小学一年生になって国語でまず覚えるのはひらがなですが、意外と大人でも判断が難しい問題を解いているものです。

そのひとつが「う」と「お」の使い分けです。

 

最近ではパソコンや携帯電話の普及によって大人でも文章を書く事が少なくなり、「知っているつもりでも書けない」という人も増えてきました。

また漢字を使うために「う」と「お」の使い分けが分からなくても誤魔化せるということもあります。

 

この記事ではそんな使い分け問題の中から「どうりで」と「どおりで」について、どちらが正しいのか解説します。

意味や使い方についても解説しますので今後の参考にどうぞ。

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どうりでとどおりで正しいのはどっち?

 

話の中で使う「どーりで」という言葉ですが、ひらがな表記にする場合「どうりで」と「どおりで」の2パターンが考えられます。

どちらが正解かというと、実はそれぞれ正解です。

 

ただしどんな文脈やシーンの中で使用するかによって「どうりで」なのか「どおりで」なのか使い分けが必要になります。

 

たまに「お」と「う」の誤用が発生してしまうのは、言葉の使い方がよく分かっていないのが間違えた理由として考えられます。

 

「どおりで」と「どうりで」それぞれの言葉を漢字で書いてみると、どのように使い分ければいいのか分かりやすくなりますのでくわしくそれぞれ見ていきましょう。

 

どうりでとどおりでを両方漢字で書いてみよう

 

「通りで」と書く場合、ひらがなで書くと「どおりで」となります。

「通り」の場合は「とおり」となりますが、語尾に「で」がつくと濁音がついて「どおりで」と発音します。

 

「道理で」と書く場合、ひらがなで書くと「どうりで」となります。

「通りで」と同じく道に関係性のある言葉であるため、両者の発声がごちゃごちゃになり混合されやすいです。

 

しかしそれぞれの言葉の意味をきちんと理解しておくと、発声が同じように聞こえてもひらがなで表現すると「お」と「う」が明確に異なることが分かります。

 

混合してしまう理由の1つとして、日本には「国際通り」のように道に名称がついているため、普段は「こくさいどおり」というように用いられることが多いためと考えられます。

ついつい普段使用している方や多くの人が用いる言葉の方が正しいと考えてしまい、誤った使い方をしてしまうのです。

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どうりでの意味は意思を表していた

 

ひらがな表記で「どうりで」と書く場合、意思を表現するシーンで使用される言葉になります。

どんな意味があるのかくわしく見ていきます。

 

道理の意味

そもそも「どうりで」の「道理」とは正しい人の道、正論、筋が通っているという意味があります。

名詞として「道理」を用いる場合は、「道理を説く」「道理に応じて対処する」というように使用します

 

道理は納得を意味する言葉

「道理」の由来から、「道理で=どうりで」とは、「人として正しい道を行っていることに対して肯定する」という意味を持ちます。

 

つまり人の行いや物事の原因であったり、そこに至った理由について「なるほど」「そういう訳で」というように納得したり理解を示すことを意味しています。

 

どおりでは感じや雰囲気を表す意味を持っている

 

「どおりで」とひらがな表記される場合、漢字や雰囲気を表す意味で使用される言葉であることが多いです。

くわしくその成り立ちからみてみましょう。

 

通りの意味

「通り」とは道路や人の往来を意味する言葉です。

そこから「通り」とは人々がスムーズに行き来するさままでも示すようになります。

 

やがて人だけではなく、物流や物事の状態も同様にスムーズに行き交うさまを表現するという、「全体の感じや雰囲気」もそのまま示す意味に拡大解釈されていきました。

 

 

~通りで、を使うときの意味

現在では道を表現して「~通り」を示す他に、そのままの状態や雰囲気そのものを指す言葉として「どおりで~だと思った」というように使用されています。

 

「どうりで」と表記してしまうと、納得の意味になってしまいますので、混合して使用しないようにすることが重要です。

 

判断に迷ったら漢字表記にすると混乱を防ぐことになります。

口頭で話す場合は、発音に気をつけましょう。

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使い方の違いはコレ!どうりでとどおりでの例文を紹介

 

意味や使い分けについてご紹介してみましたが、もう少しくわしく例文を交えて使い方を解説していきます。

 

どうりでを使った例文

A:「彼が使っているあの椅子とテーブルは、急遽運び込まれて使っているものだそうだ」

B:「どうりで合わない訳だ。」

不思議に思ったことに対する「理由」「原因」が示され、そこに納得しているので「どうりで」が使用されます。

 

A:「彼はインターハイに出場したことがある。」

B:「そうか、どうりで。すごく足が速くてびっくりしたんだ。」

目の前の現象についての説明を受け、納得しているので「どうりで」を使用します。

 

A:「あそこの2人は兄弟らしい。」

B:「ああ、どうりで。顔や雰囲気が似ていると思ったんだ。」

こちらも見た目の印象についての理由、そう判断した原因についての説明を受けているので「どうりで」を使用します。

 

A:「天気予報を信じて服を用意したら、予報が外れてしまった。」

B:「どうりでおかしい。晴れているのに雨靴を履いているなんて。」

常識に照らし合わせて異なる行動をした人に対し、その理由を納得したので「どうりで」になります。

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どおりでを使った例文

A:「期末試験の内容はどうだった?」

B:「予想どおり。」

自分の考えたとおりの展開が実現したので「予想通りだ」となり、「どおり」を使用します。

 

A:「今日のピアノの発表会は緊張せずに演奏できたの?」

B:「普段どおり。」

いつもの雰囲気を壊すことがなかったため「どおり」を使用しています。

 

A:「昨日の飲み会はどんな感じだった?」

B:「いつもどおり。」

こちらも普段の空気と変わらない内容であることを示すために「どおり」を使用します。

 

A:「打ち合わせどおり2手に分かれて出発するぞ。」

B:「時間内に予定を終えるためには打ち合わせどおり動かないとね。」

事前に決めてあった想定内の出来事ですので「どおりで」を使用します。

 

どうりでとどおりでを敬語に変換するとこうなる

 

「どーりで」を敬語に変換した場合、「どうりで」と「どおりで」だと本来の意味が異なりますので、敬語もまた異なる言葉に変わります。

どのような敬語に変わるのかみていきましょう。

 

どうりでを敬語に変換した場合

納得を意味するときに使用される言葉である「どうりで=道理で」は、敬語に変換すると次のような言葉になります。

 

「なるほど」

→例文:「なるほど、かしこまりました。」

 

「やはり」

→例文:「やはり早めに出発して正解でした。」

 

どおりでを敬語に変換した場合

漢字や雰囲気など、見たままや想定の範囲に従って判断したり行動したりする際に使用される言葉が「どおりで=通りで」です。

敬語に変換すると次のような言葉になります。

 

「おっしゃるとおり」

→例文:「おっしゃるとおり、手配が完了しています。」

 

「お察しのとおり」

→例文:「お察しのとおり、こちらは母が作った料理です。」

 

「ご明察のとおり」

→例文:「ご明察のとおり、本日は相談事があってうかがいました。」

 

「左様でございます」

→例文:「左様でございます。私の出身は九州です。」

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どうりでとどおりでの間違いやすい使い方

 

漢字で書けば見分けがつきやすい「どうりで」と「どおりで」ですが、漢字で書こうにも混同しやすい使い方もあります。

どんな言葉か見ていきましょう。

 

そのとうり

正しくは「そのとおり」です。

相手の意見に対して意見が一致している場合、重複している場合に使用する言葉なので、「通り」を使用します。

 

おっしゃるとうり

正しくは「おっしゃるとおり」です。

先ほど説明した「そのとおり」という言葉を敬語に置き換えた言葉ですので、「通り」という言葉に準じるためです。

 

どおりで遅い

正しくは「どうりで遅い」です。

理由を聞いて、その内容についての納得の言葉になるため、「道理で」を使用します。

 

例年どうり

正しくは「例年どおり」です。

例年という状態や雰囲気、感じを今年もまた繰り返すという意味で「通り」という言葉を使用します。

 

いつもどうり

正しくは「いつもどおり」です。

こちらも先ほど説明した言葉と同じ、「いつも」という雰囲気や感じを重複させる言葉になりますので、「通り」という言葉を使用します。

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どうりでとどおりでは英語ではどういうの?

 

日本語ではひらがな表記の誤用が目立つ「どうりで」と「どおりで」ですが、英語で表現すると大分表現方法が変わります。

どれだけ違うのかみていきましょう。

 

 

どうりでを英語で表現する場合

「どうりで=道理で」を英語で表現すると次のような言葉になります。

 

「That explains it」

そういうことか、なるほどという納得を示す言葉です。

例文:It explains that the origin of the chocolate might be Aztec.

チョコレートの起源はアステカ文明だといわれています。

 

「No wonder」

無理もない、なるほどそういうわけだという納得を示す言葉です。

例文:No wonder you are strange.

不思議に思って当然だよ。

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どおりでを英語で表現する方法

「どおりで=通りで」を英語で表現すると次のような言葉になります。

 

「as」

~のように、~通りに、と以前から存在していた物事についての言及に要する言葉です。

例文:As we discussed earlier, a meeting will be placed next week.

以前に話し合ったように、来週会議を行います。

 

「In usual」

いつものように、通常のように、という意味で使用される言葉です。

例文:operate in usual

通常通りに営業する。

 

「as I expected」

案の定、思っていたとおり、予定通りといった意味で使用される言葉です。

例文:just as I expected,  I failed at everything.

案の定、私は全てにおいて失敗してしまった。

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