ」とは困難なものであることがわかります。
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まとめ「どんな出逢いにも感謝のする」
本当に「ご縁」とは不思議なものです。
「腐れ縁」でもその人の心の状態によって良いものになる場合もあれば、苦しめるものになります。
しかし良くも悪くも、どんな縁であっても自分を成長させてくるものには違いありません。
その点において「運命の出逢い」であるのではないでしょうか。
一般的に「運命の出逢い」という言葉は結婚など幸せのイメージが強いですが、人は恋愛だけではなく、仕事関係、家族など全てが「運命的出逢いであること」です。
どんな出逢いにも感謝することで「腐れ縁の出逢い」が必然的な出逢いで会ったと気づくことができると思います。
考え方次第です。
そして、「縁を大切にする」考え方は日本文化でもあります。
「おかげさまで」「おもてなし」という言葉もその相手と会えたご縁に感謝するための言葉です。
他の言語にはないものです。
「腐れ縁」に限らず「因縁」など一見ネガティブ思考のご縁であったとしてもはご縁はご縁です。
それに恨みや嫌だと逃げるのではなく、感謝してことで良縁を引き寄せる力が出てくるでしょう。
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